医学部合格を目指す際、必ずと言っていいほど志望先の大学から聞かれるのが、「医者になりたい理由」です。
万が一、中途半端な気持ちで志望している学生を入学させた場合、学業に真面目に取り組んでくれない可能性もあるため、理由を確認されるのは当然のことでしょう。
そこで今回の記事では、医者になりたい理由はどういったケースで問われるのか、そして、どんなアピールをすれば効果的なのかという点についてまとめました。
目次
医者になりたい理由は志望理由書や面接試験の際に問われる
医学部の受験においては、志望理由書の作成時や面接試験の際に、医者になりたい理由を問われるケースが多く見られます。
では、具体的にどういったことを問われるのでしょうか。
ここでは、志望理由書や面接試験において医学部から問われやすい事項について、解説していきましょう。
志望理由書
志望理由書は、その名のとおり、志望先の医学部を選んだ理由を記載する書類です。
出願時に必要になる書類の一つで、主に大学の志望理由や医師を目指す理由について問われます。
そのほかにも、入学後に学んでみたい分野などや、課外活動についての記載欄もありますので、内容をできるだけ充実させて提出しましょう。
面接試験
面接試験においても、基本的には志望理由書と同様のことが多く問われます。
ただし、志望理由書が一方的にメッセージを伝えるのと違い、面接試験の場合はリアルタイムでのやり取りになるため、一つの質問に対し、さらに踏み込んだ問いが投げかけられることもあります。
そのため、面接試験に臨むにあたっては、臨機応変に対応できるだけの訓練が必要となるでしょう。
志望理由書では、どのようにして医者になりたい理由をアピールすればいい?
冒頭でも触れたとおり、志望理由書の記載事項の中でも、とくに医学部が重要視する事項が、受験生が医者になりたい理由です。
そこで、ここでは志望先の医学部に対する、医者になりたい理由のアピール方法を紹介していきましょう。
医学部でなければいけないことを明示する
志望理由書の作成の際には、医学部でなければいけないことを、しっかり明示しなければなりません。
なぜなら、曖昧な書き方をしてしまい、他学部でも学べるカリキュラムにも触れてしまうと、「じゃあ、○○学部でもよいのでは?」と担当者に思われてしまう可能性もあるからです。
志望理由書を記載するときは、自分は医師になりたいという確固たる決意を記載するとともに、だからこそ医学部でなければいけない理由を明示してアピールしましょう。
志望先の医学部でなければいけない理由を明示する
志望理由書を書き込む際には、なぜ志望先の医学部でなければいけないのかについても、理由を明示しておく必要があります。
なぜなら、医学部は全国にたくさんあるにもかかわらず、どうしてうちの医学部を選んだのかという点については、大学側としても非常に関心のある部分だからです。
そのため、志望理由書においては大切なチェック項目として位置づけられていることが多く、この部分がしっかり書き込まれていないと、きちんと評価してもらえません。
志望理由書を記載する際には、志望先の医学部でなければいけない理由を明示して、よいアピールにつなげましょう。
将来のビジョンを明示する
志望理由書には、将来のビジョンもしっかり明示してアピールしておきましょう。
医学部入学後、どんなことを学びたいか、どんな診療科に興味があるか、または、どんな研究をしてみたいかなど、具体的であればあるほど高評価がもらえるはずです。
志望理由書を執筆するときのポイントは?
続いて、志望理由書を執筆するときのポイントについても解説していきましょう。
自分の思いをきちんと担当者の人に伝えられるように、ここで紹介するポイントをしっかり踏まえてから作成してください。
説得力を持たせられる書き方を身につける
志望理由書を執筆する際には、文章に説得力を持たせられる書き方を身につける必要があります。
たとえば、内容に矛盾が見られた場合、一貫性がなくなってしまい、説得力に欠けた文章になってしまいます。
そのような志望理由書では、何を伝えたいのかわからなくなってしまい、担当者の人には見向きもされないでしょう。
志望理由書を書き終えた後は、時間を空けてから再度見直してみて、矛盾点がないかなど入念にチェックするよう心がけてください。
倫理的に不適切な表現、もしくは政治的な表現を混ぜない
志望理由書を執筆する際は、倫理的に不適切な表現や、政治的な表現を持ち込まないよう注意しましょう。
たとえば、倫理的に不適切な表現には、遺伝子操作などの話題があげられます。
昨今の医学の進歩で、ある種の病気にかかりやすい遺伝子などが発見されていますが、そういった話しは得てして優性思想にもつながりかねません。
優性思想とは、特定の民族や人種がその他の民族、人種よりも優れているといった主張のことです。
ある種の病気に弱い遺伝子があることは確かなことですし、客観的事実ではありますが、上記のように倫理的に不適切な思想にもつながりやすいトピックは避けるのが無難です。
また、政治的な表現も同様で、特定の支持政党や政治家の話題を書き込むのは、いらぬ誤解を招く可能性があるため、こちらについても回避した方がよいでしょう。
面接試験では、どのようにして医者になりたい理由をアピールすればいい?
次に、面接試験における医者になりたい理由のアピール方法についても見ていきましょう。
言葉づかい、発声、身振り、手振りなどを意識
面接試験では面接官との対面形式で質疑応答が行われることから、主張内容だけでなく、言葉づかいに始まり、発声や身振り手振りなど、様々な要素についても見られることになります。
そのため、事前に面接試験の対策を練り、自分のメッセージを伝えるための立ち振る舞いを身につけておかなければ、高い評価につながりにくくなってしまいます。
面接試験で医者になりたい理由をアピールする際は、言葉だけに頼るのではく、その他の所作も全力で駆使して面接官に伝えましょう。
簡潔明瞭に説明するように努める
みなさんもご存じのとおり、面接試験では限られた時間で自分の考えを面接官へ伝える必要があります。
ここで重要となるのが、「伝える」ということと「伝わる」ということを一緒にしてはいけないということです。
なぜなら、いくら自分では医者になりたい理由を伝えたつもりでも、面接官に思いが伝わっていなければ意味がないからです。
回答が長すぎる場合や、主張にまとまりがない場合などは、結局なにが言いたいのか相手に伝わらない可能性が高いでしょう。
面接試験において、医者になりたい理由をアピールする際は簡潔明瞭な返答を心がけ、相手に自分の思いが伝わるよう努めてください。
志望理由書と矛盾のない回答をする
面接試験においては、志望理由書と矛盾のない回答をするよう注意しましょう。
医者になりたい理由を聞かれた際、一見きちんと答えられたかのように見えても、志望理由書との矛盾が確認されれば、その点について踏み込んだ質問がなされます。
面接試験で医者になりたい理由について質問をされた際は、志望理由書の内容に沿った回答をして、ほころびを見せないようにしてください。
面接試験で押さえておきたいポイントは?
続いて、面接試験において押さえておきたいポイントについても見ていきましょう。
志望先ごとの面接形式に対応できるようにしておく
医学部の面接試験には、大きく分けて個人面接とグループ面接、グループ討論の3種類の形式があります。
これは、医学部ごとに任意の形式で試験を行っていますから、受験生の側で対応していく必要があります。
個人面接やグループ面接では、医者になりたい理由を伝えやすい傾向にありますが、多くの受験生にとって苦労を覚えるのがグループ討論ではないでしょうか。
こちらの面接形式の場合、初対面の人間と討論を進めつつ、医者になりたい理由をアピールしていかなければなりません。
そのため、個人で訓練を重ねて対応しようとするのは困難を極めます。
志望先の医学部がグループ討論形式の面接試験を採用している場合は、予備校などで訓練を行い、医者になりたい理由をきちんとアピールできるだけの実力をつけることをおすすめします。
答えがない質問にも対応できるだけの訓練をしておく
面接試験では、医者になりたい理由のほかにも、答えがない質問が投げかけられることも珍しくありません。
たとえば、動物の臓器を人間に移植する行為に関する意見や、高齢化が進む社会で地域医療をどのように維持するか、といった問題です。
このようなテーマは、まだまだ有識者などの知恵を借りないと解消できない難題であるため、一介の受験生に明確な解決策は期待されていません。
しかし、何らかの意見を持っていること自体は期待されています。
高齢化社会と地域医療にまつわる問題解決は、かねてからの日本の課題ですし、動物から人間への臓器移植は最新医療の分野のトピックです。
日ごろから様々なテーマに触れておけば、何らかの意見は持てるはずですので、ニュースや医療系の書籍を読み込むなどして考えをまとめておきましょう。
本気で医学部合格を目指すなら京都医塾
医学部を受験するにあたって、必ずと言ってよいほど問われるのが、医者になりたい理由です。
シンプルな質問ながら、動機づけを深掘りして詳細に説明するとともに、熱意もきちんと伝えなければなりませんから、一朝一夕の努力でどうにかなるものではありません。
また、相手は見ず知らずの大学の職員です。
どんな人かもわからない人物が相手ですので、志望理由書にしても、面接試験にしても思いを正確に伝えるということは、輪をかけて難しいものとなるでしょう。
そのため、受験生の方の中には予備校などの施設で、志望理由書や面接試験の指南をしてもらいたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、優秀な講師陣とカリキュラム、そして志望理由書や面接試験の対策用セクションを用意して、優れた合格実績を打ち出している予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の支援方法などについて紹介していきましょう。
志望理由書も面接試験も怖くない!京都医塾が徹底サポート
医学部では、基本的に文系のカリキュラムよりも、理系のカリキュラムを重視して学んでいきます。
また、医師として現場に出た後も一緒で、理系の知識を応用したテクノロジーや、知識に触れながら成長していくケースが多く見られます。
そのため、受験においても理系科目は、文系科よりも高く評価されがちです。
ただ、志望理由書や面接試験といった場では、理系が得意な人と文系が得意な人の立場が逆転することも、しばしば見られます。
とくに志望理由書などは、文系が得意な人が俄然有利となるはずです。
そこで、京都医塾では、理系科目は得意だけれど、文章を書くのが苦手といった人のために、志望理由書などの作成方法を、手取り足取りサポートするための講師を配置して支援をしています。
面接試験に関しても、専属の部署を用意して徹底指導していますから、心配いりません。
卓抜した指導が生む高い合格実績
京都医塾のサポートの強みは、なにも志望理由書や面接試験対策だけではありません。
卓抜した指導力も大きな強みの一つです。
優秀な講師陣や優れたカリキュラムを用意して教鞭とっていますから、受験生の方々の学力もメキメキと上達すると素晴らしい評価を得ています。
そして、その結果としてあらわれるのが、当塾ならではの高い合格実績です。
具体的に申しあげますと、2022年度の入試においては、一次試験合格率78%、二次試験では合格率68%という好実績を打ち立てています。
後期日程まで完全対応!最後の最後まで受験生をバックアップ
受験生ご本人にファイティングスピリットがあるうちは、最後の最後のまで一緒に戦い抜くのが当塾のポリシーです。
一般的な予備校では、前期日程までのサポートで支援が終了してしまうケースが珍しくありませんが、京都医塾では中途半端なバックアップはいたしません。
上でもお伝えしたとおり、本人が闘志を燃やしているのなら、それに応えて後期日程までしっかり寄り添い支え続けます。
ラストチャンスを確実にものにするその瞬間まで、できる限りの手段を用いて後ろ盾となりますので、安心して入塾してください。
まとめ
医学部合格を目指す受験生が、必ずと言っていいほど志望先の大学から聞かれるのが、「医者になりたい理由」です。
中途半端な気持ちの受験生を入学させても、真面目に授業についてきてくれるかわかりませんから、大学側としても当然の反応でしょう。
このことから、医学部受験の際は、医者になりたい理由については明確な答えを、きちんと伝えられるだけの実力を身につけておく必要があります。
そのため、受験生の人たちの中には、予備校に通い専門的な対策をしておきたいと考えている人も、多いのではないでしょうか。
そういった人におすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、志望理由書や面接試験の専門対策はもちろん、学習指導も徹底して支援を行い、毎年高い合格実績を打ち立てている予備校です。
当塾に受験対策を任せていただければ、志望理由書も面接試験も学習面もすべてトータルでサポートしますので、志望先への合格も一気に手元に引き寄せることができます。
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費用は宿泊費・交通費ともに京都医塾ですべて負担しますので、お気軽にお問い合わせください。