京都医塾英語科です。
このページでは「埼玉医科大学の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“埼玉医科大学”の受験を考えている方
・“埼玉医科大学の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2022年度(最新の問題より)
形式: マークシート
制限時間:70分
配点: 100点
出題の傾向と特徴
形式に加え、大問数も固定されてきた2018年度以降の5年分についての傾向をまとめます。
【毎年恒例の出題形式】
①文法・語法問題
②並べ替え
③長文読解(4題)
【制限時間に対する問題量】
私立医学部の中で最も分量が多い大学の一つです。以前よりも長文問題の数は減りましたが、制限時間も2021年度から10分短くなったので、負担は変わらない印象です。
2022年度(最新の過去問)の分析
ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】(難易度:易)
驚くほど当たり前の問題が続きます。文法8問、並べ替え2問という構成ですが、満点を目指して下さい。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…満点
他教科を得点源にしたい受験生…8問
【第2問】(難易度:易)
例年第2問はニュース記事を読んだ後にその話題についての会話がある埼玉医科大学独特の形式だったのですが、2022年度から普通の長文問題になりました。設問は8問あり、全て内容一致系の設問です。テーマは「ペットを飼うことが人の健康にどんな影響を与えるか」ですが、非常に読みやすく、また設問も内容さえ理解していたらほぼ間違えないレベルのものです。1つのミスが命取りになるタイプの問題ですね。素早く読み、なおかつ内容を正しく理解する能力が求められます。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…9割
他教科を得点源にしたい受験生…7割
【第3問】(難易度:標準)
第3問もそこまで難しくない内容一致の長文です。テーマは「化石はどうやってできるのか」というものです。設問は第2問と同じ8問ですが、こちらの方が若干解きにくい問題が混ざっている印象です。とはいえ、かなりの高得点が求められることは変わりありません。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8割
他教科を得点源にしたい受験生…6割
【第4問】(難易度:標準~やや難)
埼玉医科大学で毎年必ず出題される文系ネタの文です。ただ、去年の問題に比べればはるかに読みやすいと言えます。とはいえ、stereotype threatという耳慣れない単語の意味を推測しながら読まないとダメなので、決して簡単ではありません。ここまでの長文問題とは違い、空所補充が多く出題されていますが、だからといって難易度が下がるわけではなく、特に焦って読んでいる受験生の中には「ヤバい。全然意味が分からない」と感じた人もいたことと思います。しかし、捨て問にするほどのレベルでもないので、ここで何点稼げるかは、勝負を大きく分けた可能性があります。
≪2026年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…7割
他教科を得点源にしたい受験生…6割
【第5問】(難易度:標準)
埼玉医科大学の英語では最後の長文が「医師と患者の関係」など医療倫理に関わる文章がよく出題されています。この文も「救急診療医を目指す研修医が初めてICUで勤務した思い出」であり、医療倫理ではないものの「医師になるとはどういうことなのか」というテーマの長文です。注釈がついているものの、専門用語も多く出てくるので読みやすくはないかもしれませんし、筆者がどういう状況にいるのか理解するまで多少時間がかかるかもしれません。とはいえ、かっこや下線部、段落指定というかたちで見るべき場所が指示されている問題がほとんどなので、「問題を解くヒントがどこにあるのか」を自分で探す手間はありません。よって、大きな流れを理解し、あとは問題の前後をしっかり読むというやり方で解いていくことが可能な問題と言えるでしょう。時間的余裕は全くない中で解かなければならないので、その意味での難易度は高いと言えます。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8割
他教科を得点源にしたい受験生…6割
【総評】
制限時間に対して問題量が多いと感じる受験生が多いと思われます。特に長文読解問題については十分練習を積み、1,000語程度の長文問題を25~30分くらいで解けるようにしておきたいものです。
まとめ
というわけで、今回は埼玉医科大学医学部の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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