京都医塾英語科です。

このページでは「日本大学医学部の英語（2次）」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“日本大学”の受験を考えている方
・“日本大学医学部の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。なお、本ブログで扱うのは、2次の問題ですので、ご注意ください。

概要

【形式・制限時間・配点】2022年度（最新の問題より）　
形式： マーク形式
制限時間： 60分
配点： 60点

出題の傾向と特徴

60分で長文3つ（設問数30問）を解かなければなりません。非常に難易度が高いと言えます。

【2022年度の出題形式】

• 長文問題3つ　設問数は30問

【制限時間に対する問題量】

制限時間（60分）に対して、非常に問題数（量）が多いです。

2022年度（最新の過去問）の分析

さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。

【第１問】（難易度：標準）　

医療において短縮された用語が用いられることの危険性について述べた長文ですが、そもそもabbreviationが「短縮」だと分からなければ相当内容を理解することに苦労するでしょう（実は最後に注釈がついているのだが、これに気づかなかった場合は悲劇）。それ以外にも難しい語が多く使われ、テーマも馴染みがないものですから、決して読みやすくはありません。しかし、設問そのものはある程度の内容が理解できていれば解けるものが多く、全く点にならないわけではないでしょう。とはいえ、「よく分からない」とモヤモヤした状態で文を読み進めねばならないので、特に英語が苦手な人にとっては解きづらい問題だったと思われます。

≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…2問ミス
他教科を得点源にしたい受験生…4問ミス

【第２問】（難易度：標準）　

医療行為には患者に寄り添う姿勢が重要だ、というエッセイ風の文章です。専門用語も多少出てきますが、医療系の文章を読み慣れていれば十分対応できるレベルです。全体として第1問よりははるかに読みやすく、設問も簡単です。英語が得意な受験生なら満点を目指したいところですし、ここをいかに短時間で乗り切れるかが得点全体に影響した可能性があります。

≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…全問正解
他教科を得点源にしたい受験生…１～2問ミス

【第３問】（難易度：標準）　

「コーヒーを飲み過ぎると脳が縮むのか？」というテーマの文章です。第1段落で明確にテーマが述べられているので、英語長文としては分かりやすい方でしょう。途中、研究方法やデータ処理を説明したところで多少読みにくいところはあるでしょうが、全体のテーマを読み間違える可能性は低く、その意味では設問も解きやすいはずです。また、多くの設問で段落指定もありますので標準的英文をしっかり理解できる力があれば、ほとんどの問題を正解できるはずです。

問題は制限時間です。ほとんどの受験生が第1問から解き始めると思いますが、2022年度に限って言えば第1問が最も難しかったので、そこに時間をかけ過ぎた結果、得点を稼げる第2問、第3問で時間がなくなるというのが最悪のパターンです。もちろん、どの問題が解きやすく時間をかけるべきなのかを瞬時に判断することはとても難しいことですから、次年度日本大学医学部を受ける受験生は、長文が3つ出るという前提で時間配分を行い（単純にはそれぞれ20分ずつのはず）、制限時間を守ることが重要になってくるでしょう。

≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…1問ミス
他教科を得点源にしたい受験生…2～3問ミス

【総評】

以上より、日本大学医学部（2次）の問題は、難易度は標準的だが分量が多いところが特徴であり、どれか1つの問題で大きく時間を取り過ぎて、他の問題に手が回らないことを絶対避けなければならないタイプの問題だと言えます。ある程度英文を速く読む訓練も必要になってくるでしょう。

まとめ

というわけで、今回は日本大学医学部（2次）の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです！

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