京都医塾英語科です。
いよいよ本格的に寒くなってきました。コロナだけではなくインフルエンザも流行する季節になってきましたらから、受験生の皆さん、体調管理にはいつも以上に気をつけて下さい。
今月は、
・赤本って何年分解けばいいの?
というテーマでブログをお届けします。
■赤本は何年分解くべきなのか?
先月も「赤本はいつから解くべきか」というテーマでお送りしましたので、その続きという感じなのですが、確かに赤本(過去問)ってどのくらい解くべきなのか迷うところですよね?たくさんやればその分効果がありそうな気もするし、量だけこなしても無駄な気もします。「で、結局何年分やればいいの?」という疑問がわくのは当然だと思います。
ただ、やっかいなのは、この質問に対する明確な答えはないというところなんですよね。これは一般論ですが、一定の形式があるテストは数をこなせばどんどん慣れていき、点が上がる傾向にあります。旧センター試験などは直前にたくさん解くと本番でも高得点を取れる生徒さんが多かったという印象があります。ですから、毎年同じ形式で出題している大学はたくさん解く価値があるということになります。
しかし、問題を解いて合格点に達するためには語彙・文法・構文・読解の基礎力が必須ですから、基礎的な学力がないのにいくら量をこなしても全く無意味です。ですから、まずは過去問を一年分解いてみて、どの程度点が取れているのかという確認が必要になってきます。
他の科目で取れそうな点を考え、英語でどのくらいの得点が必要かを予測しましょう。もし、現時点でその点が取れている、または目標点の8割程度の点になっているなら、どんどん過去問を解く意味があるでしょう。しかし、目標点の5~6割とかそれ以下の点しか取れていなければ、過去問を解いている場合ではない可能性が高いです。
浪人生の場合は昨年の経験がある部分と、焦りを感じやすいという要素があり、早めに過去問を解き始めたり、「過去問研究」という名の情報収集に力を入れたがる人もいますが、明らかに力が足りていない場合は、いったん赤本を解くのはストップし基礎学習に力を入れる勇気も必要でしょう。
また、先月も書きましたが、制限時間を守って過去問を解くこと、そして解いた後、しっかり復習をすること、といった部分を守れないなら、やはり過去問を解くことに意味はないでしょう。過去問の学習を始めると「〇〇点も取れた」とか「全然駄目だった」という感じで結果に一喜一憂して終わってしまう受験生をよく見かけますが、これは典型的に駄目な学習です。模試と同じで、間違えたところにこそ皆さんが伸びる要素が詰まっているわけですから、そこをしっかり勉強し直さないことは料理の一番おいしいところを食べないのと同じです。
自分ができなかったところを見直すのはある意味勇気のいる行為ですし、分からなかったところを見直しても結局分からない・納得できないこともあると思いますが、とりあえず解き終わって点が出たら、すぐ間違えたところをチェックする習慣をつけましょう。解答を見て納得できるなら、そこを暗記したり関連する単元の問題を解いてみるといいでしょう。もし、全く知らない知識であったり解答に書いてあることが理解できなければ先生に聞くしかないですね。もしかしたら「この問題は難し過ぎるし、あまり出題されることはないから、できなくていいし覚える必要もないよ」という返事が返ってくるかもしれません(特に私立医学部ではありがちなことです)。
また、「わたしは〇〇大学しか受けないから他の大学の過去問を解く必要はない」というこだわりを持っている受験生もときどき見かけますが、筆者は「いろんな大学、いろんな形式の問題を解くことが力になる」と思っています。本当に力があればどんな形式の問題にも対応できるはずですし、様々なテーマの文章に触れ、普段解かないタイプの問題を解くことで普段とは違う頭の使い方をすることが記憶の強化やアウトプットの訓練になると思っているからです。国公立を目指す人は私立大学の問題を、逆に私立大学志望の人は国公立の問題をときには解いてみてはいかがでしょうか?
■11月の勉強のポイント・学習アドバイス
上記の内容がそのまま学習アドバイスなのですが、基礎知識の学習だけは継続して下さい。「触れなければ忘れる」が英語学習の残念な真実です。英語に「もう大丈夫」はありませんので、語彙・文法の学習は必ず続けて下さいね。
・まとめ
というわけで、今回は11月の学習アドバイスというテーマでお届けしました。皆さんの参考になれば幸いです!
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