京都医塾化学科です。
12月に入り、寒さが本格的になってきました。と同時に、受験本番の足音も大きくなってきましたね。本番に向けて追い込みを、と考えている方も多いと思います。共通テストを受験する方はそれに向けての対策をそろそろと考えている方もいるでしょう。いずれにせよ、ここまでにやってきたことを仕上げていく時期です。最後まで継続的な学習ができるよう、体調にも十分に気を付けていきましょう。
さて今月は
・共通テストに関するあれこれ
・12月の勉強のポイント・学習アドバイス
をお届けします!
■共通テストに関するあれこれ
・出題範囲について
化学の共通テストの出題範囲は、言うまでもありませんが化学基礎・化学の全範囲です。センター試験時代には反応速度・化学平衡などあまり出題されない範囲もあったのですが、共通テストになってからはそうした偏りはみられません。苦手範囲を作ってしまうと周りとの差が大きくなってしまうので、この追い込みの時期に苦手を完全に潰してしまいましょう。
・時間配分について
共通テストになってからは時間配分も非常に重要な要素になっています。センター試験時代に比べると60分という制限時間はタイトなものになっています。昨年度の問題で言えば以下のような時間配分で解答することが理想となるでしょう。
第1問(理論化学総合) 8分
第2問(酸・塩基、反応速度、電池・電気分解) 12分
第3問(無機化学総合) 10分
第4問(有機化学(高分子化合物を含む)) 10分
第5問(アルケンの性質と反応、反応速度融合問題) 15分
マークシート記入・見直し等 5分
例年第5問が融合問題となっており、問題文の解読に時間がかかります。それを考えると時間的な余裕はないと言えるので、この時間を目安に全ての問題に目が通せるよう練習していく必要があります。
・過去問について
過去問については大学入試センターが公表している3回分(令和4年度1回、令和3年度2回)を上記の時間配分に気を付けて練習しておけば良いでしょう。センター試験時代のもんだいからは問題の構成等が大きく異なるので、これだけでは足りないと感じる方は、各予備校が出版している予想問題を使うのも手段の一つです。ただし、過去問ばかりに手を付けて基本の復習が蔑ろになることはNGです。このブログで何度も書いてきたことですが、基本を最重要視した学習を心掛けましょう。
・当日の心がけ
試験当日はまず、試験でどのように時間を配分して戦うのかを再確認しましょう。試験開始と同時に各大問に目安時間を書き込むのも良いでしょう。また、直前に自分が覚えるのが苦手な単元をサッと見直すようにしておきましょう。知識系の問題はそれだけで点数が上がります。その際は、あまり多くの単元に手を出さず、単元を絞ってみるようにしましょう。あまりにも多くの単元を見てしまうとかえって逆効果です。
自分の全力を出し切れるように当日の過ごし方も今から考えておくと良いでしょう。
■12月の勉強のポイント・学習アドバイス
12月は、本格的に志望する大学、もしくは出題傾向が似ている大学の過去問を使って演習を進めていきましょう。共通テストを受験する方は上記の内容に気を付けて、共通テストの過去問を使って演習を進めていきましょう。繰り返しになりますが、演習の目的は解法の定着と、基本事項の確認です。特に後者についてはこの時期蔑ろにしてしまいがちなので、そうならないようにしっかりと演習後の基本の見直しにも時間を割いていきましょう。
■まとめ
今月は「共通テストに関するあれこれ」、「12月の勉強のポイント・学習アドバイス」をお送りしました。何度も繰り返しますが「基本が大事」です。どんな難しい問題も、どんな解法も基になる基本が存在します。最後の最後まで基本を大事にできた人が本番で納得のいく結果を残せるので、このことをしっかりと意識して本番までの時間を過ごしてください。
京都医塾では、こうした学習のポイントを踏まえて、基本的な内容を一つずつ学習するための授業を展開しています。興味がある人は是非、体験授業に来てみて下さい。