京都医塾英語科です。
いよいよ12月になり、受験本番まで2ヶ月を切りましたね。また、コロナの第8波も心配です。そもそもインフルエンザが流行する時期でもありますので、手洗い・うがいや、場合によっては予防接種をするなど皆さん、体調管理には最大限気を付けて下さい。
今月は、
・共通テストについて
というテーマでお届けします!
ただ、詳しい解き方は「現役生用」の方で江島先生が書いてくれていますので、そちらをご確認下さい。「浪人生用」の方では、全体的な心構えを中心に書いてあります。
共通テスト
出題範囲について
英語の場合は「出題範囲」という考え方がそもそもありませんよね。センター試験のときは「文法・語彙」とか「語句整序」とか多少は「練習しておくべき形式」を言うことができましたが、共通テストになってからは、全て読解問題なので「形式」という考え方もできにくくなりました。
あえて言うと、「筆記」と「リスニング」という出題範囲になるのでしょう。おそらく筆記の対策は十分していても、リスニングの対策が後回しになっている受験生が多いと思いますので、しっかりリスニング対策をすることを重視して下さい。
また、共通テストに関して言うと「魔法の解き方はない」というのが筆者の意見です。究極的には読んで内容を理解して解く、という作業を素早くするしかありません。センター試験のとき以上に小手先のテクニックは通じないと思います。基本的にはどの問題も全文を読み、大きく内容を把握し、そして解答に必要な情報を丁寧に読み取るという作業を繰り返すしかないでしょう。
時間配分について(筆記)
おおよそですが、
第1問 7分
第2問 14分
第3問 7分
第4問 14分
第5問 14分
第6問 24分
といったところでしょうか。 5分ほど早く終わる時間配分を勧めている参考書やネットの情報もあるかもしれませんが、少なくとも筆者が指導している範囲では共通テストで5分時間を余らせて解ける生徒は少数派です。80分フルに使って解く方針でいいと思います。
この場合気をつけないと駄目なのはマークミスです。あとで正しくマークできているか確認する余裕はないはずなので、マークをするとき正しい場所にマークできているか慎重に確認して下さい。ちなみにマークをするタイミングとして①1問ごとにマークする②大問ごとにマークする③全部解き終わってからマークする、と人によって違うことがありますが、それは正直どれでもいいです。ただ、③のやり方だと最後に時間がなくて慌ててしまうこともありそうなので、①か②が無難かなという気もしますが、自分にとって一番やりやすく、またミスを起こしにくい方法を考えてみて下さい。
過去問について
ときどき生徒さんから「センター時代の過去問を解く意味はありますか?」という質問を受けるのですが、「問題によっては役に立つかもしれない」という感じです。どの問題が解く価値があるかは「現役生用」のアドバイス記事を読んでみて下さい。
また、「どのくらい共通テストの問題を解けばいいですか?」という質問もよく聞くのですが、これに対しては、「できるだけ多く」というのが答えです。一定の形式が決まっているタイプのテストというのは量をこなせばこなすほど点が上がるというのが一般的な考え方です。それは共通テストも例外ではないはずですので、実際の過去問だけではなく模試や市販の問題集も含めてできるだけ多く解くことをお勧めします。
その一方、基本的な語彙力や正しい英文理解ができていないのに、ひたすら問題を解いたり、解いた後、なぜ間違えたのかを反省しないことも、無意味です。語彙を中心とする基本的な知識の習得を継続し、正しく(しかも素早く)英語を読む技術を磨き、さらには「なぜ間違えたのか?」を自分で納得していない限り、ただただ量をこなしても駄目ですよ。
当日のこころがけ
これは当日やることではないですが、まず試験会場の下見をしておくことをお勧めします。先生や保護者によって意見は分かれるところだと思いますが、筆者は気が小さく慎重にものごとを進めたいタイプなので、自分なら下見をしておくだろうということです。最寄りの駅やバス停からどのくらいの距離なのか、道順は思った通りで合っているのか確認しておきましょう。また、大学のキャンパス内は広く、校舎も部外者には分かりにくいことが多いので、指示された建物までしっかり見ておきましょう。
次に当日の動きですが、とにかく時間に余裕を持って行動することが大事です。事前に下見をしていても試験当日は混雑し(受験生だけでなく業者がビラを配っていることもある)、会場まで思いのほか時間がかかることがあります。また、朝目が覚めてから脳がしっかり活動できるまでには2-3時間かかるという話もありますので、その意味でも早めに起きて行動したいですね。
そのためには、前日早めに寝ることが必要になってきますが、普段と違う時間の就寝であったり、緊張していたりで、なかなか寝付けないことがあると思います(これは多くの生徒さんが体験していることです)。そんなときは、「寝なきゃ寝なきゃ」とあまり思い過ぎないことが大切です。部屋の電気を消して横になっているだけで身体は休まるという説もあるようですし、変に「寝ないと駄目だ」と自分にプレッシャーをかけ過ぎないようにして下さい。
また、前日の晩には持ち物を確認しておきましょう。とはいっても①受験票②筆記用具③財布 の3つさえされば受験はできますから、この3つだけは絶対忘れないよう玄関に置いておくとかカバンの中に確実に入れておくなどして下さい。あとはこれにスマホとか携帯など連絡を取れるものがあれば何とかなりますよね。
これ以外には、使い捨てカイロなどの防寒グッズは持っておいた方が無難でしょう。ただ、ものによっては監督者の許可が必要なもの(ひざかけとか座布団とか)があるので注意して下さい。一般論として「文字が一切書かれていない無地のもの」にしておくのが無難です。
参考書などを持って行く人も多いと思いますが、筆者はあまり勧めません。持って行ってもいいですが、試験直前に参考書を見ると不安が増すように思います。それよりも各テストの注意点みたいなものをまとめておき、それを見る方が有効だと思います。例えば「まず受験番号を書く」とか「まず問題全体に目を通す」とか「第〇問には〇分かける」とかそういった自分が取るべき動きの確認をしてはどうかと思います。
12月の勉強のポイント・学習アドバイス
リーディングに関しては、「時間配分に慣れる」、「言い換えの幅に慣れる」、「消去法を駆使する」の3点を重点的に練習するといいでしょう。もちろん語彙力や基礎文法力を鍛えることは当然のように継続してください。
リスニングに関しては、リスニングに自信のない生徒さんは、センター試験から演習をスタートして、過去問のところで挙げたようなポイントを意識して、12月20日前後くらいまでは続けてください。それからは、共通テスト形式の模試あるいは過去問を通して、設問や音声の長さに対応していくように訓練を積んでください。
まとめ
意識すべきところは意識して、訓練を続ければ共通テストの得点は必ずアップします。以上を参考に、本番でみなさんが望む結果が生まれることを祈念しております。頑張ってください。
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