医学部専門予備校京都医塾です。
以下では、兵庫医科大学2次試験について、ご紹介したいと思います。こちらはかなり特徴的な出題がされます。
兵庫医科大学の小論文について(1次試験で実施されます)
制限字数:400字(これ以外にも、字数の少ない問題が何問か出題されます)
制限時間:60分
形式:課題文型小論文
兵庫医科大学の小論文は、他の私立大学の医学部とは毛色が異なります。まず、課題文型小論文に分類されることが多いのですが、小論文(400~600字と年度によって制限字数が変わります)以外に、文章を読んで答える10字~150字程度の記述問題が5問前後出題されることが多いようです。
ここで注意したいことは、この記述問題はいわゆる小論文とは違い自分の意見を自由に論じる性質ではない思われることです。一部、例外もありますが、原則的に本文を読んで、本文から解答根拠を探す一般的な読解・記述問題です。ここで、小論文のように自由に自分の考えを書いてしまうと得点は望めないでしょう。
また、この記述問題はほとんどが説明問題や理由問題ですが、ときに空所補充問題や表題つけ、脱文挿入などの問題が出題されており、現代文が得意な受験生には有利な内容かもしれません。
いずれにせよ、形式をしり、感覚をつかむことが大切ですから、過去問を解いてみることが大切です。
兵庫医科大学の面接について
時間:10分程度
形式 :個人面接(受験生:1人 面接官:3人)
過去の質問例
・大学志望理由
・医師志望理由
・併願校はどこか
・卒業後は地元に帰るか、兵庫に残るか。
⇒一見何でもないような質問ですが、実は答えるべき内容は決まっています。
・浪人が長引くと、医師として社会貢献できる期間が減るが、そのことについてどう思うか
⇒これはおそらく多浪生向けの質問だと思われますが、多浪生ならばこういった質問は予想しておくべきでしょう。
・AIは医師の仕事を奪うと思うか
⇒他大学でも同様の質問を見かけますが、これは医療とAIの関係を正しく把握していれば問題なく答えられるものです。AIは単なる情報機器です。
・論文の不正についてどう思うか
・国民皆保険制度のメリットとデメリット
⇒若い人にはピンとこない問題かもしれませんが、医師を目指す以上はこの保険制度について最低限の理解は必要です。超高齢社会、医療費……これらの問題と切っても切れない話題です。
・医師A(人間性○、技術×)、医師B(人間性×、技術○)がいたとして、どちらか一人を選ばなければならないとしたら、どちらを選ぶか
兵庫医科大学2次試験のポイント
・小論文は一次試験で課されるが、二次試験の判定に使用される。得点は50点満点。
・面接では、定番質問が目立ち、事前の対策がかなり有効かと思われます。特に、医療に関係する質問においては、最低限の知識があれば十分に模範解答レベルの回答が可能でしょう。京都医塾では、このあたりをしっかり対策しているので、塾生諸君は安心して面接を受けてきてください。
・過去の質問例の最後に載せました問題(医師AとBのどちらを選ぶか)のような問題ですが、これにおそらく正解はないでしょう。極端な話ですが人間性だけで技術がない医師Aはやぶ医者でしかありません。一方の技術はあるが人間性に問題がある医師に、患者に寄り添う力があるとは到底思えませんし、全人的医療の理念ともズレています。つまり、どちらを答えても、突っ込まれるはずです。そのあたりを、どう説明していくか……そういう能力が問われていのかもしれませんね。
・記述問題の難易度は問題によって、まちまちなので時間配分が重要になってきます。どういう配点になっているかはわかりませんが、小論文にしっかりと時間をかけられるような時間配分が良いと思われます。
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