医学部専門予備校京都医塾です。
以下では、岩手医科大学の二次試験について、ご紹介したいと思います。
二次試験(面接)の日程・試験場について
日程は、2023年 1月27日(金)・28日(土)のいずれかを選択します。
会場は、他大学にない特徴として、本学(矢巾キャンパス)、東京(ベルサール神田)、大阪(大阪ガーデンパレス)の3箇所が設けられます。出願時に、二次試験会場を選んでいるので、念のため、余裕を持って、もう一度、試験地を確認するのがよいでしょう。
岩手医科大学の小論文について
岩手医科大学医学部の入試では、小論文は課されません。
※かつては小論文が課されていましたが、なくなりました。
岩手医科大学の面接について
時間:15分程度
形式 :個人面接(受験生:1人 面接官:2人 ※2021年)
配点:50点
一次試験では、試験科目合計(350点満点)の成績上位順に一次試験通過者が選抜され、二次試験では、一次試験成績に面接(50点満点)を加えた成績上位順が最終的な合格者として選抜されます(但し、面接において大学が設定する基準に満たない場合は、成績順によらず不合格と判定されます)。
★オンライン面接について:2023年度入試も、昨年同様、オンライン面接が行われるようです。会場に赴いたうえで、本学にいる面接官とオンラインで実施する形式となっています。受験生が特別に準備するものはないので、通常の面接同様の準備で赴くと良いでしょう。
過去の質問例
- 大学志望理由
- 医師志望理由
- 高3の時の学校の出席率が悪いのはなぜか。
- 医学部の面接は何回目か。今回の面接の自分的な評価は?
- 総合医として必要なことは何か?
- チーム医療に必要なことは何か?
- なぜ岩手県か。卒業後は岩手に残るか。
各大学でも定番の質問です。ただし、岩手医科大学は、「本当に残るか」という点をとくに念入りに聞かれることが多いように思います。
大学としては、岩手県の医療を支えるという使命を果たすため、岩手県で医療に従事してくれる人材を必要としていますから、卒業後、本当に岩手県に残るかどうかに強い関心を持っています。
また、「残るのか」というダイレクトな質問ではなかなか本音を引き出せないので、せめて岩手県について関心があるかどうかを知りたいとの意図から、岩手県に関する質問も多いようです。受験生としては、そうした意図をふまえて、きちんと準備をすることが求められます。自身が受験する大学がおかれている土地について関心を持ち、理路整然と語れるように対策しておきましょう。
- 部活動で学んだことはなにか。
- 部活でうまくいかなかったこと。失敗したことはあるか。どう乗り越えたか。
この2つの質問は、部活動について知りたいというより、具体的な経験に即した質問を通じて、失敗からきちんと学び、次に生かす力・姿勢があるかどうかを見たいのだと思います。
医学部入試の面接の目的の一つが、「医学部の大変な勉強を続けられるかどうかを見る」ことです。長い年数、ハードな勉強を続けていると、当然うまく行かないこともありますから、その時に、きちんと壁を乗り越え、前に進める人物なのかどうかを見たいのでしょう。回答の際は、そうした点を意識するようにしましょう。
- 浪人生活はどうだったか。
この質問に対しては、表面的な回答にならないよう、注意しましょう。例えば、「数学が伸びました」というような回答です。それはそれで悪いわけではないですが、面接を行う目的は、学生募集要項に「バランスのとれた人格的資質や基本的なコミュニケーション能力を有し、地域医療と研究にかける意欲を有し、かつ自己管理ができることを確認するため」と書かれているように、「人物」を見ることです。ですから、質問に対しては、「人格」「人間性」のPRになるようにしましょう。
自己PRという面に関して、面接官は受験生に対して華やかなエピソードや、ドラマチックな過去を期待しているわけではありません。質問に対して、自分の素直な思いを理路整然と語ることができるか、という点が重視されるでしょう。今一度自己について振り返り、無理なく受け答えできる内容として用意できているか確認してみましょう。
おわりに
面接として課される50点満点の試験は、決して無視できる得点ではありません。しっかりと対策をして試験に臨むことが重要でしょう。 その際、重要なのは、大学の特色と、受験生本人のカラーの両方をふまえ、具体的に準備をすることです。
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