京都医塾数学科です。
6月は気候的に体調を崩しやすい時期ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。季節の変わり目かつ、梅雨のシーズンでもあり、体調管理が難しい時期になるので、特に意識して心身の状態を整えましょう。
また、6月頃になると、部活が終わって生活リズムが変わったり、オープンキャンパスの案内を見てソワソワする受験生が増えてくる時期です。
今月は、勉強のポイントだけでなく、そのあたりにも触れてみようと思います。
目次
①部活の引退時期がそろそろ…勉強に充てる時間が増えたらまずしたいこと
まずは、部活が終わったor終わりそうなアナタへのアドバイスです。(部活をしていない方は読み飛ばして頂いて問題ありません。)
最初に伝えなければいけないのは
「一般的な入試の評価方法では、“部活をやっていたから”という理由で有利になることは一切ない」
ということです。部活を頑張っていた方ほど悲しいお知らせではありますが、まずはこの事実は知っておいてください。
しかし、部活をやっていたことが受験にとって不利かと言えば、一概にそうとは言えないのも事実です。
実際、高校3年生の引退時期まで部活を全力でやっていた受験生達の多くが、第一志望に合格していく姿を我々は目にしています。
何かに集中して物事をやってきた経験のある人は、時に我々の予想を上回るような成長を見せてくれるものです。
これは、私が受験生だったときの経験や、塾講師としての経験、他の先生と話した感触を総合しての意見であり、
つまるところ、“そんなに心配しなくてよい” ということです。
さて、勉強に充てる時間が増えたら、まずは塾の先生や学校の先生等、信頼できる先生に日々のスケジュールを相談することから始めましょう。
闇雲に勉強するよりは、スケジューリングから始めることが大事です。スポーツやゲームでも、最初は誰かに習って競技をスタートしたはずです。まずは、詳しい人にアドバイスをもらいましょう。
(京都医塾公式ブログでは、4月から毎月アドバイス記事を載せております。これも参考になれば幸いです。URL←ここをクリックすると記事に飛べます。)
②高校3年生がオープンキャンパスに行くことへの是非
よく「オープンキャンパスには行った方がよいのか」という質問を受けますが、私は「行きたいと思ったときが、行くべきタイミングだ」と言います。
オープンキャンパスに行くかどうかで、入試に有利不利は生まれませんし、あくまでも“自分のために全ての大学のオープンキャンパスがある”と考えてください。
オープンキャンパスに行く動機は、“大学ってどんな雰囲気なのだろう”とか、“実際にどんな場所にあるのだろう”とか、そのレベルで構いません。
多くの高校生は、大学という教育機関を具体的にイメージできていないと思いますので、少しでも気になるところがあれば、行ってみることをお勧めします。
③6月の勉強のポイント(6月にすること)
(6月の学習例)
数学Ⅲ:第3章「関数と極限」
4~5月に学習したいろいろな関数や、数学Bで学習した数列の続きとなる単元です。
できれば、下記の数学Ⅱ:第5章「微分と積分」で3次関数や4次関数を学びながら学習しましょう。
数学Ⅱ:第5章「微分と積分」 数学Ⅲ:第4~6章「微分」「微分法の応用」「積分とその応用」
これらは高校数学花形といえる単元です。数学Ⅲまで考えると、かなりヘビーなところになりますが、入試には超頻出です。まずは6月中に数学Ⅱの微積分を学習した後、数学Ⅲの微分計算の練習を始めるくらいには進めておきたいところです。
数学A:第1章「場合の数と確率」
そろそろ数学Aにも触れましょう。数学Aは比較的独立した単元になっているので、スタート時期を遅らせています。数学Aの中でも頻出になる「場合の数と確率」から学習を始めましょう。
数学A:第3章「図形の性質」
共通テストの選択問題で必ず出題されることを除くと、単体で出題されるのは少ない単元ではありますが、数学Ⅱ:「図形と方程式」で円を扱うので、基本知識は確認しておく必要があります。7月の学習に繋がるところと思って、基本問題だけでも学習しましょう。
4~5月の学習で、体力はついてきているはずです。6月は体調に気をつけながら、徐々にピッチを上げていく設定で学習例を提示しました。踏ん張りどころです。
④学習アドバイス
…ここまで、正論アドバイスをし続けてきましたが、現実問題として、4~5月の時点で「年間計画よりも遅れているな」と焦っている受験生の方もおられるかと思います。
(みんながみんな、アドバイスを完璧に実行しきれるものではありません。)
そんなアナタへ掛けたい言葉は、“多少、理想から遅れても可能性は十分にある”ということです。
我々が設定している学習ペースは、あくまで一般論的なもので、本当は各々の能力を細かく見定めることで、微調整が必要なものです。
“アドバイスを守れていないので合格できない”と悲観的にならないように注意しましょう。
おわりに
いろいろ書きましたが、とにかく困ったときは誰かに相談しましょう。
もし、周りに相談しやすい人がいなければ、京都医塾に電話してくださっても構いません。
(医学部志望者でなくても大歓迎です。)
我々は、入塾されるかどうかに関わらず、全ての受験生の幸運を祈っております。
京都医塾では現役生も随時募集しています。また、遠方の方にはオンライン授業も行っています。
下記リンクからお気軽にお問い合わせください。