京都医塾数学科です。
受験生の皆さん、昨年度の入試が終わり、約3か月が経ちました。勉強は順調に進んでいますか?
5月には、今までの学習の成果を確認するため、大手予備校の模試を受験された方も多いと思います。
そこで、今月は、
・模試の上手な活用の仕方
・6月の学習のポイント(6月にすること)
・学習計画でつまづきやすいポイント
について書かせていただきます。
それでは1つずつ見ていきましょう。
目次
模試の上手な活用の仕方
【問題の見極めや時間配分の練習】
普段とは違う場所や知らない人が大勢いる中では、普段通りのパフォーマンスがなかかな出せるものではありません。より入試本番に近いそのような環境の中で、『解けそう?解けなさそう?』、『何分で解こう』、『分からなくなったから、別の問題を解こう』などを考えながら問題に取り組むことができる、数少ない練習の場が模試です。
【復習が大切】
入試では、基本や標準レベルの問題を確実に正解することが重要です。模試でも、自己採点をし(自己採点をするために、問題用紙に答だけでも書いておきましょう)、そのレベルの問題で正解できたかをまずは確認しましょう。その上で、『解法はあっていたが、ミスで間違えた問題』『知識や解法を忘れてしまい、解けなかった問題』などを解答解説を読みながら分析し、問題を解きなおしましょう。また、知識などを忘れていた場合は、普段から使っている問題集の類題でも練習し、知識の定着をはかりましょう。最後に、もう一度何も見ず問題を解きなおしましょう。
【成績表】
5月に大手予備校の模試を受けた受験生は、そろそろ成績表が返ってくる頃だと思います。志望校判定や偏差値も重要ですが、必ず各大問毎の得点を確認し、補強すべき分野を把握し、今後の学習に活かしましょう。このとき、受験者の平均点を見ると分かりやすいと思います。
6月の勉強のポイント(6月にすること)
6月も基礎固めの時期です。5月の学習内容に引き続き、以下の分野の学習を進めましょう。
【数学ⅠAⅡBについて】
『図形と方程式』(数学Ⅱの第2章)
図形と関数や方程式につながりを持たせた分野です。4月、5月に学習した内容をフル活用する分野のため、今まで学習した内容の定着を確認しながら学習を進めましょう。また、この分野は入試にもよく出題され、苦手な受験生も多いため、他の受験生と差がつきやすいです。重点的に学習するようにしましょう。
『場合の数・確率』(数学Aの第1章)
得意、不得意が顕著に表れる分野です。1回学習しただけではなかなか身につかないため、不得意な受験生は、まずは基礎をきちんと身に付け、これ以降1日1問ずつでいいので、毎日問題を解くようにしましょう。
『ベクトル』(数学Bの第2章)
6月中にベクトルの基礎(教科書や参考書の内積まで)は学習しておき、7月に本格的にベクトルの学習ができるよう準備しておきましょう。
【数学Ⅲについて】
『微分法』(数学Ⅱの第5章、数学Ⅲの第4・5章)
関数のグラフの概形図示や最大・最小など入試問題に必ず出題される分野です。ここでも、今までに学習した関数や方程式の内容を利用するため、復習しながら学習するようにしましょう。
『積分法』(数学Ⅱの第6章、数学Ⅲの第6章)
6月中に積分計算(置換積分や部分積分まで)は学習しておき、7月に本格的に積分法の学習ができるよう準備しておきましょう。
学習計画でつまずきやすいポイント
苦手な単元から学習をはじめるという計画の立て方もあると思いますが、あまりお勧めしません。その理由には2つあります。
1つ目は、『それまでに学習した分野の中に何かしらの原因がある』ために、苦手になっている可能性があるからです。基礎を固める10月までは、分野間のつながりを考慮して学習を進めていきましょう。
2つ目は、『勉強が嫌になる』可能性が高いからです。苦手なことから始めて、苦手なことばかり行い続けることは、相当な忍耐力が必要です。成績を上げるためには、『継続すること』が絶対条件です。
おわりに
模試の受験後は、『必ず解き直しをし、その問題に対応する基礎問題に戻って、基礎を定着させましょう』という話をしました。実は、これは入試本番でも同様のことが言えます。入試でも、自分の修正すべき点が見つけられます。次の入試に備えて、基礎まで戻って復習を続ければ、入試期間中でも成績を上げることができます。みなさんも最後まで諦めず、『基礎まで戻って復習』を行ってください。
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