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ゲーマー講師が考える、数学「攻略」の楽しみ方

ゲーマー講師が考える、数学「攻略」の楽しみ方

お断り

この記事は、ゲームすることを推奨する意図は一切ありません。
入試が終わるまでは最大限我慢して、志望校に合格してから存分に楽しみましょう。

こんにちは。数学科講師の井上です。
いきなりですが、数学は好きですか?
数学を指導していて思うのは、「数学は嫌い」という生徒がなんと多い事か。
何とか生徒が楽しんでもらう方法はないものか、と普段から思案しています。

そこで、30歳を過ぎてもゲームが趣味である私・井上が考える、数学の「攻略」をゲームのように楽しむ方法をお伝えしたいと思います。
ゲームのジャンル毎に、数学の学習と共通する楽しみ方を考えてみました。

1. アクションゲーム

対人戦では無い、一人用もしくは協力型のゲームは、必ずゲームが攻略できるようにある程度「隙」が用意されています。
必勝法を理解し、それを確実に実行できるようになる事で、次第に強敵にも勝てるようになります。
例えば人気ゲーム「モンスターハンター」シリーズでは、「このモンスターが○○の行動をしたら□□の攻撃が来る」、「このモンスターは、アイテム[△△]を使えば無防備になる」と言った、特定の攻略法が必ずあります。
何回もチャレンジする中で、このような経験を積んで、より難しいステージをクリアすることが出来るわけです。

数学「攻略」では…

「問題文に○○という条件があれば、□□という解法が有効である」
「このタイプの問題は、[△△]という公式を使うと有効だ」
という経験を身に付けると、より難易度の高い問題が解ける。

2. 対戦系ゲーム(格闘ゲーム・カードゲームなど)

「プログラム」を相手にするゲームは、敵の行動パターンが限定されるのに対して、相手も人間である対戦型ゲームには「必勝法」は存在しません。
この手のゲームの醍醐味は、相手との駆け引き、心理戦です。
「相手は[○○]という攻撃をしてくるだろうから、[□□]という対策を打つ」、「[△△]に敵が罠を仕掛けていそうだから、その裏をかく」と言った戦略がハマった時は、非常に爽快感がありますね。

数学「攻略」では…

「出題者は[○○]という意図で誘導しているようだ。[□□]という解法を使えば上手くいきそうだ」
「出題者は[△△]でミスを誘っているから、意識して/工夫して解こう
と言うような、問題作成者・出題者との駆け引きを楽しめる。

3. RPG(ロールプレイングゲーム)

RPGとは、プレイヤーの分身となる主人公を、戦闘などで経験値を稼いでレベルアップさせ、より強い敵に挑むようなゲームの事です。地道なレベル上げ作業を通して、着実に自分の分身が強くなると、達成感がありますね。

数学「攻略」では…

基本的な問題を何度も地道に解きなおすことで「レベルアップ」、より複雑な計算も正確にこなすことが出来るようになる。

4. RTA(リアルタイムアタック)

ゲームのジャンルではありませんが、RTAはクリアまでの所要時間を競うゲームの楽しみ方の一つです。
同じゲームを何周もこなすうちに、より効率的に攻略できるテクニックを身に付けていき、自己最高記録を更新していく所に達成感があります。

数学「攻略」では…

同じ問題を何回も反復することで、より効率的な計算テクニックを身に付け、所要時間を短縮していく事が出来る。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ゲーム攻略のためにコツコツ努力できる人は、受験勉強でも「入試攻略」まで頑張っていけるはずです。
大変な受験勉強が、少しでも苦にならなくなるきっかけになれば幸いです。

投稿者:井上 宥二

  • 役職
    数学科主任/数学科講師
  • 講師歴・勤務歴
    7年
  • 出身大学
    京都大学総合人間学部
  • 特技・資格
    独創的な絵(下手とも言う)
  • 趣味
    ゲーム
  • 出身地
    大阪府
  • お勧めの本
    ジョジョの奇妙な冒険

受験生への一言
「数学が苦手だ・嫌いだ」という声をとてもよく聞きます。確かに、身に着けて使いこなすまでに一番時間がかかる教科かもしれません。しかし、知識を身に付け、「何故そのように考えられるのか?」を理解し、単元ごとのつながりが見えてくると、数学の醍醐味が感じられるようになるはずです。私も、「数学が面白い」と思ってもらえる授業をいつも心がけています。