医学部専門予備校京都医塾です。
以下では、久留米大学医学部2次試験について、ご紹介したいと思います。
久留米大学医学部の小論文について
制限字数:800字以内
制限時間:60分
形式 :テーマ型小論文
医療に直結する課題について意見を書きます。過去には、在宅医療、再生医療、ワークライフバランス医療崩壊などのテーマが出題されました。こういった基礎的な医療知識が不可欠です。
※京都医塾では、このあたりの「基礎的な医療知識」について、しっかり授業しているので、うちの塾生なら大丈夫ですね♪
過去には、以下のような問題が出されました。
2022年
「人工知能(AI)の医療への応用について」
2021年
「コロナ禍における医療崩壊を防ぐためにあなたが必要だと思うこと。」
2020年
「我が国の再生医療について」
2019年
「医師として社会に貢献できること」
2018年
「医師のワークライフバランスについて」
2017年
「ストレスに対する予防および対処法」
テーマ型小論文であるということは、課題文からヒントを拾うことができないため、自分の持つ知識の量が成功の鍵を握っているのは間違いありません。医学部小論文に必要な基礎的な医療知識を整理しておきましょう。たとえば、インフォームド・コンセント、地域医療、地域包括ケア、チーム医療、セカンドオピニオン、ドクター・ショッピング、終末期医療、緩和ケア、アドバンス・ケア・プランニング、ワクチン、再生医療、医師の偏在などなどです。
また、制限字数が800字と多いため、テーマに関する知識がないと書ききれなくなってしまいます。また、文章構成を考えず、無計画に書き始めると制限字数に大きく届かない答案にもなりかねません。そして、何とかして字数を稼ごうとして、テーマにあまり関係のないことをつらつらと書き、中身の薄い小論文になるというのがよくある失敗例でしょう。
では、いくつか過去問を取り上げて見てみます。
2020年
「我が国の再生医療について」
→これこそ、まさに正しい知識が求められる典型的な問題でしょう。多能性を持つES細胞・iPS細胞を用いた手法、分化能が限定された体性幹細胞を用いた手法、キムリアやゾルゲンスマのような再生医療等製品などと言った関連知識をどれだけ上手く整理できたかが鍵になるのではないでしょうか。ちなみにES細胞とiPS細胞の違いを説明できますか?
2018年
「医師のワークライフバランスについて」
→これもワークライフバランスとは何かがわかっていないと、手も足も出ないことになる問題です。ただ、これは単なる英単語なので、仮に知らなくても何とかなったかもしれませんね。しかし、このとき働き方改革だと言わんばかりに、医師の労働環境改善を強く訴えるのはどうでしょうか。確かに、それは大切なことですが、一方的な主張になるのは考えものですね。では、どう書くか。まさに大切なのは、バランス。医師不足の問題もふまえて、ワークライフバランスの問題を論じましょう。
2017年
「ストレスに対する予防および対処法」
この形式の問題で受験生がおかしがちな間違いは、設問要求の見落としです。つまり、何を問われているのかを明確に意識しないまま答案を作成してしまうのです。今回ならば、「および」の意味を正しく読み取らないまま答案を作成してしまった受験生も多かったのではないでしょうか。「および」は「and」と同じ意味です。したがって、①ストレスの予防(ストレスを事前に防ぐ)と、②ストレスの対処法(ストレスをどう発散するか)と、その両方が問われているわけです。
また、これは医学部の小論文である以上、あまりに個人的または不健全な「ストレス解消法」(対処法)を書くのは不適切でしょう。たとえば、ゲームをする、食べ放題に行く、酒を飲む、寝る、物にあたる……など。
久留米大学医学部の面接について
面接時間:10分程度
形式 :個人面接(受験生:1人 面接官:3人)
過去の質問例
- 医師志望理由
- 久留米大学志望理由
- 長所と短所
⇒長所を答える際は、説得力を持たせるために、その長所を得るに至ったエピソードがあると尚良いですね。また短所に関しては、どのように克服しようとしているかを準備しておきましょう。
- 人と関わるうえで大切だと思うこと
⇒他人と円滑に関係を構築していくにはどんなことに気をつけるべきでしょうか。考えてみましょう
- 入学後、勉強以外でやりたいこと
⇒あるべき大学生の姿を考えてください。
- 医師に求められる資質は何か
- 喫煙はするか
⇒これを間違えてはいけません。答えは決まっています。
- 大学病院と一般の病院の違いは何か
⇒これも「知識」です
おわりに
大学によると、
- 面接では、コミュニケーションがしっかりとれるか、面接官の目を見て受け答えができているかを重視
- 小論文では、ポイントとなる要点を的確に捉え、自分なりの言葉で回答できているかが大切
とのことでした。
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