新型コロナウイルスの出現、流行からあっという間に2年が経過し、コロナ禍の受験シーズンも3回目を迎えようとしています。そんなコロナ禍の今、私たちの生活は急速に変わりはじめ、さまざまなことがIT化されていますよね。
実は京都医塾でも、2022年1月からオンライン授業を開始しました。
全国どこにいても京都医塾の授業を受講できるようになったことで、さらに多くの受験生たちの助力になればと思っています。
しかし便利な反面、「対面授業よりも劣るのでは?」「本当に効果があるの?」など、不安に感じる方もいるではないでしょうか?
そこで今回、京都医塾を卒業したOBにオンライン授業を体験してもらうことに。実際に対面授業を受けて合格を掴みとったOBがオンライン授業を受けてどう感じるのか、リアルな声をお届けします。
オンライン授業を体験するOB
安野佑樹
京都医塾の卒業生。現在は大阪医科薬科大学医学部の2回生。
京都医塾のオンライン授業とは?
曽根岡先生、お久しぶりです。僕が生徒として京都医塾にいたころは、オンライン授業はありませんでしたね。今回なぜオンライン授業を始めたんですか? やはりコロナの影響でしょうか?
久しぶりですね。お元気てますか。
オンライン授業のことについて、京都医塾の代表の言葉を借りて私が説明していきますね。
コロナも大きなきっかけの1つなんだけど、実はコロナ以前からオンライン授業をやりたいと思って動いていたんですよ。「教育は1人のために生まれる」を理念に掲げている京都医塾としては、質の高い授業を全国の医学部受験生たちに届けたいと思っていたし、様々な事情で京都まで来ることができない学生さんたちのためにも、何とかしてあげたいと思っていたので。
自宅の安心した環境で授業を受けられるのは、精神的にも身体的にも良さそうですね。
でも実際オンライン授業って対面授業と比べると、どうなのかな……と正直思っちゃいます。
しっかりと対面授業を受けてくれていた安野くんは特にそう感じると思います。でも、実際の対面授業とほぼ変わらないクオリティの授業が実現できるんですよ。
本当ですか? ぶっちゃけ、先生が目の前にいないから勉強してなくてもバレなさそうですけど……。
それがバレちゃうんですよ!
今回導入した最新のシステムでは、講師が板書する内容がリアルタイムで生徒の手元に反映されることはもちろん、講師は生徒のiPadの中をリアルタイムで見ることができるんです。回答の確認もできるし、違う画面を見ていたり、こちらに反応がなかったりすると警告を出すことができるようになってるんですよ。
え!? 何してるかバレバレってことですか?
そうです。即バレます(笑)。iPadでネットしたり、SNSしたりしてたらすぐ分かるからね!
まったく油断できないですね(笑)。
そう。他の塾や予備校だと、録画を見るオンデマンド授業などが主流だと思います。一方的な授業形態なので、生徒が本当に勉強をしているかは分からない。でも京都医塾のオンライン授業は、生の授業と同じくコミュニケーションを取りながら進行するので、授業中の管理もばっちりです。
じゃあ、カリキュラムも実際に通っている時と同じようにオーダーメイドなんですか?
そうです。カリキュラムも実際に通ってくれている生徒と変わらず、カウンセリングを通して1人ひとりに合った授業をしています。さらに、授業外の自習時間も管理しますよ。
京都医塾に通って学ぶことと変わらないんですね。
1人ひとりにあった選択がしてもらえたらいいと思います。普段はオンラインで、長期休暇の時期だけは通うなど、臨機応変な使い方もできますよ。
それぞれの生活スタイルに合わせやすいってことですね。
そう。テキストも実際に通っている生徒たちと同じく京都医塾オリジナルのものを使用します。だから、オンラインを受けていた生徒が、実際に京都医塾に通いたいとなった場合でも、そのまま授業の続きをおこなうことができます。
すごい! 授業はもちろんだけど、サポート体制も抜群ですね。選択の幅が広がってる。
よかったら一度体験して、対面授業との違いを比べてみてください!
はい!ぜひ。
OBがオンライン授業を体験!
最新システムを使ったオンライン授業を体験!
今回は数学を学んでもらいます。
安野くん、久しぶりの授業ですが、一緒に頑張りましょう!
よろしくお願いします!
ちなみにですが、うとうと居眠りしたり、iPadで他のページを見たりすると警告文が出るので、よろしく(笑)。
こんな画面も表示されるんですね! 気が抜けないです(笑)。
さっそくですが、二次不等式をやりたいと思います。まず、テキスト2ページ目のここを読んでください。
この問題、即答できますか?
ちょっと……無理ですね。
では一度復習しましょう。二次不等式のまとめです。aX2+bX+c>0などの解について、aが正のときに絞って考えましょう。
大事なところは、赤いラインを引いていきますね。
そのときに、この表ですね。まず、二次方程式と二次関数の関係を復習します。
まず二次方程式の実数から。異なる2つの実数を持つとき、判別式Dはどうなりますか?
ええと、正です。
はい、よく覚えてましたね! 判別式Dが正になるのは解の公式をイメージすればOKですね。
判別式のDが0、つまり√が0ということは、二次方程式の解が1つになりますね、x=a。
では、今度は判別式が負である。二次関数と絡めて覚えましょうというのが上の表です。
ここまでいいですか?
はい! 大丈夫です。
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このように、オンラインでも対面授業と同じく質問でのやりとりをはじめ、理解しているかどうかの確認が頻繁におこなわれ、密な授業を実現しています。
▼詳しくは動画をチェック▼
OBが感じたオンライン授業の魅力
―お疲れ様でした。久しぶりの授業だったと思いますが、対面授業と比べてみてオンライン授業はどうでしたか?
安野
対面授業と違って、先生が書いたものが自分の手元でそのまま反映されるので、便利で集中しやすいと感じました。
特に集団授業だと、板書する手間があるんですよね。前を見たり手元を見たり、それを繰り返さないといけない。でも、オンラインならiPadを見ていたらOKなので集中しやすいです。あと、先生の板書もデータとして残るので助かります。
―メリットをたくさん感じてもらえたようですね。ではコミュニケーション面ですが、先生との会話は円滑におこなえましたか?
安野
普段の授業と変わらず、「ここどうなるかわかるか?」「ここまで大丈夫?」など、先生の気遣いを常に感じられて、違和感や距離感もなく安心して授業が受けられたと思います。
京都医塾のオンライン授業はリアルタイムで、理解しているかどうか確認をしてもらえるので、そういうところが「京都医塾らしくていいな」と思いました。
―オンラインでも「京都医塾らしさ」を感じると。
安野
あとは、家でリラックスはしてるけど、先生と直接マンツーマンで繋がっているから授業を受けるうえでの緊張感はちゃんとあるな、と感じました。
反対に、周りに生徒がいないから発言するときに恥ずかしくないとも思いました。間違えても視線が刺さってこない(笑)。そこは安心感があります。
―緊張感もありつつ、安心感もある。いいとこどりということですね。今回、卒業して改めて京都医塾の授業を受けてみた感想を教えてください。
安野
質問を投げかけてくれたり、理解しているかこまめに確認したりしてくれるところがやっぱりいいな、と思いました。あと、授業以外のスケジュールや体調などに対して親身になってくれるのは恵まれていたと思いました。
―大学に入ってから京都医塾での教えや習慣が役立つことはありますか?
安野
今は机に向かってガリガリ勉強することがあまりないのですが、スケジュール管理、勉強配分などは、将来的に国家試験に向けた勉強には生かせそうだなと思います。
―受験のときだけでなく、今後の人生にも役立つ経験となっていたなら、本当によかったです。では最後に、オンライン授業を受ける上で注意しておくといいことがあれば教えてください。
安野
物理的な距離があるので、寝ちゃうとどうしようもないと思いました。個別授業で寝ることはなかなかないと思うけど、集団授業の場合は起こしてもらうことが難しいと思うから、ちょっとした気の緩みには要注意です! あと通信環境が安定していることも大事なので、家の通信環境は要チェックです。
―ありがとうございました。
担当講師が話すオンライン授業のメリット
今回授業を担当した数学科の曽根岡先生。講師側が感じるオンライン授業の感想をお聞きしました。
―対面とオンラインで教える上での違いはありますか?
曽根岡
基本的には対面授業と変わりません。でもオンラインでは、リアルタイムで画面の共有ができる点がやはり講師側としてもメリットに感じます。
曽根岡
生徒が手元にあるタブレットにメモをしたり回答すると、同じ画面を私の方でも確認することができます。それによって、生徒の理解度がわかります。集団授業では、わざわざ一人ひとりの席に行かずとも手元で確認できるので、時間の短縮にもつながりますね。
―互いに同じ画面があることで、状況や認識の共有ができると。
曽根岡
はい。あと、データとして講師・生徒が同じ情報を保存できることもポイントですね。対面授業では、講師が書く黒板と生徒のノートは同じ内容にはならず、認識の違いが起こっている可能性があります。しかし、同じ画面を保存していれば、そのようなことは起こりにくい。
―データを残しておけることは便利ですね。生徒側にはどんなメリットがありますか?
曽根岡
授業を受けていると板書を写すことに一生懸命になってしまい、大事なことを聞き逃してしまう子は多い。しかし、タブレットであらかじめ資料を用意し、必要なところだけ書く作業をしてもらうことでロスが減らせます。
―オンライン授業をおこなう際、講師が心がけていることを教えてください。
曽根岡
実際の対面授業よりも少しゆっくり丁寧に話すように心がけています。そして、対面の授業よりも生徒がついてこられているか、こまめに確認をするようにしています。
対面であれば雰囲気や表情でなんとなくわかりますが、オンラインだと状況を完全に察知できないので、こまめな確認は必要だと思っています。
―きめ細やかな対応でしっかりフォローされてるんですね。
曽根岡
そうですね。生徒は変な緊張感を感じないですし、その分私もやりやすいですよ。オンライン授業は効率的に学習してもらえると思います。
―講師・生徒にとって、対面授業と変わらないサポートで、さらにプラスになる要素が多いと感じました。本日は、ありがとうございました。