育児休暇を利用して、日々知識のインプットに努めております。
せっかくなら、普段と勉強内容を大きく変えてみるもの一興か、と思いまして、今回は『化学基礎を勉強してみた』をお送りします。
目次
化学と私のこれまで
根っからの文系人間である私は、中高生時代、ほとんどすべての理系科目を忌避し続けてきました。中学入試からすでに算数が圧倒的に不得手、理科も得意ではなく、まだ当時は暗記(とある程度の読解)に頼ることでなんとかなっていた節がありましたが、中学校に入って一段内容の抽象度が上がったせいで、生物以外は挫折してしまいました。
理科の中でも、特に化学が苦手でした。中学/高校範囲の化学式や化学反応式あたりで大きくつまづき、ほとんど勉強することを諦めてしまったせいで、赤点の回避にさえ苦労してしまった思い出があります。小学校での実験なんかは好きだったのですが・・・
中学・高校では進度の確保のためか、化学の実験をほとんど行いませんでした。具体的な身の回りの事象と抽象的な記号との重ね合わせがうまくいかなかったことが敗退の根本要因の一つでしょう。その他、そもそも計算がかなり苦手、というのも理系科目ができない理由です。このあたりを、再勉強していく際には工夫しながら乗り越えていく必要があります・・・
勉強の仕方
今現在の私はせっかくプロの講師に囲まれた最強の環境にいますので、社内チャットで勉強の仕方について教えを乞うてみました。すると、以下のような返答が届きました。
①周期表を家の壁の2箇所に貼る。周期表の1~20(Ca)までをとりあえず覚える。学習が進むほどに周期表のありがたさが骨身にしみてわかる。
うちの妻も理系出身なのですが、これ言ってました。私はマジで「水兵リーベ〜」の呪文しか頭になかったのですが、よくみると原子番号ってのがすごい大切なんですね。のちのち計算にめっちゃでてきますね。というかこんな便利な表ができてしまったの、すごいですね。周期表の原型を作ったメンデレーエフは、周期律を見出して未発見の元素の存在を予言してしまったそうな(当時の周期表の空欄部分には未発見の元素があてはまる、といった感じで)。なんというか、自分を(理屈を?)信じる力がすごいですね。
我が家に採用した周期表は「一家に1枚 元素周期表」。何がいいかというと、各元素が何の原料になっているか、一覧でわかります。記号だけだとピンとこないのでありがたいですね。そういえば妻の実家のトイレにも周期表が貼ってあったな。うちにはなかったが・・・
②「原子の構造と電子配置」、「電気陰性度、化学結合と結晶の性質」が化学基礎のキモなので、まずはそこを理解するまで徹底的にやる。
電子配置、おもしろいですね。ちょうど最近『チ。-地球の運動について-』を読了(というかかぶりついて一気読み。この漫画、むちゃくちゃ面白いです。たまに作者の圧倒的な熱量にビビる漫画ってあると思います)したのですが、脳が惑星の運動と同期しているせいか、電子配置図をみると太陽系の運動を想起するようになってしまいました。こういうの、科学者がいうとかっこいいですが、ズブの素人がいうととんでもなくダサいですね。
ただ、文系脳(かつ具体脳)の私からすると、「原子とか、電子とか、ホンマにみたことあるん?」などと子どもじみたことを思ってしまいます。せっかくなのでGoogle検索してみたところ、電子顕微鏡の説明がいくつか出てきましたが、全く意味がわからないのでそっと閉じました。とりあえず、原子のすがたは電子顕微鏡によって確認できるようです。ただ、原子結合なんかは2020年にようやくその様子が映像にとらえられたそうなので、そう簡単にみられるものでもないんだなあと思います。なんにせよ、古代ギリシアのデモクリトス以来理屈上の存在に過ぎなかったものが後追いで目視確認されるのって、科学ってすげーなと思います。
③「物質の分離・精製法」は各物質の特徴がわかってからでないと意味不明なので、最初はサッと流して、ひととおり終わったあとに確認すると良い。
たしかに。ただ、この単元、教科書の最初に出てきたんで、わりとちゃんと読んでしまった・・・。参考書に共通テストの練習問題がついていたので、やってみたところ、意外とできました。わりと常識と一般レベルの推論でなんとかなる部分もある気がします。
化学科ブログのご紹介
メンデレーエフについては、化学科のブログでも紹介記事があります!ぜひあわせてチェックしてみてください。
前編
中編
後編
以上、いかがだったでしょうか。次回は文系生徒にとっての鬼門、mol計算に取り組んでいきます。
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