京都医塾英語科です。
このページでは「北里大学医学部の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“北里大学医学部”の受験を考えている方
・“北里大学医学部の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2021年度(最新の問題より)
形式: マークシート
制限時間:70分
配点: 150点
出題の傾向と特徴
形式に加え、大問数も固定されてきた2017年度以降の5年分についての傾向をまとめます。
【毎年恒例の出題形式】
①長文読解
②文法問題
③長文空所補充
④会話問題
⑤語句整序
【制限時間に対する問題量】
非常に多いです。場合によっては「捨て問」を作らないと駄目かもしれません。
2021年度(最新の過去問)の分析
ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】(難易度:標準)
今年は800語ほどの長文でしたので、20年度、19年度よりは少し分量が減った感じです。問題は空所補充8問、下線部の意味を問う問題2問、文挿入が1問、そして内容一致が2問で合計13問となっています。内容的には食中毒がテーマとなっており、医学部受験者にはある程度馴染みがあるものでしょうから、標準的な難しさと言えるでしょう。問題は時間です。残りの問題を考えると20分強で第1問を解き切る必要があると思われます。それがもし難しいのであれば、内容一致問題を飛ばすなどの対応を考えるべきでしょう。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…3問ミス
他教科を得点源にしたい受験生…5問ミス
【第2問】(難易度:標準)
特段珍しいこともない普通の文法5択問題です。語法系の問題が少なく、文法的に考える問題が多いことが特徴といえば特徴です。また、文法問題にしては文が長いものが多いのですが、しっかり内容を分からないと選択肢を切れませんので、「できるだけ速く解きたい」と思う問題ですが、じっくりと取り組み確実に点を稼ぎたいところです。一部発展的知識が問われることもありますが、全体的には平易な問題です。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…1問ミス
他教科を得点源にしたい受験生…3問ミス
【第3問】(難易度:易)
形式が安定しないのがこの第3問です。2019年度から2021年度まで3年続けて形式が変わりました。2021年度は文の一部が示され、その後に続く正しい文を選ぶ問題です。詳しく言うと、文の一部(冒頭)が5つ提示されており、そこに10個の選択肢から正しいものを選ぶという形式です。ちゃんと読めば答えは容易に分かるので、決して難しい問題ではないので、落ち着いて解答し得点源にしたいところです。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…全問正解
他教科を得点源にしたい受験生…1問ミス
【第4問】(難易度:標準)
形式としては珍しくない長文の穴埋め問題です。長文といっても185語なので「少し長い短文」くらいのものです。空所は5つで、それぞれ5個の選択肢があります。問題は文法的なものと意味的に決めるものの両方があり、文の意味と選択肢をしっかり読み込むことが必要です。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…6問中5問
他教科を得点源にしたい受験生…6問中3問
【第5問】(難易度:標準)
269語の短めの長文です。2020年度は文挿入問題でしたが、2021年度は内容一致問題が3問出題されています。本文が理解できれば(そこまで難しくないはずです)設問は解けます。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…全問正解
他教科を得点源にしたい受験生…1問ミス
【第6問】(難易度:標準)
会話が成立するように短文を挿入する問題です。文挿入が6問で、内容一致が1問だけ出題されます。しっかり読めればそこまで難しくはありません。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…1問ミス
他教科を得点源にしたい受験生…3問ミス
【第7問】(難易度:やや難)
一応「文整序問題」と言えるのでしょうが、文も長く、作文するところも飛び飛びになっているので、独特の形式と言えます。2問出題されていますが、どちらも相当堅苦しい文で、ポイントとなる表現も難しいところがあるので、正解するのは難しいかもしれません。普段並べ替え問題が得意、という人でも苦戦する可能性もあり、コストパフォーマンスは悪いと言えます。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…1問ミス
他教科を得点源にしたい受験生…正解できなくても仕方ない
【総評】
全体として難問・奇問は出題されておらず、しっかりとした英語力さえあれば得点できる問題になっていますが、とにかく分量が多い。過去問を数年分解いてみて、あまり点が取れない問題はあまり時間をかけないなどの対策が必要になる人もいるでしょう。その意味では制限時間をしっかり守って過去問を解くことが非常に重要な大学です。
まとめ
というわけで、今回は北里大学医学部の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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