京都医塾国語科の島田です。
「私はコミュニケーション能力が高い」という自覚のある医学部受験生、大丈夫ですか。きちんと面接対策をしていますか。
医学部などの医療系学部の面接と、その他の学部との面接とは本質的に大きく異なるということをわかっていますか。
極端な話ですが、どんなにコミュニケーション能力に長けていたとしても、論理的な説明ができたとしても、医学部の面接で不合格になることは十分にありえます。
面接の目的
面接の目的は大きく二つあると考えられます。
1.受験生について知ること。
2.医師への適性を見抜くこと。
特に注意が必要なのは、「医師への適性」。
この医師適性がないと判断されると、1次試験の結果が良くても不合格になることがあると募集要項に明記している大学もあるくらいです。
これらをふまえて、危険な回答例をいくつかご紹介していきましょう。間違っても面接本番で真似をしないでください。
危険な回答例をご紹介
①危険な回答例
Q「卒業したら、どこでどういう活躍をしたいですか」
A「(大学のある都道府県を離れて)地元に帰って、実家のクリニックを手伝い、父と一緒に地域医療に貢献したいです」
→親孝行であるばかりか、地域医療に貢献するいう姿勢。立派ですね、これぞ模範的な回答だと思いましたか?
卒業したばかりのペーペーが戦力になるのかという疑問もありますが、それ以前にこの回答は危険かもしれません。
② 危険な回答例
Q「どうして医師になろうと考えたのですか」
A「はい。私は幼い頃から、父が患者さんを診察する姿を見てきました。(中略)そして、地域の方々から感謝される父を見て、私も父のように患者さんから感謝される医師になりたいと考えたからです。」
→立派なご尊父ですね。そして、そんなご尊父を敬う受験生の良識と、行き届いた躾の片鱗が見てとれますね。実に見事な回答だと思いませんか。
でも、これも危険だという意見があります。
回答の内容を、よく考えてみると、不自然な内容と、職業倫理的にどうなのかなと思われるところがあります。
これはいい回答だと思った内容が、意外に危険な内容だったなんていうことは、医学部の入試ではよくあることです。
まとめ
今回は、面接での危険な回答についてをご紹介しました。
面接を終えて、「よ!手応えあり!もらった!」と思っても、不本意な結果に終わってしまうことも十分に考えられます。
きちんと面接に向けて準備をしないと、本当に危険ですよ……
まだ、2次試験まで時間はあります。1次試験に受かってからなどと悠長なことを言わずに、
「どこが危険なのか」
「どうすればよいのか」
ぜひ医学部入試の専門家に早めにご相談されることを勧めします。
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