「医学部生ってどんな生活をしているの?」
「毎日どんな勉強をしているんだろう?」
…など、大学生活への疑問はありませんか?
医学部に入学してからの生活を知る機会はなかなか少ないですよね。
今回は、医学部生活のイメージをより確かなものにするために、
・京都大学のいいところ
・今大学で勉強していること
・医学部に入って苦労したこと
など、医学部に在籍する先輩だからこそ語れる、大学生活についてお伝えします!
今回は、京都医塾現役生科で数学科の非常勤講師として活躍する、横見寛之さん(京都大学 医学部医学科 2年生)からお話をお伺いしました。
目次
自由度が高い環境が優秀な人材を輩出できている理由?
___京都大学のいいところを教えてください!
「とにかく雰囲気が緩いところです。各々が勉強、研究したいことを自由にやれている感じがします。もちろん研究したくない人はしていないです。
医学部は京都大学の中では1番勉強しないといけない学部だとは思いますが、それでも試験前さえ勉強して及第点を取れば良いというスタンスです。そういった環境のおかげで、各個人が興味のある分野を追求する時間が増え、多くの優秀な人材を輩出できているのではないかと思っています。
変な人も多いですが、遠くから見てる分には面白いと思います。笑」
解剖実習を通し、医療者として働く覚悟がよりいっそう強まった
___今どんな勉強をしていますか?
「2回生の年は、前期の解剖実習から始まり、発生学、組織学、微生物学、神経科学など多くの医学部専門科目を学びました。解剖実習では初めてご遺体を目の前にし、人体の構造と機能を実際に目で見て学ぶ貴重な経験ができました。この解剖実習で、医療者として働く覚悟がよりいっそう強まったかなと思います。
微生物学の実習では、班ごとに微生物が割り振られ、それがどの微生物なのかを同定するという実験を行いました。微生物の形、性質(運動性があるかとか)の違いによってどの菌かを当てるというのは、ちょっと賢いパズルみたいなもので、堅苦しい専門科目にしては楽しめました。」
立て続けの試験のためのスケジュール管理
___医学部に入って苦労したことは?
「2回生以上になると、医学部は他の学部とは違って試験期間が期末という訳ではなく、通年でポツポツ試験があるという状況になります。(もちろん大学によって違うと思います。)
必要な勉強時間も科目によって異なりますし、特に立て続けに試験がある時は、どの科目を優先して勉強するかなどを、他の予定との兼ね合いも考えながら計画を立てるのが、まとめて期末に試験が行われる学部よりも難しいと思います。
また、医学部に限った話では無いですが、実習は正直退屈なものもあります。自分なりに何かしら楽しめる要素を見つけて乗り切っています。」
患者に納得して貰える治療法を提供できるような医師になりたい
___どんな医師になりたい?
「まずは、技術的に優れた医師になりたいということです。患者を治して楽にしてあげられないと医師である意味が無いですし、これが一番の目標ではあります。
しかし、有能な医師であっても、自分の考え、方針を一方的に患者に押し付けるようであっては当然良い医師とは言えません。患者、その家族の意見を真摯に聞き取り、それを検討した上で患者に納得して貰える治療法を提供できるような医師が理想です。
私が医師を志したきっかけである、幼い頃お世話になっていた小児科の先生は腕がよく、また看護師、患者の子供、その親にも好かれていました。私もその先生に近づけるような医師になりたいと思っています。」
思い思いに大学生活を楽しんでほしい
___これから医学部に入学する人にメッセージをお願いします。
「これから医学部に入学するみなさん、医学部は他の学部に比べると勉強量が多い学部だとは思いますが、大学受験の勉強に比べると全然大したことないので心配しないでください。
大学には多くの研究室があります。授業を受けるだけではなく、好きなことを研究したいという意識の高い人には多くの選択肢が提供されています。
まだ2回生を終えたばかりの私が偉そうに言うのもおかしいですが、みなさんには医師としての明るい未来が待っていると思います。思い思いに大学生活を楽しみましょう。」
※個人の感想・意見を記載しております。参考になれば幸いです。
おわりに
京都大学を目指す方には、横見さんの思う魅力を知って志望動機を深めることができたのではないでしょうか。
今後も京都医塾で活躍する医学部の先輩方から、大学生活についてお伺いしていきます!次回もお楽しみに!