医学部専門予備校の京都医塾です。
以下では、埼玉医科大学医学部2次試験について、ご紹介したいと思います。
目次
埼玉医科大学医学部の2次試験の日程・会場について
日程:2月11日(土)
会場:埼玉医科大学 毛呂山(もろやま)キャンパス
埼玉医科大学医学部の小論文について
小論文は1次試験日に課されますが、1次試験の評価には用いられず、2次試験の合否判定に用いられます。
形式:和文・英文の課題文型(事実上、学科の国語・英語)
字数:2022年、360字程度に加え、英訳・和訳
時間:60分
2020年度入試以前は、長文4つについて、23問程度の選択式設問を解く、事実上の国語(現代文)の試験でしたが、2021年度入試より、課題文に和文だけでなく英文が加わりました。2022年度の内容は以下のようなもので、他の医学部の「小論文」とは大きく異なっています。
- 大問1〈和文〉課題文を読んで、下線部を説明(120字)
- 大問2〈和文〉”ガラム理論”にまつわる図表を簡潔に説明(120字)
- 大問3〈英文〉下線部和訳(100字)、空欄補充、内容説明、下線部英訳
埼玉医科大学は、「アドミッション・ポリシー」の中で、求める受験生として、
- 社会、経済、地理、歴史、文学、等に関する豊かな知識と概念をもつ人
- ……、日本語(語彙、読解力、 作文力)、…………に関して基礎的な学力を有する人
- 学んだ知識・概念を実生活の問題解決に応用できる人
と明示しており、「小論文」はそれに対応した出題だと解して良いでしょう。したがって、今後もこの形式が継続する前提で準備する必要があります。
対策の進め方として、大問3の対策は、通常の英語の学習と変わらないと思われます。
大問1・2については、文章や図表から簡潔に説明する練習として、金沢医科の問題などを利用するのがよいでしょう。また、国語型ということで、帝京大や、兵庫医科大、北里大などの問題で練習するのもよいでしょう。
また、普段から100~200字程度の文章を書き慣れておかないと、時間配分の感覚がわからない恐れがあります。過去問を解く際は時間を計って行うなが良いでしょう。
埼玉医科大学医学部の面接について
形式:個人面接
人数:受験生 1人 面接官 3人
時間:15~20分
事前アンケート(医師志望動機 本学志望理由 入学後にやりたいこと 部活動 ボランティア活動 友人関係で気を付けていること 等)があります。
過去の質問例
まずは事前アンケートに基づいた質疑応答がなされる模様です。
- 埼玉県に残るか
- 高校時代に頑張ったこと
- チーム医療に自分は向いていると思うか
- 地域医療について知っていることは何か
→“地域医療”、”チーム医療”などの定番の医療知識は当然必要です。詳しくは〈京都医塾公式Instagram〉をご覧ください。
新型コロナウィルス感染症について友人と話した内容
→新型コロナウィルス感染症に関する質問は、医学への関心の高い受験生とそうでない受験生で差がつきそうです。今年(2023年度入試)も5類感染症移行決定に伴って、問われる可能性がありそうです。
今までに読んだ本3冊をあげ、そのうち1冊について説明
→埼玉医科大はアドミッション・ポリシーで「さまざまな分野における豊富な読書量と文化・スポーツ活動歴のある人」と明示しています。その点をふまえて、準備しましょう。
おわりに
1次試験で上位にあっても、面接の結果で不合格になることはあり得るとのことです。ただし、順位の入れ替えが起こるのか、医師不適合者を除くほかは1次試験の成績順なのかは、非公表。
小論分に関して、60分で大問3つはかなり時間が厳しいので、速さを意識した練習が必要です。下手をすると、読むだけで終わる可能性もあるでしょう。
記述について、100字や200字の字数の感覚を身につけておきましょう。字数を合わせるのにあたふたしていると、時間が足りません。
面接では基本的には定番の質問が多いので、少なくともそうした質問にはきちんと答えられるよう、準備をしましょう。
京都医塾では90分間の二次試験対策を無償で受けることも可能です。どうぞご活用ください!ご連絡お待ちしております。