京都医塾生物科です。
このページでは「埼玉医科大学の生物」についての過去問を分析します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“埼玉医科大学”の受験を考えている方
・“埼玉医科大学の生物がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2021年度(最新の問題より)
形式:マーク式
時間:理科2科目90分
大問数:5
配点:理科2科目200点
出題の傾向と特徴(5年分)
2017年度以降の5年分について、分野別の傾向をまとめます。
【1 細胞と分子】
大問として出題されることは少ないですが、総合問題の一部として出題されることは多いです。ほとんどが教科書レベルの内容の単純な基礎知識を問う出題です。
【2 代謝】
毎年大問として出題されています。
光合成、呼吸ばかりではなく、酵素反応とグラフ、窒素代謝など、この分野全般からの出題が見られます。
また、計算問題がよく出題されています。モル計算であれば化学でも問われることですので、普段から練習で十分に対応可能ですが、ミカエリス・メンテンの式という発展レベルの内容が出題されている年もありました。ここは過去問を通して、一度目にしておく必要があるでしょう。
【3 遺伝情報の発現】
毎年出題されています。
遺伝暗号表の出題が多いですが、それだけでなく、この分野の複製や転写およびその調節、PCRなどのバイオテクノロジーからも幅広く出題されています。この分野の用語の正しい理解も必要となります。
また、遺伝暗号表を絡めた、数学で言うところの「場合の数」の計算も出題されていますので、こういう練習も普段から必要になってきます。
【4 生殖・発生・遺伝】
この分野もほぼ毎年出題されています。
ネコの毛色に関する遺伝や自家不和合性といった少し発展的な内容からの出題があり、基本的な遺伝の知識を活かし、そこからリード文の内容をかみ砕いて理解する力が求められます。
遺伝の計算問題や実験問題も出題されており、限られた時間内で正しく読み取る力が求められます。
【5 生物の生活と環境】
出題頻度は低いです。
その中で多く出題されるのが尿生成の計算問題です。年度によっては、大問一つ全部が計算だったこともあり、苦手だという方は対策必須です。
植物の環境応答からも少ないですが出題されることはあります。
【6 生態と環境】
出題頻度は高くなく、要求される知識は基本的なものが多く、教科書で強調されている内容が身についていれば問題なく解けます。
【7 生物の進化と系統】
出題頻度は高くないですが、まれに出題されます。
ハーディ・ワインベルグの法則や血縁度などの出題がみられ、またそこに絡めた計算問題も出題されていました。
【制限時間に対する問題量】
複雑な計算や細部までの読解を要求する問題が多く、演習経験が十分でなければ時間に追われることになるでしょう。
まとめ
ほぼすべての分野から、基礎から標準レベルの出題ではあります。
しかし、計算問題が多く出題されるので、知識問題を短時間で済ませるようにしなければ、時間に追われることになります。
基礎的な内容を十分に理解、記憶し、日頃から時間の制約をかけて解答する訓練をしておきましょう。
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