医学部専門予備校の京都医塾です。
以下では、大阪医科薬科大学一般前期2次試験(面接)について、ご紹介したいと思います。
併せて、1次試験合格発表時の「繰上合格候補者」(補欠)についても、記します。
大阪医科薬科大学の合格者選抜について
大阪医科薬科大学の合格者の選抜方法は他の私立大学と大きく異なります。通常、1次試験と2次試験を終えてから補欠が発表されますが、大阪医科薬科大学の場合は1次試験の合格発表時に繰上合格候補者(補欠)も合わせて発表されます。
1次試験合格者と繰上合格候補者(補欠)のその後の流れ
<1次試験合格者>
2/19(日)2次試験(面接)
2/22(水)13:00 2次合格発表
<繰上合格候補者(補欠)>
3/2(木)面接試験
入学予定者に欠員が生じた場合に限り、順次繰り上げて合格者を決定し、通知します。
大阪医科薬科大学の小論文について
1次試験で行われた小論文試験の評価結果は、2次試験の評価に使用されます。また、面接において自身が書いた小論文の説明を求められることがありますので、内容をメモしておきましょう。
大阪医科薬科大学の面接について
日時:2/19(日)※時間は受験生サイトで確認してください。
会場:本学本部キャンパス
面接時間:15分
形式:集団面接(受験生:3人 面接官:3人)
注意:受験票および筆記用具を必ず持参してください。当日アンケートの記入があります。
内容と過去の質問例
- 医師志望理由
- 大学志望理由
→出願時に、120字以内で入力しています。まずその内容をきちんと把握し、しっかりふくらませて話しましょう。
- 「長所」「短所」「クラブ活動」「趣味・資格」について
→これらも出願時に各30字以内で入力しています。
- アドミッションポリシーについて
→アドミッションポリシーが書かれた紙を渡されます。ちなみにアドミッションポリシーとは、大学がどのような学生を求めているかを示したものです。例えば「知的好奇心と探究心をもって、自ら生涯にわたり課題の発見と解決に取り組むことのできる人」など、複数の項目が示されています。そのうち、自分がどの項目に最も合致するのか、根拠となるエピソードと合わせて述べましょう。
- 他大学(国立含む)に合格した場合でも大阪医科薬科大学に入学するか、併願校の中の順位は。
→合否には関わりませんので、基本的に正直に答えてかまいません。国公立医学部併願の人は当然、国公立が第一志望になるでしょう。私立専願の人は、「最終的な進学先は家族と相談して決めたいと思います」など、上位志望でなければ明言を避けるのも一つの方法です。
- これまでに苦労したことは何か
大阪医科薬科大学の面接は、基本的な内容を聞かれることが多いようです。ただし集団面接であるという点に注意してください。
以下のような懸念点があるようです。
- 他の受験生にも聞かれるので独特の緊張感がある
→やることは個人面接と変わりません。落ち着いて堂々と話しましょう。
- 他の受験生との兼ね合いで、十分なPRの時間がとれないことがある
→もちろん、自分だけ長く話そうとするのはマイナスです。
- 他の受験生と内容が重複することがある
→自身で真剣に考えた結果なら、他の受験生と重複しても気にならないでしょう。誠実な態度で、可能なら具体的なエピソードで差別化を図りましょう。
- 他の受験生の発言をしっかり聞いておく必要がある
→話を聞かないで、下を向いて自分の回答を考えている姿は印象が悪いですよね。さらに他の受験生への質問から発展して、自分に振られることもあります。
「備えあれば患いなし」。準備と練習が大事です。
おわりに
原則として1次試験の総得点で順位がつき、面接の結果によって順位が変わることはないとされています。ただし総得点が同点の場合は①英語と数学の合計点数、②数学の点数、③面接評価、④本学の審議による総合的判定の順序で順位がつきます。したがって他の大学に比べて面接のウエイトがそれほど高くないと考えられます。基本的な言動ができれば問題ないといえます。
しかしながら、例年2次試験出席者全員が合格していたにも関わらず、2022年度は2次試験受験者169名に対し166名の合格となっています。面接で不合格になる事も十分あり得ますので、油断は禁物です。
「九仞の功を一簣に虧く(きゅうじんのこうをいっきにかく)」という言葉があります。これは非常に高い山を築くにあたって、最後の一杯の盛土が足りずに失敗するという意味で、長い間、努力して積み上げてきたものが、あとわずかのところで失敗に終わってしまうことのたとえです。焦りや緊張から思わぬ失敗を招くこともあります。2次試験前に入退室の仕方や基本的な回答内容の確認をしておきましょう。「勝って兜の緒を締めよ」との言葉の通り、しっかり対策をして臨んでください。
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