医学部専門予備校の京都医塾です。
以下では、日本医科大学医学部2次試験について、ご紹介したいと思います。
日本医科大学医学部の小論文について
制限字数:600字以内
制限時間:60分
形式 :テーマ型小論文/課題文型小論文/資料分析型小論文
年度・日程によって内容が異なります。幅広い対策を行っておく必要があります。
では、実際に過去問をいくつか確認していきましょう。
2022年度
地方山間部の高齢者が多く入院する病院において、猛烈な台風による災害からの避難によって、患者数人が亡くなった事件に関する文章を読んで、考えたことを論じる。
2021年度 2/10実施分
「私たちが、自由に旅ができなくなることで失う可能性があるものについて600字以内で述べなさい」
2020年度 2/11実施分
「次の3つの表と図を見てあなたの考えを600字以内で述べなさい」
・日本人の海外留学者数
・論文数世界ランキング
・人口10万人対医療施設従事医師数の増減
解法例
以下では、2020年度2/11分の問題を取り上げ、解法のポイントを説明します。
資料分析型の問題においては、まず
「資料のどの点に注目したのかを明らかにする=言葉にする」
ことが大切です。
・日本人の海外留学者数→減少している。
・論文数世界ランキング→世界的には論文数が増加しているにもかかわらず、日本は減少している。
以上2点の資料から、
⇒「日本の科学研究の不活性化/衰退」という状況が存在すると言えます。
また、3つ目の資料に目を向けると、
・人口10万人対医療施設従事医師数の増減→大都市・地方都市医療圏では医師数が増加しているのに対して、過疎地域医療圏では減少している。
⇒「医師の地域偏在の顕著化」がうかがえます。
以上のように、資料を分析し、丁寧に言葉にし、
「意味を与える」ことが大事です。
その上で問題点を設定し、「あなたの考え」を述べるようにしてください。
日本医科大学医学部の面接について
グループ面接と個人面接の両方が実施されます。
グループ面接
時間:15~20分
形式:受験生:4~5人 面接官:3人
過去の質問例
- 医療と法律について。
- 加齢は病気か。
- 自身のキャッチフレーズを考え、考えがまとまった人から発表。その後自由に質疑応答する。
グループ面接では、グループ内でのコミュニケーション能力、特に
・伝える力
・傾聴する力
の2つが要求されます。倫理的に妥当な意見を、論理的に正しく、かつ丁寧に伝えることはもちろん大切です。しかし同時に、相手の話を「よく聴く」姿勢も評価されていると意識してください。コミュニケーションは、話すことではなく聞くことから始まります。
個人面接
時間:10分
形式:受験生:1人 面接官:3人
過去の質問例
- 医学部志望理由
- 大学志望理由
- 併願校
- 臨床医か、研究医か。
⇒念のため言っておくと、研修医と研究医は別物です。気を付けてくださいね。
- 尊敬する人物について
- 出願時に提出した志望理由書について
⇒出願時の控えを手元に残しておきましょう。
- グループ討論の感想
オーソドックスな内容です。事前に準備していけば、うろたえることなく回答できるはずです。
※京都医塾の塾生なら、このあたりのオーソドックスな質問に対して、入念な準備をしているので、余裕を持って受けられますね♪
おわりに
・ここ数年は図表を用いた問題が出題されてはいますが、小論文はいろいろな形式が出題されます
・グループ面接は、傾聴する姿勢が大切
・個人面接は、事前準備が明暗を分けるので、典型的な質問の答えは準備していきましょう。
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