京都医塾、広報の矢野です。
日本の三大祭の1つである「祇園祭」が7月1日から開催されていますね。
今年は、3年振りに山鉾巡行が実施されます♩
未曾有の感染症の影響で見合わせられていましたが、「出来る限り本来の形で」との思いから今年は実施されるそうです!
京都医塾ブログでも、祇園祭を盛り上げるため、短期の集中連載企画を実施します!
そもそも”祇園祭”ってなに??
話は平安時代869年までさかのぼります。当時の京都では疫病が流行していて、それを鎮めるために、神泉苑で御霊会を実施したのが始まりとされています。祇園祭の時期になると、あちこちに山鉾が立ち並びます。この山鉾を担いで四条通から河原町通を巡行する「山鉾巡行」は祇園祭のメインイベントの一つです。
2022年の山鉾巡行は、前祭が7月17日、後祭が7月24日に行われます。
京都の夏の風物詩「コンチキチン♩」
7月に入ると、京都の町に「コンチキチン♩」という祇園囃子の音色が響きます。
京都の夏の風物詩ですね。
祇園祭に山鉾の上で奏でられる祇園囃子は室町時代末期に能楽の影響のもとに成立し、江戸時代に今のような優雅な囃子に洗練されたと伝えられています。「神様もよろこび、人もよろこぶ。それが囃子」とされ、祇園祭りになくてはならない祇園囃子。
お囃子を賑やかに奏でることで悪霊たちを誘い、楽しい雰囲気に酔わせたままその日のうちに鉾町へ持ち帰り、蔵に封じ込めるんだそうです。
今まで何となく楽しい気分で聴いていたお囃子が、疫病のもととされる悪霊をおびき寄せる為の重要な役割を担っているのだと知り、驚きました。
祇園囃子の演奏
祇園囃子の特徴である「コンチキチン♩」は鉦(かね)の音。
祇園囃子は12の山・鉾で演奏されており、楽器は鉦(かね)・締め太鼓・能の笛の3種類。
お囃子の演者は「囃子方(はやしかた)」と呼ばれ、10歳ごろから練習を始めます。山・鉾によって伝わっている曲は異なります。最初は鉦、10年程経ってから笛方(ふえかた)か太鼓方(たいこかた)のどちらかへ進むという形で祇園囃子を学んでいるそうです。こうやって伝統が受け継がれているんですね。
祭り初めの儀式「吉符入り」以降の祇園囃子の練習風景
各山鉾町では7月1日から5日の間に「吉符入り」を行います。吉符入りとは各町内での祭り初めの儀式のことです。その後、それぞれの町の会所の二階で祇園囃子の練習を始めます。そのため、祇園囃子は「二階囃子(にかいばやし)」とも呼ばれます。
町会所の二階で窓を開けて、提灯を提げて練習しているので、道端で祇園囃子の音色を聴いたり、練習風景を眺めたりすることができます。
京都医塾の本校の近くでも練習をされているため、近くのコンビニに飲み物を買いに行くときなどに「コンチキチン♩」を聴くことができます。
山鉾巡行の際に、リズムを合わせて演奏し続けるために、どれほどたくさん練習をされているのかと思うと、本当にすごいなぁとしみじみ聴き入ってしまいました。
おわりに
今回は、「祇園囃子(ぎおんばやし)」についてまとめてみました!いかがでしたか?
祇園祭期間中、InstagramやTwitterなどでも情報を発信していきます!
お楽しみに!