医学部専門予備校京都医塾です。
以下では、神戸大学医学部医学科2次試験(面接)について、ご紹介したいと思います。
2次試験の日程について
前期:2月25日(金) 個別学力テスト、2月26日(土) 面接
2次試験の配点について
前期:共通テス360点、個別学力テスト450点、面接あり。(配点不明)
募集要項に「医師及び医学研究者となるにふさわしい適性を見るために面接を実施します。なお、面接の結果によって、医師及び医学研究者になる適性に大きく欠けると判断された場合は、筆記試験の得点にかかわらず不合格とします。」とあります。こう明記されている以上、医学部面接を専門に指導している予備校などで対策をするのがおすすめです。
神戸大学の面接について(前期)
面接時間:5分前後
形式:個人面接(受験生:1人 面接官:3人)
内容と過去の質問例
・医学部志望理由、医師志望理由
このような定番も質問されていますが、注目すべきは医療知識を求められる以下のような質問です。
・遺伝子治療について
⇒生物選択の受験生はとっつきやすいかもしれませんね。
・少子高齢化について
⇒これはいろいろな分野にまたがる話で非常に面白いと思います。ネタを仕入れおきましょう。ところで、今の日本は高齢化社会ですか?高齢社会ですか?それとも超高齢化社会ですか?はたまた超高齢社会ですか?(注意:間違った用語も含まれています。)
・医師の偏在について
⇒地域偏在の問題と、診療科偏在の問題があります。インターネットで調べてみると、厚生労働省や各県の医師会が様々な対策を述べています。調べてみるといいかもしれませんね。この質問に対し、自分独自の解決策を一生懸命に考えようとしてくれる受験生もいますが、そんな必要はありません。
・COVID-19について
⇒手垢のついた質問でしょうが、いろいろなバリエーションが考えられます。医者から見たCOVID-19も大切ですが、患者さんから見たCOVID-19もあるでしょう。ただ、一口に患者さんと言っても色々な患者さんがいます。多様な立場から物事を考えるためにも、新聞やTVやネットのニュースにふれておきましょう。
・医師の働き方について
⇒働き方改革という言葉が一時期頻繁にニュースに登場していました。働きすぎはダメだ、過労死だ、鬱病だ、月当たりの残業時間は何時間までにすべきだ……お説ごもっともですが、医師への適性ということを考えると、これだけではよろしくありませんね。労働組合にでも入るのですか?
・公的医療保険について
⇒TVやネットのCMによく見る生命保険の話ではありませんよ。
・安楽死と尊厳死について
⇒区別ができていない受験生が多いようですが、それぞれの定義を明確に区別しましょう。
・終末期医療について
⇒まず、用語の定義を理解しましょう。そして、自分の印象だけで話さないようにその中身も調べておきましょう。
・医師の倫理について
⇒質問の内容が明快とは言い切れませんが、逆に言えば「医師の倫理」に属する内容ならば何を答えてもいいわけです。時事ネタなどにからめて答えても面白いかもしれませんね。
これは面接の対策をしっかりしていかないと厳しいですね。事前に知識として知らなければ全く太刀打ちできなくてもおかしくありません。
面接のポイント
面接に配点がないとはいえ、医師への適性に大きく欠けると判断されたら不合格になる以上、基礎的な医療知識についての学習が必要です。受験頻出の用語はその意味内容や周辺知識、論点などもおさえておくのが吉でしょうね。
おまけ
神戸大学医学部のホームページ(https://www.med.kobe-u.ac.jp/)を見てみましょう。TOPページ のお知らせに面白い情報がたくさんあります。ただ、専門的な内容も多いので、付け焼刃にならないように気を付けてくださいね。
まとめ
神戸大学医学部の2次試験において、面接対策がいかに大事かおわかりいただけたでしょうか。
医学部専門予備校京都医塾でも、「前期2次試験対策」(1回90分)を承っています。
どうぞご利用ください。