医学部専門予備校京都医塾です。
以下では、福島県立医科大学医学部医学科2次試験(面接)について、ご紹介したいと思います。
目次
2次試験の日程について
2月25日(金) 個別学力テスト、面接カード
2月26日(土) 面接
2次試験の配点について
前期:共通テスト650点/個別学力テスト600点・面接60点
→1次:2次の学力の比率が同等、面接で差がつくとも言えます。
福島県立医科大学の小論文について
福島県立医科大学医学部の入試では小論文は課されません。ただし面接カードで下記のような意見を求められます。医療問題に対する意見と、自身の経験や価値観に対する質問の2問が出題されます。
・医療にAIを導入することについて
・新型コロナウイルス感染症対策について予防と経済の観点から述べよ
・地球温暖化を促進する原因とその解決策について
福島県立医科大学の面接について(前期)
面接時間:15分
形式:個人面接(受験生:1人 面接官:3人)
内容と過去の質問例
一般的な質問
一般的な質問も多くあります。想定問答集を用意しておきましょう。
・大学志望理由
・医師志望理由
・自分の医師に向いているところと向いていないところ
→「向いていないところ」は注意が必要です。医師として致命的な欠点を挙げるのはNGです。長所の裏返しと言えるようなものを挙げ、その短所をどのように補うかにまで言及しましょう。例えば「消極的」と言えば完全な欠点ですが、「慎重」と言い換えると必ずしも短所とは言えませんよね。さらに「○○である」と言い切るより、「少し○○なところがある」と語調を弱めるのも良いでしょう。
・希望する診療科
・部活動について
・高校時代で印象に残っていること
・理想の医師像
・臨床と研究、どちらに興味があるか。
→臨床医志望の人がほとんどであると思いますが、臨床医志望の受験生も研究の意義を理解しておきましょう。
・自己PR(1分)
・どうやって福島に来たか
→特に難しく考える必要はありません。交通手段とかかった時間を答えておきましょう。ただし「親に連れてきてもらったのでよくわかりません」というのは、自立していないと思われるかもしれませんのでやめておきましょう。
・福島の印象
→県庁所在地は福島市ですが、最大の都市はいわき市。磐梯山や猪苗代湖など自然の豊かなところです。
・福島の医療について
→福島県のHPなどで調べておきましょう。
医療問題について
・高齢化社会について
・再生医療について
・人工呼吸器が必要な2人の患者(50代と80代)がいる。機械が一つしかないときどちらの患者に使うか。
→面接カードでも問われるので医療知識は必須です。
図表問題
表やグラフを見て意見を述べる問題です。
・途上国と先進国の差
・日本の幸福度が低い理由、幸福度を上げるためにはどうしたらよいか
・国内総生産と国民医療費のグラフを見て感じたこと
・腎臓と心臓移植のグラフの読み取り
図表問題の答え方
図表問題は、福島県立医科大学医学部面接試験の最大の特徴と言えます。表やグラフから何を読み取ればよいのでしょうか。また何を述べたらよいのでしょうか。以下に解説します。
(1)全体の傾向をとらえる
「全体的に増加傾向にある」
「若年層の数値が高い」など。
(2)顕著な部分に注目する
「○○年をピークに減少に転じている」
「○歳代の男性が突出して多い」など。
(3)その原因を分析する
(4)問題と対策について論じる
資料型の小論文で練習すると良いでしょう。
福島県立医科大学2次試験のポイント
前日のアンケートで意見論述が求められます。また面接で図表の読み取り問題が出題されます。つまり、小論文は課されないが、高度な「小論文のスキル」が要求されるということです。面接練習だけでなく、添削も含めた対策が必要です。
まとめ
福島県立医科大学医学部の2次試験において、面接対策がいかに大事かおわかりいただけたでしょうか。
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