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私の医学部受験記 vol.2

私の医学部受験記 vol.2

 

「みんなどうやって受験勉強しているんだろう」

「医学部に合格する人って、やっぱり特別なスケジュールで動いているのかな?」

…など受験に関するお悩みはありませんか?

そこで、受験生のリアルをお伝えするため、現役医学部生に自分の受験生活を振り返ってもらい、

”私と医学部受験について”の受験記を連載していきます!

連載2回目の今回は、京都医塾で化学科の非常勤講師として活躍する、

内林優花さん(滋賀医科大学医学部医学科3回生)の受験記です。

祖父の手術をきっかけに“医師”を志した

______なぜ「医学部」を目指したのでしょうか。

「一番最初に医師に興味を持ったのは保育園の頃です。ブラックジャックを読んで、「かっこいいなぁ、自分もブラックジャックみたいになりたい」と漠然と考えていました。幼い子がなんとかレンジャーになりたい!と言うのと同じような感じですね。明確に医学部を意識し始めたのは、小学校に上がる直前です。この頃、祖父が心臓の血管奇形を治す大規模な手術を受けました。その時の執刀医の先生が手術の方法を分かりやすく教えてくれたのですが、内容が「どっかの膜を取ってきて新しく心臓の血管を作ってくっつけます」といったもので、幼き日の私はとても衝撃を受けたことを覚えています。それから医学、人体、生命への興味が深まり、自然と医師を目指していました。」

アルバイトをしながらでも勉強を続けられた秘訣

______一日のスケジュールを教えてください。

「一例として、アルバイトをしていた日のスケジュールを記載します。まず朝は7時に起床し、授業まで自習をしていました。9時から18時までは学校で授業を受け、19時から22時までアルバイトをしていました。就寝はだいたい1時頃になることが多かったです。」

______ハードな毎日を過ごすため、気を付けていた生活習慣はありますか。

「睡眠には特に気を遣っていました。早寝早起きをし、徹夜や夜ふかしは絶対にしないようにしていました。寝る時間を削っても、私の場合は頭の回転が遅くなったり集中力が落ちるだけだったので、睡眠時間はしっかり確保するようにしていました。

また、記憶は寝ている間に整理されて定着するので、寝る直前に暗記科目をやっていました。夜型の人もいらっしゃるかとは思いますが、大体の大学入試は朝から始まるので、朝からいいパフォーマンスができるように日頃から整えておくことが大切だと思います。

私は高校時代、携帯電話を持っていなかったので、携帯電話を触る無駄な時間がなかったのも良かったのかなと思います。」

自分みたいになるな!!受験においての失敗談

______密度の濃い受験生活を送られていたと思います。なにか後輩に伝えたい失敗談はありますか?

「一般入試に関しては失敗したなぁと思うことは特にありません。ただ、推薦入試に関しては大いに失敗しました。滋賀医大は推薦入試も受けたのですが、小論文を甘く見過ぎていました。小論文の対策は推薦入試の2ヶ月前くらいから独学で準備したのですが、遅すぎたみたいです。入学してから推薦で合格した友達に聞いてみると、半年以上前から合格実績のある塾で小論文対策をするなど、かなり力を入れて準備していたようです。多くの推薦入試は、一般入試直前の切羽詰まっている時期にあるだけに、かなり前からしっかり準備して臨まないと時間の無駄になってしまうと思います。」

______オススメの勉強法をおしえてください。

「得意科目は国語と英語という完全な文系人間なので、数学は駿台模試で偏差値40取ったことあるくらいには苦手でした。が、医学部受験で数学が苦手だとは言っていられないので、せめて得意科目でカバーできるくらいにはマシにしようと思い、ひたすら青チャートを解き続けました。最終的に上の問題を見ただけで解法が頭に浮かぶようになるまで繰り返しました。

また、国公立単科大学は特に数Ⅲが難しいので、オリジナルスタンダードも何周も解いていました。結果、一般入試で大問4問中3問正答する事ができたので、このやり方は間違っていなかったのかなと思います。

大切なのは基礎(チャート式レベル)を盤石にする事、色んな問題集に手を出さず1つの問題集を完璧にする事だと思います。「質より量」と言いますが、はっきり言って医学部受験では勉強の「質と量」が求められていると感じます。」

泥臭くても、かっこ悪くても努力を続ける

______最後に、受験生へメッセージをお願いします!

「泥臭く、謙虚に、脇目も振らず、死に物狂いで点を取りに行ってください。その一点が勝敗を分けます。受験においてカッコつけるほど無駄なことはないです。理解が曖昧なのに分かっているふりをする、悪かった模試の結果を封印する、宿題が間に合わなかったから答えを写す、見直しをしない、計算ミスが多いのに途中式を書かない、授業の復習をしない、どれも最悪です。厳しいことをいいますが、合格すればいいや〜くらいの心構えで医学部を受験するのはやめた方がいいです。時間の無駄です。今までの人生にないくらい努力して初めて、見えるものがあります。そして、努力している人には自然と応援してくれる人や一緒に頑張る仲間が集まってきます。

死に物狂いで医学部を目指す、全ての受験生を応援しています。」

おわりに

アルバイトをしながら医学部に現役合格された内林さんの受験記でした。地道な努力を毎日コツコツと続けることの大切さがわかりますね。医学部合格への道は長く厳しいものですが、みなさんの健闘をお祈りしています。

次回もお楽しみに!

※個人の感想・意見を記載しております。参考になれば幸いです。

投稿者:穂積 瑞希

  • 役職
    サポートスタッフ
  • 講師歴・勤務歴
    3年
  • 特技・資格
    どんなフライパンでもふわふわのオムレツを作れること
  • 趣味
    料理、ゲーム、散歩
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    有川浩さん - 空の中

受験生への一言
よく「笑う門には福来る」という言葉を耳にしますが、化学的に証拠があるそうです。受験勉強を進める中で悔しいことも辛いこともあると思いますが、なるべく笑顔を忘れず、一生懸命頑張りましょう。どうにも頑張れないときは、「笑う門には福来る 証明」と調べてみてください。