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私の医学部受験記 vol.13

私の医学部受験記 vol.13

 

「みんなどうやって受験勉強しているんだろう」

「医学部に合格する人って、やっぱり特別なスケジュールで動いているのかな?」

…など受験に関するお悩みはありませんか?

そこで、受験生のリアルをお伝えするため、現役医学部生に自分の受験生活を振り返ってもらい、

”私と医学部受験について”の受験記を連載していきます!

連載13回目の今回は、京都医塾で化学科の非常勤講師として活躍する、

畑宗一郎さん(京都大学医学部医学科2回生)の受験記です。

医師である父へのあこがれ+職業としての安定性

______なぜ「医学部」を目指したのでしょうか。

僕の父親が医師をしていたこともあり、幼いころから医師の仕事ぶりを間近で感じて成長してきて、医師という仕事にあこがれたのが大きな理由です。また、治療を通して人の命を救うという仕事は数ある仕事の中でも特に大きなやりがいがあると思い、幼いころからの夢を実現するために医学部を目指すことにしました。現実的な考えかたでも、様々な仕事がロボット化、AI化されていく中で医師という仕事は最後まで機械などにとって代わることがなく、非常に安定した仕事であるということも医学部を目指した要因の一つです。」

受験生活を健康に過ごせるような生活習慣を見つけよう!心の健康を保つことも大事!

______一日のスケジュールを教えてください。

休日の朝は8時に起きて9時から自習室で勉強をしました。基本的に午前は理科や数学などの問題演習をすることが多かったです。お昼を食べたあとは英語や国語の問題を解き、夕方に気分転換するために散歩や昼寝をしていました。僕は眠いと全く勉強に集中できなくなるので、眠くなったときはなるべく昼寝をするようにしてました。そのあとは夜ごはんまで勉強して、夜ごはん後からは暗記を23時までして家に帰るというスケジュールでした。」

______ハードな毎日を過ごすため、気を付けていた生活習慣はありますか。

高校の時は毎日部活で運動していて、受験生になって急に体を動かさなくなるとストレスが溜まってしまったので毎日少しは運動するようにしていました。僕の場合は運動でしたが、要は体の健康を保たないと勉強に身が入らないと思うので、受験生は各々運動をする、睡眠時間をしっかり確保するなど、受験生活を健康に過ごせるような生活習慣を見つけて勉強に身が入るようにするといいと思います。あとは、おいしいものやたまに息抜きをすることで心の健康を保つことも体の健康を保つのと同じくらい大事だと思います。」

自分みたいになるな!!受験においての失敗談

受験、特に医学部受験においては理科と英語が非常に重要で、理科・英語で安定して得点を取れるようになると試験ではとても有利になります。数学は問題の向き不向きがあるので得意にこしたことはないですが、少し水モノ要素があります。僕が受験生だった頃は理科が非常に得意だった反面、英語がとてつもなく苦手で殆どの模試で足を引っ張っていました。というのも昔から英語が嫌いでまともな勉強をしていなかったからです。そのせいで受験期から簡単な単語を勉強しはじめなければならず、英語が試験本番までに成績が上がるかどうかわからない中、勉強しなければなりませんでした。結果的には間に合ったのですが、こんなしんどい思いは絶対にしないほうがいいので、自分の苦手科目がある方、特に理科英語の人は早めから勉強をして得意科目に変えてほしいと思います。

______オススメの勉強法をおしえてください。

「僕はずっと英語が苦手だったのですが、これをやれば成績が上がったという勉強法があります。それは単語帳を1冊完璧に覚えきるというものです。市販の英単語帳であれば簡単なものでもいいのですが、おすすめは速読英単語必修編やターゲットです。シス単は少し語数が多いので、2冊目にするのがいいかと思います。英語ができない人は単語がまずわからないのに構造を理解しようとしたりするのですが、単語がわかった上でも正しく理解するのが難しいのが入試問題です。そのためまず、単語帳1冊を完璧に仕上げることで大きく前進することができます。ここでいう完璧に仕上げるとは、単語帳に載っているどんなに細かい単語も覚えるということです。メインの単語の他に派生語や類義語、多義語など色々な単語が載っていると思いますが、その単語すべてを完璧に覚えてしまうのがいいです。逆にメインの単語だけを覚えるなどではほとんど意味がなくなります。単語帳を一冊覚えると英語の文章でもわからない単語がほぼなくなり、今までとは格段に理解しやすくなると思います。英語が苦手な人はぜひやってみてください。」

“医学部入試はどうして難しいのか” 入学して感じたこと

______最後に、受験生へメッセージをお願いします!

「受験生は努力して勉強しても時にはなかなか結果に繋がらないこともあると思います。僕自身も成績が伸び悩む時期もありましたが勉強し続ければいつか必ず結果に結びつきます。それを信じて勉強を頑張ってください。

“医学部入試はどうして難しいのか”

入学して感じたことを元に、自分なりの考えを受験生のみなさんにお伝えします。

医学部は医師になるために行く学部であり、将来は人の命を預かることになります。そのため医学部では人の命を預かるに値する医師になるために様々な知識を身に着けなければいけません。受験勉強よりも遥かに大変です。それをこなせる人が医学部受験に合格するのだと思います。

受験勉強は将来の勉強のための練習です。そう思って毎日頑張ってほしいと思います。」

おわりに

ロボット化・AI化の中での医師という職業の安定性、“医学部入試はどうして難しいのか”など、現役医学部生という立場での考察が勉強になる畑さんの受験記でした。

医師という職業のどんな部分に魅力を感じ、どんな医師になるかは人それぞれですが、自分なりの考えを深めて人に伝えられるようになりたいですね。実際に医療の現場に立つときに限らず、医学部入試の時点でも自分なりの考えや意見を求められます。

面接・小論対策の仕方が分からない受験生のみなさん、まずは京都医塾の国語科の先生に相談してみましょう!

※個人の感想・意見を記載しております。参考になれば幸いです。

投稿者:穂積 瑞希

  • 役職
    サポートスタッフ
  • 講師歴・勤務歴
    3年
  • 特技・資格
    どんなフライパンでもふわふわのオムレツを作れること
  • 趣味
    料理、ゲーム、散歩
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    有川浩さん - 空の中

受験生への一言
よく「笑う門には福来る」という言葉を耳にしますが、化学的に証拠があるそうです。受験勉強を進める中で悔しいことも辛いこともあると思いますが、なるべく笑顔を忘れず、一生懸命頑張りましょう。どうにも頑張れないときは、「笑う門には福来る 証明」と調べてみてください。