京都医塾公式ブログ

私の医学部受験記 vol.14

私の医学部受験記 vol.14

「みんなどうやって受験勉強しているんだろう」

「医学部に合格する人って、やっぱり特別なスケジュールで動いているのかな?」

…など受験に関するお悩みはありませんか?

そこで、受験生のリアルをお伝えするため、現役医学部生に自分の受験生活を振り返ってもらい、

”私と医学部受験について”の受験記を連載していきます!

連載14回目の今回は、京都医塾で化学科の非常勤講師として活躍する、

富田厚志さん(京都大学医学部医学科4回生)の受験記です。

東日本大震災の中で、一人でも多くの人を助けようとする医師への憧れ

______なぜ「医学部」を目指したのでしょうか。

「高校のころから漠然と志望を考え始め、同じく医学部を目指していた姉の影響もあり、医学部について調べたり考えたりすることは多かったです。また、母校の特別授業で、OBの方々のお話を伺う機会があり、そこで医師をされている方の講義を受けることがありました。東日本大震災の中で積極的に活動し、一人でも多くの人を助けようとするその先生の姿に憧れ、次第に志望を固めました。社会や人の役に立てる仕事の中でも、医師は人の命に深く関わり、多くの人を助けることができるために、医学部を目指すことにしました。」

自分の悪癖を理解して、携帯とゲームは封印!!!

______一日のスケジュールを教えてください。

「高3直前期では朝8時から夜の12時まで、お昼ごはんや晩ごはん、お風呂の時間を除いて勉強をしていました。前日の夜(か、あるいは当日の朝)に、まず、1日のやることとスケジュールを書き出し、できるだけその通りに進められるよう意識していました。想定よりも時間がかかってしまい、予定通りにいかなさそうな場合には、早めに切り上げ、次の日に回すようにしていました。また、通学中など、電車での移動時間には英単語の暗記を行っていました。また、塾での英単語の大きなテストが控えているときには、机に向かいながら集中して暗記に取り組むようにしていました。

______ハードな毎日を過ごすため、気を付けていた生活習慣はありますか。

高校生の頃から携帯やゲームにのめりこんでしまう癖があったので、受験勉強を本格的に始めてからは携帯とゲームは封印していました。(当時はガラケーとiPod touchを持っていたのですが、iPod touchを家にしまって、ガラケーを連絡を取るためのみ用いていました。)

また、就寝時間や起床時間はできるだけ毎日同じ時刻に寝るようにし、睡眠時間を確保できるようにしていました。午前中の勉強でどうしても眠気を感じたたり、疲れがたまっていたりして支障が出ているときには、お昼休みの時間に軽く睡眠をとるようにしていました。入試直前期はより本番を意識して、当日と同じ時間割で模試を受けたり、休憩をとったりするようにしていました

自分みたいになるな!!受験においての失敗談

「京大医学部の入試日程は筆記試験が2日、その後、面接が1日あるのですが、1日目の筆記試験が終わった帰り道、会場が一緒だった友達と数学の問題の答え合わせをしてしまいました。しかも、その答え合わせで僕の答えが一部間違っていることが判明してしまい、とてもナーバスな気持ちになったのを覚えています。

また、高12の頃からもっと数学の勉強をしておけばよかった、という後悔の思いも強いです。特に数学は模試や本番でも配点が高く、判定や合否への影響も大きいため、数学が足を引っ張ってしまい模試の成績が伸び悩んでいた時期が長く続いていました。早期に苦手を克服しておくべきだったなと思います。

______オススメの勉強法をおしえてください。

京都大学に関しては、どの科目も問題が非常に特徴的(東京大学の入試問題に比べて、じっくりと時間をかけて難易度の高い問題を解くイメージです。)なので、早いタイミングで過去問の研究に取り掛かり、自分との相性も考えられるとよいでしょう。自分はできるだけ多くの問題を解いて傾向をつかみ、他の受験生との差別化しようとしていたため、(特に得意科目であった物理や化学は)京大の過去問や京大オープン・実戦などの模試の過去問を手に入る分すべて解きました。また、医学部入試で比較的配点の低い国語や社会(地理選択でした)についても塾で講座をとり、確実に対策をしました。」

自分がこれまで積み重ねてきたことに自信を持てるか

______最後に、受験生へメッセージをお願いします!

受験は純粋な学力だけではなく、本番でいかに点数を取ることができるかが重要になってきます。試験直前に、自分がこれまで積み重ねてきたことに自信を持てるかどうか、不安や緊張に打ち勝ち、目の前のことに集中できるかで最後は勝負が決まります。そのためにも、普段の勉強において、常に妥協せず、小さな目標をコツコツと達成していくことが大切だと思います。また、困ったときには家族や先生、同級生、先輩後輩など周りの人たちにも助けてもらいながら勉強に集中できる環境を作り上げていってください。悔いの残らないよう頑張りましょう!!」

おわりに

受験勉強を本格的に始めてからは携帯とゲームは封印していたと語る富田さんの受験記でした。

「試験直前に、自分がこれまで積み重ねてきたことに自信を持てるかどうか、不安や緊張に打ち勝ち、目の前のことに集中できるかで最後は勝負が決まります。」というメッセージが印象的でした。

だれしも悪い癖や習慣があると思いますが、それを強い気持ちで律して受験勉強に向き合うことが、本番での自信にもつながるはずです。みなさんの健闘をお祈りしています。

次回もお楽しみに!

※個人の感想・意見を記載しております。参考になれば幸いです。

投稿者:矢野 佑佳

  • 役職
    サポートスタッフ
  • 講師歴・勤務歴
    10年
  • 特技・資格
    JADP認定メンタル心理カウンセラー®資格、上級心理カウンセラー資格
  • 趣味
    食べ歩き・映画鑑賞
  • 出身地
    愛媛県
  • お勧めの本
    ちはやふる

受験生への一言
「人生で一番がんばった!」と言えるような時間を京都医塾で過ごしてください。そのサポートをできることが本当にうれしいです。