「みんなどうやって受験勉強しているんだろう」
「医学部に合格する人って、やっぱり特別なスケジュールで動いているのかな?」
…など受験に関するお悩みはありませんか?
そこで、受験生のリアルをお伝えするため、現役医学部生に自分の受験生活を振り返ってもらい、
”私と医学部受験について”の受験記を連載していきます。
連載17回目の今回は、京都医塾で化学科の非常勤講師として活躍する、
田伏真子さん(京都大学医学部医学科2回生)の受験記です。
目次
人の役に立つ仕事がしたいという小さい頃からの夢
______なぜ「医学部」を目指したのでしょうか。
「小さい頃から人の役に立つ仕事がしたいという夢を持っていました。
高校生になり、実際に進路を決めるにあたって、人の役に立つにはどうしたらいいか、考えてみた時に、最も直接的に人の役に立つことのできる職種は医療関係、その中でも特に医者なのではないかと思い、医学部を志しました。また中学生の頃に医学部見学ツアーに参加した経験があり、その際に医学部の教授や実際に研究をされている大学院生の方のお話しを聞いたり、大学校内を見学したり、医療器具に触れたりしたことも、医学に興味を持ったきっかけになったと思います。」
受験勉強は量と質どちらも大切!「今日は集中力がないなあ」という日は、割り切って早く寝て、翌日その分早く起きる!
______一日のスケジュールを教えてください。
「朝は6時に起きて、夜は23時に寝るようにしていました。7時頃まで家で勉強をしたあと、学校に行く準備をして、7:30に家を出て、8:30から16:00ごろまでは学校にいました。放課後は18:00までは学校の自習室で勉強して、家に帰り、夜ごはんを食べていました。そのあとはまた机に向かい、23時には寝られるように逆算しつつ、集中力が無くなるまで勉強していました。」
______ハードな毎日を過ごすため、気を付けていた生活習慣はありますか。
「私は睡眠時間が短いと、そのまま集中力の低下に繋がる体質だったので、睡眠時間を7時間程度は絶対に確保するようにしていました。
また、「今日は集中力がないなあ」という日は、もう早く寝てしまって、次の日の朝その分早く起きることで、勉強時間を確保していました。そうすることで、より集中力を保ったまま、メリハリをつけた効率の良い学習をすることが出来たように思います。
このように、勉強は量と質の両方が重要になってくるので、どちらか一方だけではなく、両方得るにはどうしたら良いかを常に考えるようにしていました。」
自分みたいになるな!!受験においての失敗談
「私は元々数学に苦手意識を持っていました。今考えると、その理由としては、目的意識を持たずにむやみに問題を解いていたからだと思います。数学の問題には定石というか、パターンのようなものがあると思うのですが、それは問題を読んで、「この問題にはこういう特徴があるからこのパターンだな」というように判断して、解く方針を決めてから解くことが大切だと思います。私はそれが出来ておらず、なんとなく行き当たりばったりで解いていた結果、解いたことがある問題は解けても応用問題は解けないというように、苦手意識を持つ原因になっていたと思います。
______オススメの勉強法をおしえてください。
「前述した通り、どの科目においても、目的意識を持って問題を解くことが非常に重要だと思います。まず、パターンや定石、知識については暗記をする必要があります。それを覚えた上で、そのパターンはどういう時に使うのか、そのパターンを用いる問題にはどのような共通点があるのか、というようなことを意識しながら問題を解くことが非常に大切だと思います。そうすることで、自分が解いたことがない応用問題にも、自分の知っていることを組み合わせることで、立ち向かっていけるようになると思いました。ただ暗記をしなくても良い、ということではないので、そこは注意が必要です。」
頑張ってきた自分を認めてあげる、信じてあげることが何より大切!!!
______最後に、受験生へメッセージをお願いします!
「受験生の皆さん、受験勉強は本当に自分との戦いだと思います。自分が今までしてきた努力は、すぐには点数や偏差値などの結果に現れないかもしれません。でも具体的に数値として目に見えなくても、必ず自分の力になっていると思います。頑張ってきた自分を認めてあげないと、きっと心がしんどくなってしまうと思います。なので、頑張ってきた自分を認めてあげる、信じてあげることが何よりも大切だと思います。そうすることで、再び、昨日より今日、今日より明日、前に進むことが出来る様になると思います。目標に向かって頑張って下さい!」
おわりに
「頑張ってきた自分を認めてあげる、信じてあげることが何より大切!!!」
受験生へのメッセージが印象的な田伏さんの受験記でした。本当にその通りですね!
それでも長い受験生活の中で自分との戦いに疲れてしまったら、信頼できる学校や塾の先生、応援してくれている家族、共に頑張る仲間を頼ってくださいね!
みなさんの健闘をお祈りしています。
次回もお楽しみに!
※個人の感想・意見を記載しております。参考になれば幸いです。