「みんなどうやって受験勉強しているんだろう」
「医学部に合格する人って、やっぱり特別なスケジュールで動いているのかな?」
…など受験に関するお悩みはありませんか?
そこで、受験生のリアルをお伝えするため、現役医学部生に自分の受験生活を振り返ってもらい、
”私と医学部受験について”の受験記を連載していきます!
連載7回目の今回は、京都医塾で英語科の非常勤講師として活躍する、
I・Mさん(京都大学医学部医学科4回生)の受験記です。
目次
”聖母のような優しさ” かかりつけ医への憧れから医師を目指す
______なぜ「医学部」を目指したのでしょうか。
「医学部を目指した理由としては、僕自身が今でも大変お世話になっているかかりつけの医師の存在が大きいです。その方には幼いころから診てもらっているのですが、患者のことを最優先にされて、どんなときでも寄り添ってくださる先生です。どんなにしんどくてもその先生に診てもらうだけで安心感を得ることができ、診療時間外に診察をしてもらったことも何度もあります。聖母のような優しさで接してくださり、不安な僕を安心させてくださったことが何度もありました。感謝してもしきれません。そんな先生に憧れて医師を目指したという次第です。」
ホームルームまでの朝の30分間を最大限活用!!!学校の先生への質問は朝を狙おう!
______一日のスケジュールを教えてください。
「平日は7:00起床で学校に早めに登校して、朝のホームルームまでの30分間は必ずその日のテスト対策や予習に充てていました。下校後はそのまま塾に向かい22:00ごろまで学習したのち帰宅し25:00ごろに就寝していました。塾のない日も帰宅してだらだらしてしまわないように塾の自習室で勉強していました。
休日はほぼほぼ塾や模試などで潰れてしまっていたと思いますが、何もない日でも7.8時間は勉強時間を確保していたと思います。」
______ハードな毎日を過ごすため、気を付けていた生活習慣はありますか。
「先ほども触れましたが、1日を余裕をもってスタートさせたかったので、朝のホームルームの30分前に登校することを習慣づけていました。その30分間が、意外と大きく、前日の復習からテスト対策予習に至るまで、その日にすべきことを漏らさず行うことができました。また朝の時間帯は先生がお手隙なことも多く、スムーズに質問対応などをしていただくことができました。午後だと他の生徒が質問していたり、先生方も忙しくされていたりと質問するにできないということも多かったので、この点でも非常に効率が良かったと考えています。」
自分みたいになるな!!受験においての失敗談
______密度の濃い受験生活を送られていたと思います。なにか後輩に伝えたい失敗談はありますか?
「中高一貫校に通っていたので、高校受験を経験せず6年ぶりの受験が大学受験となってしまったことが、僕の受験にとっては一つの失敗だと思っています。6年ぶりの受験ということで受験慣れしていなかったこともあり、ガチガチに緊張してしまったのです。第一志望校にしか進学するつもりがなかったので、本命以外の入試を受けなかったことは今でも後悔しています。試験慣れをするためにも、第一志望校の受験の前に、いろいろな学校を受験しておくべきだったと思っています。本番の緊張感は模試ではなかなか味わうことができないので、気をつけたもらいたいです。」
______オススメの勉強法をおしえてください。
「どの科目にも言えることなのですが、僕の経験からして勉強の際にインプットだけを行なってアウトプットをしない学生が多いと思います。暗記によるインプットだけでも身についた気にはなりますが、正直本当に身についているかと言われるとそうではないケースが多いです。実際にその知識、解法、公式などを使って演習をし、何も見ないで出来るようになって初めて、身についたものと思ってください。こうしないと間隔が空いて同じ問題に出会ったときに、見たことのある問題止まりになってしまい、解けるようにはなりません。ぜひこの点には注意して普段の学習に取り組んでください。」
自分ができていない部分、苦手な部分から目を背けず、徹底的に復習!積み重ねが本番での自信につながる!
______最後に、受験生へメッセージをお願いします!
「正直なところ、受験生の頃は普段どれだけ勉強していてもその努力が点数や成績に結びつかないことは珍しくありません。夏の模試などが典型的な例です。心が折れてしまいそうになることもあると思います。ただ、そんな必要はありません。自分ができていない部分、苦手な部分から目を背けず、徹底的に復習をしましょう。そうやってひとつひとつ克服していくことが着実な成長につながっていきます。自分ではわからないものですが、そういった積み重ねが学力の底上げに大きな役割を果たしていますし、本番での自信につながるのです。地道に努力をして成功を掴んでください。」
おわりに
”聖母のような優しさ”のかかりつけ医に憧れて医師を目指されたIさんの受験記でした。
中高一貫校に通われている受験生の方もたくさんいらっしゃると思います。Iさんのような ”第一志望校にしか進学しない”という強い気持ちで勉強する姿勢は見習いつつ、6年ぶりの受験で緊張しすぎることのないように、試験慣れを考慮した受験スケジュールを立てられると良いですね。
Iさんの経験を是非参考にしてください!みなさんの健闘をお祈りしています。
次回もお楽しみに!
※個人の感想・意見を記載しております。参考になれば幸いです。