「みんなどうやって受験勉強しているんだろう」
「医学部に合格する人って、やっぱり特別なスケジュールで動いているのかな?」
…など受験に関するお悩みはありませんか?
そこで、受験生のリアルをお伝えするため、現役医学部生に自分の受験生活を振り返ってもらい、
”私と医学部受験について”の受験記を連載していきます!
連載8回目の今回は、京都医塾で数学科の非常勤講師として活躍する、
喜友名将大さん(京都大学医学部医学科3回生)の受験記です。
目次
小学生の頃に出会った医師への憧れと自身の闘病経験
______なぜ「医学部」を目指したのでしょうか。
「小学生の頃、サッカークラブに入っており怪我をすることが多かったので整形外科に通っていたのですが、その先生が非常に親切な方でした。自分のプレーなどに即した治療を懇切丁寧にしてくださり、その姿を見て医師に対する憧れを持つようになりました。また、自身が幼い頃に小児ストロフルスという皮膚の病気を患い辛い時期を過ごした経験もあり、将来は自分のように病気で苦しむ人を救える立場の人間になりたいと思うようになったことも医師を志す大きな理由の一つです。」
息抜きをしてメリハリを!13時間勉強して、家に帰ったら好きなことをして過ごす!
______一日のスケジュールを教えてください。
「高3の5月まで部活がありました。部活が終わり次第、塾に行き、閉館の22時まで自習室で勉強していました。通っていた塾は個別指導の形態をとっており、自分は1コマしか受講していなかったので、ほとんどの時間を自習に使えました。自分にとっての塾は自習室に近いイメージでした。
部活を引退したあとの夏休み期間は、朝の9時から夜の10時まで自習室で勉強する日々を送っていました。夜22時に帰宅したあとは特に勉強はせず、好きなことをして過ごせる時間として使っていました。」
______ハードな毎日を過ごすため、気を付けていた生活習慣はありますか。
「主に2つ意識していたことがあります。まずは、「適度に息抜きをすること」です。息抜きをする大きな理由は、勉強の集中力を保つためです。多くの受験生にとって受験期間はストレスを感じやすく、そのストレスから自分を追い込んだり、逆に勉強から逃げてしまいがちになります。このような状態では集中力が欠如し、勉強の効率が下がってしまいます。そこで適度に息抜きをすることでメリハリを生み、集中力を高く保っていました。
そして、「家で勉強しないこと」です。息抜きをするという考え方に近いのですが、「家は受験のことを考えずリフレッシュ出来る空間」とすることで、相対的に塾や学校での勉強のパフォーマンスを高く維持することができました。
自分みたいになるな!!受験においての失敗談
______密度の濃い受験生活を送られていたと思います。なにか後輩に伝えたい失敗談はありますか?
「模試の結果に一喜一憂したことです。夏前に帰ってきた模試の成績が良かったため、危機感をなくしてしまい、夏休みに遊び過ぎてしまいました。集中が切れたときに友達と映画館やカラオケに行くようになり、勉強時間の絶対量が大幅に下がってしまいました。模試はあくまで過去の時点での1サンプルとして眺めるくらいの心持ちでいる方が良いと思います。一喜一憂することなく、淡々と努力を続けましょう。」
______オススメの勉強法をおしえてください。
「自分はこれといった特別な勉強法は行っていませんでしたが、唯一していたことと言えば、「一日の勉強スケジュールを必ず朝起きてすぐに立てること」です。これにより勉強量を適度に分配できました。例えば、自分は英語が苦手で数学が得意だったので、スケジュールを立てないと得意な数学に時間を多くかけてしまいがちになります。しかし、スケジュールを立てると自分のことを客観的に見られるため、意識的に英語の比重を多くすることができました。また、集中力を保つ方法の一つとして、基本的に1科目1時間以上連続で勉強しないということも気を付けてスケジュールを立てていました。」
辛いときは少し立ち止まって休憩を。親御さんへの感謝の気持ちを忘れずに。
______最後に、受験生へメッセージをお願いします!
「受験生活の中で辛くなることが多々あると思います。そういうときには外に出かけてみるなど息抜きをするといいと思います。気張りすぎると上手くいかないこともありますが、少し立ち止まり、休憩することで視野が広くなり、集中力を持って勉強に専念できるはずです。
また親御さんへの感謝を忘れないようにしてください。自分が気が付いていないだけで、多くの面で親御さんはあなたのことを助けてくれています。「いつもありがとう」などの言葉をほんの少し伝えるだけでいいのです。自分の心も幾分豊かになると思います。最後まで諦めず頑張ってください!」
おわりに
自分なりの工夫でメリハリをつけて受験勉強に励まれた喜友名さんの受験記でした。
長く苦しい受験生活、勉強のパフォーマンスを高く維持するために、うまく息抜きをすることも大切なんですね。みなさんも、喜友名さんの時間や場所の使い分けなども参考にして、自分なりの息抜き方法を見つけましょう。
そして、親御さんへの感謝の気持ちも忘れずに!
この記事を読んで家に帰ったら、「いつもありがとう」と伝えてみてください。
それでは、みなさんの健闘をお祈りしています!次回もお楽しみに!
※個人の感想・意見を記載しております。参考になれば幸いです。