皆さん、こんにちは。本日は円町校の江島がお送りさせていただきます。
今回は「関関同立大過去問分析」シリーズのうち、立命館大学英語その2をお送りしたいと思います。立命館大学の英語の半分以上の得点率を占める、第3問以降の解説をします。【立命館大学 概要】については、その1をご覧ください。
目次
問題分析 第3問(会話問題)編
では、第3問、会話問題について解説を進めていきます。2問構成となっており、シチュエーションが与えられたうえで、会話が展開されていくという王道のスタイルです。会話文中に空欄が施されていて、適切な選択肢を選ぶ問題構成となっていま
問題分析 第4問(文法問題)編
「選択肢4つの中から文法的に正しいものを選ぶ」という、かつてのセンター試験でも出題されていた形式の、王道中の王道問題です。立命館大学ってほんとに「王道の問題形式」が並んでいるんですね。受験生にとっても対策がしやすい問題となっており、「頑張った分だけ得点力が安定する」問題だと思います。
問題分析 第5問(語法問題)編
2つのパートに分かれており、前半は第4問と同じ形式の問題、後半は、「ある単語に下線が引かれており同じ意味を持つ単語を4つの選択肢から選ぶ」という問題になっています。文法問題ではなく、単語の使い方や意味を問う「語法問題」なので、第4問よりは難しく感じると思います。ここまで立命館大学の入試問題を見てきた私の私見ではありますが、“受験日によって難易度にばらつきが出やすい”問題だと感じています。特に後半パートにおいては、「合格者でも間違うだろうな」という問題が出題されたりもします。ただし、この大問も、第4問と同様に皆さんの「日々の頑張り」が得点に反映されやすい問題だといえるでしょう。
設問対策 第3問(会話問題)編
空欄の数は、2問ともに4つずつ。しかしそれぞれに10個の選択肢が用意されています。使用しない選択肢が必ず(というか半分以上)出てくる問題になっているので、単純な消去法では解けない仕様になっています。しかし、会話表現独特の「見慣れない表現」が選択肢にはほとんど出てこないので、「知らないと解けない」という状況に陥ることはないと思います。長文問題に必要な語彙が身についていれば難なく対応できるはずです。会話問題全般に言えることではありますが、やはり「展開重視」で解くようにしてください。空欄部分の近くだけを読む、いわゆる「部分読み」は危険なので、必ず全体を読んで流れを把握してください。そのうえで一つずつ丁寧に解いていく。シビアなことを言いますが、ここで失点するようでは立命館大学への合格は厳しくなってくると考えてください。正確さ重視でいきましょう。
設問対策 第4問
問題数は、全部で8問。難易度はセンター試験で出題されていたようなレベルのものが並んでいます。センター試験とは、「受験者平均点が60点になるように」作成されている問題です。お伝えしたいことは…「難易度は高くない」ということです。設問ごとに、「文法問題で問われるポイント」が明確になっているので、しっかりそれを見抜き、正答を導き出すようにしてください。
設問対策 第5問
どちらのパートも、5問ずつの出題となっています。各設問の英文をきちんと和訳し、受験本番までに蓄えてきた語彙力を総動員して望んでください。文脈依存しすぎずに、知識でサクッと解いていく方がよいです。
学習アドバイス
会話問題に関しましては、月並みではありますが、「会話文に慣れる」ことがスタートになります。先述の設問対策にあるように、会話独特の表現はあまり見られないので、「表現を覚える」ことに時間を割くよりは、「会話文の展開やオチを見抜く」ことに注力した方がいいでしょう。龍谷大学の会話問題が、形式もよく似ているので、練習題材としてはおススメです。
文法問題につきましては、市販の文法問題集を1冊仕上げておくだけで十分に対応できます。ただし、それらの多くは「単元ごと」に問題が並んでいるという構成になっているため、「ランダム形式」の文法問題集にも取り組んでおくことを強くおススメします。練習題材としては何といっても、センター試験の第2問ですね。この問題を安定して、満点あるいは1問ミスで乗り切るが出来れば、文法対策はバッチリだと思います。
語法問題は、長文問題セクションでお話したことと重複しますが「語彙力の強化」が肝心です。単語を覚える際に、「似たような意味の語」を同時に確認するようにしておくと、勉強効率は格段に上がると思います。
最後に
立命館大学の英語の目標点数ですが、文系の方は“80%以上”、理系の方は“70~75%”を設定しておいてください。文系の方は、おそらく3教科目に置くであろう「社会」の難易度が高く、高得点をなかなか取りにくいので、「英語で引っ張る」意識を持っておいてください。
本日は以上です。お疲れ様でした。