医学部専門予備校の京都医塾です。
以下では、聖マリアンナ医科大学医学部入試の小論文・面接試験(一般選抜方式)について、ご紹介したいと思います。
目次
2次試験(面接)の日程について
2024年 2月17日(土)、2月18日(日)のうち、どちらかを選択します。web出願時に希望調査がなされるようですので、失念しないようにメモしておきましょう。
聖マリアンナ医科大学医学部の小論文について
形式:2022年度まで課題文型、2023年度より図表・データ分析型
字数:800字~1000字(年度による)
時間:60分
過去問:「赤本」には掲載されていません。大学が発行しているものを取り寄せる必要があります。
2022年度までは「短めの課題文を読み」複数の設問に答える形式」でしたが、2023年度からは、「図表や資料を読み、その上で自分の意見を述べる」といった形式に変更されています。形式が元に戻る可能性もあるので、どちらにも対応できるよう、準備をしておきましょう。
過去の出題例
<2023年度>
2/5に出題された問題を紹介しておきます。
先進国及び韓国の、若年層の死因順位を見たうえで「日本における若年層の自殺の現状と対策について、あなたの考えを述べよ。」
→ポイントは、正確に資料を読み解き、その内容をしっかりと記述に反映させることです。また、資料の内容に関連した意見を述べることも肝要です。
<2022年度まで>
・文章にタイトルを20字以内でつける
・対談の文章を読んで、意見をまとめる
・文章を読んで、医療従事者や患者と人工知能やコンピュータ技術の関わりについて考えを述べる。
・文章を読んで、医師の取るべき態度について筆者の意見をまとめる。また、医師に求められる倫理について考えを述べる。
→課題文は短い文章ですが、複数の設問があり、意見を述べるだけでなく読解・説明の問題がありますので、国語力が問われます。
聖マリアンナ医科大学医学部の面接について
面接時間:15分
形式:個人面接(受験生:1人 面接官:3人)
過去の質問例
・医師志望理由
・大学志望理由
→聖マリアンナ医科大学にしかない特色としては「宗教学」という授業が挙げられます。建学の精神にもある「キリスト教的人類愛」を学ぶ学問です。
→聖マリアンナ医科大学は宗教色が強いのでは?と思う人もいるかもしれませんね。大学の方に聞いたところ、「確かに創立の背景からキリスト教の影響を受けいるが、特に宗教的な雰囲気はない」とのことでした。キリスト教の知識が必要なわけでもなく、信教に有利不利はありません。
・自己PR
・医学部の勉強は受験勉強よりも大変だがやっていけるか
・意見が合わない人と仕事をするとき、どうするか
・あなたにとって死とは何か
・「生命の尊厳」を実感する出来事は
→聖マリアンナ医科大学の面接では「いのち」について考えさせる問いがあるようです。事前に「いのち」について考えを整理しておきましょう。
・一年後にどんな医学部生になっていると思うか
・少子化についてどう思うか
・産婦人科の減っている理由は何だと思うか
→医療知識が必要な問いも多いようです。
ところで、聖マリアンナ医科大学は「聖マリ」とか「聖マ」と略されることが多いですが、もちろん面接で使うのはNG。相手の大学のことは「貴学」と言いましょう。
聖マリアンナ医科大学2次試験のポイント
小論文が50点、面接が150点です。1次試験が合計400点ですので、2次試験の配点は全体の1/3とかなり高く、2次での逆転も十分あり得ます。また以下のように面接・小論文重視の姿勢が示されています。
総合得点が同点の場合は、以下の評価により合格者を決定します。
(1)面接および小論文の合計点が高い者
(2)面接の成績が高い者
(3)第1次試験における数学および英語の成績が高い者
(4)英語の資格・検定試験成績の取得状況
(5)上記(1)~(4)までも同点の場合は、入試委員会にて、総合的に判定します。なお、小論文および面接等において、多面的・総合的に判定のうえ、医師としての適性に問題があると判断された場合、成績の如何にかかわらず不合格となることがあります。
聖マリアンナ医科大学は面接・小論文対策がいかに大事かおわかりいただけたでしょうか。
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