医学部専門予備校の京都医塾です。
以下では、聖マリアンナ医科大学医学部入試(前期)の小論文・面接試験(一般選抜方式)について、ご紹介したいと思います。
目次
2次試験(面接)の日程について
2024年 2月15日(土)、2月16日(日)のうち、どちらかを選択します。web出願時に希望調査がなされるようですので、失念しないようにメモしておきましょう。
聖マリアンナ医科大学医学部の小論文について
形式:2023年度より図表・データ分析型
字数:800字~1000字
時間:60分
過去問:2023年以前のものは「赤本」には掲載されていません。大学が発行しているものを取り寄せる必要があります。
なお、2022年度までは「短めの課題文を読み複数の設問に答える形式」でしたが、2023年度からは、「図表や資料を読み、その上で自分の意見を述べる」といった形式に変更されています。形式が元に戻る可能性もあるので、どちらにも対応できるよう、準備をしておきましょう。
過去の出題例
<2024年度>
1日目:日本における新型コロナウイルス感染症の労働生産性への影響について、諸外国とどのような違いがあり、その要因は何かについて800~1000字で論じる2日目:OECD加盟5ヵ国の急性期病床におけるさまざまなデータから、我が国の医療制度の今後について800~1000字で論じる
→ポイントは、正確に資料を読み解き、その内容をしっかりと記述に反映させることです。また、資料の内容に関連した意見を述べることも肝要です。
聖マリアンナ医科大学医学部の面接について
- 面接時間:15分
- 形式:個人面接(受験生:1人 面接官:3人)
過去の質問例
- 医師志望理由
- 大学志望理由
→聖マリアンナ医科大学にしかない特色としては「宗教学」という授業が挙げられます。建学の精神にもある「キリスト教的人類愛」を学ぶ学問です。
→聖マリアンナ医科大学は宗教色が強いのでは?と思う人もいるかもしれませんね。大学の方に聞いたところ、「確かに創立の背景からキリスト教の影響を受けているが、特に宗教的な雰囲気はない」とのことでした。キリスト教の知識が必要なわけでもなく、当然信教に有利不利はありません。
- 自己PR
- 医学部の勉強は受験勉強よりも大変だがやっていけるか
- 意見が合わない人と仕事をするとき、どうするか
- あなたにとって死とは何か
- 「生命の尊厳」を実感する出来事は
→聖マリアンナ医科大学の面接では「いのち」について考えさせる問いがあるようです。事前に死生観について考えを整理しておきましょう。
- 一年後にどんな医学部生になっていると思うか
- 少子化についてどう思うか
- 産婦人科の減っている理由は何だと思うか
→医療知識が必要な問いも多いようです。
ところで、聖マリアンナ医科大学は「聖マリ」とか「聖マ」と略されることが多いですが、もちろん面接で使うのはNG。相手の大学のことは「貴学」と言いましょう。
聖マリアンナ医科大学2次試験のポイント
小論文が50点、面接が50点です。1次試験が合計400点ですので、2次試験の配点は全体の2割とかなり高く、2次での逆転も十分あり得ます。また以下のように面接・小論文重視の姿勢が示されています。
総合得点が同点の場合は、以下の評価により合格者を決定します。
(1)面接および小論文の合計点が高い者
(2)面接の成績が高い者
(3)第1次試験における数学および英語の成績が高い者
(4)上記(1)~(3)までも同点の場合は、入試委員会にて、総合的に判定します。なお、小論文および面接等において、多面的・総合的に判定のうえ、医師としての適性に問題があると判断された場合、成績の如何にかかわらず不合格となることがあります。
聖マリアンナ医科大学は面接・小論文対策がいかに大事かおわかりいただけたでしょうか。