京都医塾英語科です。
このページでは「自治医科大学の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“自治医科大学”の受験を考えている方
・“自治医科大学の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2021年度(最新の問題より)
形式: マーク
制限時間: 60分
配点: 25点
出題の傾向と特徴
自治医科大学は1次試験と2次試験で英語を課されますが、ここでは1次試験の問題のみを扱います。
【2021年度の出題形式】
- 長文問題(3問、うち1つは空所補充)
【制限時間に対する問題量】
「余裕をもって解ける」ということもないでしょうが、かといって「これは量が多過ぎる」ということもありません。常識的な分量でしょう。
2021年度(最新の過去問)の分析
さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】(難易度:標準~やや難)
「トラウマ診断の歴史」がテーマの長文です。学術誌からの引用なのでかなり専門的な内容ですが、決して読みにくくはありません。また、8問中7問で下線部など見るべきところの指示がありますので、問題を解くためのヒントも見つけやすいでしょう。とはいえ、生半可な英語力で対応できる内容・設問ではありませんので、英語で書かれた論文や新聞記事を基にした問題を読み慣れている必要があるでしょう。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8問中6問
他教科を得点源にしたい受験生…8問中4問
【第2問】(難易度:標準~やや難)
「母親の経験が胎児に与える影響が強調され過ぎている、または単純化され過ぎている」というテーマの長文です。第1問と同じく8つの設問があり、うち7問で下線部などの対応箇所が明示されています。よって「どこを見れば問題を解けるのか」は割と明確なはずなのですが、かなり内容をしっかり理解していないと解きにくい問題が多く、「大体の内容は分かったけど問題は解きにくい」と感じる受験生が多いのではないかと思われます。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8問中6問
他教科を得点源にしたい受験生…8問中4問
【第3問】(難易度:標準)
医学系テーマであった第1・2問とはうって変わって「メルカトル図法の問題点」がテーマの長文です。そもそもthe Mercator projectionという語を見て、「あ、メルカトル図法のことね」と思えるかどうかでこの問題に対する印象が大きく変わるように思います。受験には関係ないことでも学校の授業をしっかり聞いておくことが、英語では案外役に立つことがある、という典型的な例です。設問は9つあり、第1・2問よりは比較的解きやすい印象です。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…9問中7問
他教科を得点源にしたい受験生…9問中6問
【総評】
自治医科大学に合格するためには、正しく英文を読めるだけではなく、その論理展開もしっかり追うことができる能力が求められます。もちろんこれは他の大学であっても必要な能力ではあるのですが、自治医科大学には文法や語法の出題が少ないこともあって、より内容に対する理解が必要と言えるでしょう。また、2次では自由英作文も必要となりますので対策が必要です。
まとめ
というわけで、今回は自治医科大学の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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