京都医塾英語科です。
このページでは「関西医科大学の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“関西医科大学”の受験を考えている方
・“関西医科大学の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2021年度(最新の問題より)
形式: ほぼマーク式(語句を書く程度の記述あり)
制限時間:80分
配点: 100点
出題の傾向と特徴
形式に加え、大問数も固定されてきた2020年度以降の2年分についての傾向をまとめます。
【毎年恒例の出題形式】
毎年のように形式が変わっていた関西医科大学ですが、ここ2年は長文3題の出題というかたちで変化がありません。
とはいえ、次年度入試も同じ形式になるかは全く分かりませんので、「いつなんどき形式が変わるかもしれない」という姿勢で入試に臨むべきかと思います。
それでも大体毎年出題されている設問は、
①内容一致
②2つの空所に共通して入る語を考える
③並べ替え
④動詞を適切なかたちに変える
⑤語句の和訳
といったあたりが挙げられると思います。
2020年度以前にも出題されている設問形式ですから、長文問題に関しては古い過去問を解くことで関西医科大学独特の出題に慣れることができます。
【頻出の出題単元】
上記に同じです。
【制限時間に対する問題量】
1,000ワード越えの長文が出題されることもあり、余裕はないはずです。その一方、そこまで設問数が多くないので、「全く時間が足りない」という感じでもないでしょう。
2021年度(最新の過去問)の分析
ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】(難易度:標準)
1,000ワード近い長文ですが、内容は平易で決して読みにくいということはありません。内容一致が7つの選択肢に〇×をつける形式なので、他の出題形式の問題と合わせて、事実上10問設問があることになりますが、どれもそこまで難しくはありませんので、標準レベルの問題と言えるでしょう。
ただ、知識や経験値に基づくある種の「勘」がはたらかないと解きにくい問題もあるので、英語が苦手な人は得点が伸び悩むかもしれません。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…10問中7問
他教科を得点源にしたい受験生…10問中5問
【第2問】(難易度:標準)
並べ替え3問、穴埋め6問、語句の和訳1問です。並べ替えは非常に簡単と言えます。語句の和訳も簡単ですので、ここで点を落とすようだと致命的です。その一方穴埋めは英語が得意な人と苦手な人で差がでる可能性があります。とはいえ、全体としてさほど難易度は高くありませんので、高得点を取らないと合格レベルには達さないと思われます。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…10問中8問
他教科を得点源にしたい受験生…10問中6問
【第3問】(難易度:標準)
内容一致7問、空所補充1問、動詞を適切なかたちに直す問題1問、英語の略語が何を表しているのか答えさせる問題1問です。この中では空所補充が自分で答えを考えないと駄目な問題で、英語が苦手な人はなかなか正解できない可能性が高い問題です。とはいえ、それは1問だけなので、その他の問題で点が取れればさほど問題にはならないでしょう。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…10問中8問
他教科を得点源にしたい受験生…10問中6問
【総評】
全体的にはそれほど難易度が高い問題ではなかったという印象です。ただし、本文が長いので英語が苦手、特に長文が嫌いという人にとってはとっつきにくい問題だったかもしれません。1,000ワード程度の長文には普段から慣れておくようにしさえすれば、設問はそこまで難問奇問ではないので、なんとか6.5割から7割程度の点数は取りたいところです。
まとめ
というわけで、今回は関西医科大学の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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