京都医塾英語科です。
このページでは「鹿児島大学医学部の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“鹿児島大学医学部”の受験を考えている方
・“鹿児島大学医学部の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2021年度
形式: 記述
制限時間: 90分
配点: 200点
出題の傾向と特徴
こでは2次試験の問題のみを扱います。
【2021年度の出題形式】
- 長文問題2題
- 文法問題10問
- 英作文4問
- 自由英作1問(100~120語)
【制限時間に対する問題量】
国公立大学としては標準的な量だと思われます。ただ、自由英作を書き慣れていないと時間がかかる可能性があるので、しっかり対策できていることが前提です。
2021年度(最新の過去問)の分析
さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】(難易度:易)
500ワード弱の長文読解問題です。説明問題が3つ、空所補充が2問という設問構成です。長文のテーマは「退屈を感じることが創造性につながることもある」というあまり聞いたことがない内容ですが、語彙レベルが高いわけではなく、また設問も分かりやすいものですので、逆に言うとちょっとしたミスが命取りになりかねないタイプの問題と言えます。特に記述問題では「何を問われていて、どう答えなければならないか」を慎重に考える必要があります。また、空所補充2問(1つは空所に入れる語を文中から見つける、もう1つは4択)についても同じことが言え、全体として「雰囲気で解答を書く・選ぶ」ことが多い受験生は排除されてしまうでしょう。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8-9割
他教科を得点源にしたい受験生…7-8割
【第2問】(難易度:易)
500ワードほどの長文問題です。「自動運転車の安全性」がテーマなのですが、リード文でわざわざ「次の英文はアメリカにおける自動運転車やそれに対する国民の意見について書かれたものである」と説明されています。当たり前のことなのですが、リード文にしっかり目を通すことの大切さを思い知らされます。説明問題が3つ、空所補充が4問という構成で、注意点は第1問で述べたことと同じです。説明問題での指示がけっこう細かいので、求められていることを過不足なく解答する意識がとても大切です。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8-9割
他教科を得点源にしたい受験生…7-8割
【第3問】(難易度:易)
国公立では珍しく文法問題が10問出題されます。また、どれも標準的な問題ですので、満点を取ることが必須でしょう。そのくらい簡単です。別の言い方をすると、鹿児島大学の医学部を本気で考えるなら標準的な文法問題集を解いておくべきだということです。共通テストでは、センター試験のように文法・語法問題が問われることがありませんので、国公立大学志願者は文法問題に接する機会が減ることもあるかもしれませんが、2次対策として文法問題集を解いておくことをお勧めします。1問でも間違えたら大きく引き離される、という意識を持って下さい。そのくらい簡単な問題が並んでいます。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…満点
他教科を得点源にしたい受験生…満点
【第4問】(難易度:標準)
2人の会話の一部を英作するタイプの問題です。全部で4か所を英語にするのですが、それぞれの文は短く内容も難しいものではありません。「どう書いていいのか全く分からない」ということはありませんので、正しい構文と語法で英語を書き、ミスを防ぐという英作文の当たり前をしっかり実行して下さい。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8割
他教科を得点源にしたい受験生…6割
【第5問】(難易度:標準)
テーマが2つ与えられ、どちらかを選択し100-120語で自分の意見を書く自由英作文の問題です。2021年度では、「高校生が抱えがちな問題とそれに対する解決策を2つ書け」と「あなたの夢の仕事あるいは人生の目標は何ですか?また、それを達成するためにしなければならないことを2つ書きなさい」というテーマです。どちらも自由英作文のテーマとして目新しいものではないでしょう。ただ、100語を超える自由英作文は書き慣れていない人にとっては「多い」と感じられる分量で、時間もかかってしまう可能性があります。普段からしっかりと自由英作文の練習を繰り返しておく必要はあるでしょう。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8割
他教科を得点源にしたい受験生…7割
【総評】
鹿児島大学医学部の問題は基礎的な問題が多く、高得点勝負になるはずです。ある意味「ミスが許されない」というプレッシャーの中で解くことになります。時間が不足することはあまりないと思いますので、慎重に解答を進めていくことが大事です。
まとめ
というわけで、今回は鹿児島大学医学部の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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