私立大学医学部は、学校ごと教科ごとに出題傾向が独特な大学も多く、過去の入試問題の傾向分析は必須です。特に最新年度は重要。
各大学の教科ごとの問題分析のフルバージョンはかなりのボリュームになるため、このブログではハイライトとして、各教科の最新年度の出題形式/内容/適性を抜粋してお伝えいたします。
今回は2021年度 川崎医科大学 医学部 一般選抜をご紹介いたします。
英語の出題形式/内容と適性
制限時間80分 マーク形式のみ。①文法・語法 ②長文2題(550語と800語)
2021年度出題形式が変化した。これまでずっとあった語句整序問題がなくなり、文法・語法問題が13問から18問に増えた。長文問題は2問と変わらず。
数学の出題形式/内容と適性
制限時間80分 マーク形式のみ。 近年は標準的なテーマが増えている。誘導が多いので、問題の流れに乗ることが大事。
化学の出題形式/内容と適性
理科2科目で120分。マーク式(択一式、計算問題では桁ごとに数字をマークする場合あり)。大問3問。
基本~標準レベルからの出題だが、計算問題が多いため時間配分には注意が必要。出題範囲に偏りは少ない。
生物の出題形式/内容と適性
理科2科目で120分。 マーク式(択一式 )
知識は教科書レベルが主なので、基礎知識は完璧にしておく。少し詳しい知識や医学に興味がある生徒向けの答え(例えばウイルスによる病気を選べというような)を問われることもある。2021年度に関しては生態系や進化、分類といったマクロ分野の出題はなかった。
実験データからの考察問題では、読解と計算の力を必要とするものがある。
物理の出題形式/内容と適性
理科2科目で120分。 マーク式(択一式 ) 。大問4題(年度によりばらつきが大きい)
難易度としては基本的な問題が多く、全5分野から満遍なく出題が見られる。ごく一部に煩雑な計算や思考を求められることもあるが、そのような問題を取捨選択できれば、広く浅い出題であるために、高得点を狙いやすい。
京都医塾の入試問題分析と相性評価
京都医塾では、毎年すべての入試問題を全教科の講師陣が実際に解いて、その大学の問題傾向を分析し、年ごとの傾向変化もしっかり把握しています。
その上で、入試直前期、受験校を決定する一助とすべく、すべての生徒に対して、『生徒ひとりひとりの学力分析(学習の習熟度やクセ、分野ごとの得意不得意など)』と『各大学の入試問題傾向分析』とを照らし合わせて、相性評価を作成いたします。
京都医塾ではご相談・体験授業を随時募集しています。下記リンクからお気軽にお問い合わせください。