私立大学医学部は、学校ごと教科ごとに出題傾向が独特な大学も多く、過去の入試問題の傾向分析は必須です。特に最新年度は重要。
各大学の教科ごとの問題分析のフルバージョンはかなりのボリュームになるため、このブログではハイライトとして、各教科の最新年度の出題形式/内容/適性を抜粋してお伝えいたします。
今回は2021年度 愛知医科大学医学部 一般選抜【前期】をご紹介いたします。
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英語の出題形式/内容と適性
制限時間80分 マーク形式のみ ①会話形式の文法・語法問題 ②語彙問題 ③語句整序 ④語句を適切な箇所に補充する問題 ⑤長文3題(350~700語程度)
単語帳の内容をしっかり習得していないと語彙力で振り落とされる。長文3つを処理する速度も必要。
数学の出題形式/内容と適性
80分。小問集合(答のみ)+記述。2021年度は、大問数が減り小問集合がやや重くなった。記述問題は発展的な内容を含み、計算をきっちりとこなす必要がある。
*大問の問題数は毎年、バラつきがある
化学の出題形式/内容と適性
理科2科目で100分。記述式。大問3問。有機化合物・高分子化合物に関する問題が頻出であり、対策をしておく必要がある。
標準レベルの出題が多いため確実に点数を取る力が要求される。
生物の出題形式/内容と適性
理科2科目で100分。記述式。 医学系知識(DNA、バイオテクノロジー、人体関連など)は出題頻度も高く、理由を説明できる必要がある。基礎知識の他、考察が必要な問題や、簡易な描画問題など出題はバランスよく多岐にわたる。
字数指定が無く簡潔にまとめる論述の問題が多いため、詳細な理屈まで理解している必要がある。少し発展的な知識問題や、アルファベットの略称を正式名称に直す(英語で答えるものも)など、少し解きづらいものも混じる。
物理の出題形式/内容と適性
理科2科目で100分。記述式。大問3問。
難易度は基本~やや難まで、幅広く様々なレベルでの出題がなされる。問題文がやや長めであることが多く、またあまり見かけないような設定の問題もしばしば出題されるため、高い読解力や思考力が求められる。さらに、試験時間もやや短いため、迅速に計算を進めなければならない。単に典型題を反復して解法を暗記するだけの勉強で手が届くレベルにはないため、普段の演習から1問1問に向き合いじっくり格闘しながら演習に取り組めているかが、本番の出来を大きく左右する。
京都医塾の入試問題分析と相性評価
京都医塾では、毎年すべての入試問題を全教科の講師陣が実際に解いて、その大学の問題傾向を分析し、年ごとの傾向変化もしっかり把握しています。
その上で、入試直前期、受験校を決定する一助とすべく、すべての生徒に対して、『生徒ひとりひとりの学力分析(学習の習熟度やクセ、分野ごとの得意不得意など)』と『各大学の入試問題傾向分析』とを照らし合わせて、相性評価を作成いたします。
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