私立大学医学部は、学校ごと教科ごとに出題傾向が独特な大学も多く、過去の入試問題の傾向分析は必須です。特に最新年度は重要。

各大学の教科ごとの問題分析のフルバージョンはかなりのボリュームになるため、このブログではハイライトとして、各教科の最新年度の出題形式/内容/適性を抜粋してお伝えいたします。

今回は2021年度 杏林大学 医学部 一般選抜【前期】をご紹介いたします。

英語の出題形式/内容と適性

制限時間60分　マーク形式のみ　➀文法・語法　②語句整序　③文整序　➃長文２題（どちらも350語程度）

長文が以前の年度より短くなったので、対応しやすくなっている印象。

数学の出題形式/内容と適性

60分。マーク。2021年度は、大問が4つから3つになった。問題によって難易度の差が大きいので、解ける問題の得点をとり切る能力が求められる。また、数式やグラフを選ぶ選択問題が出題される。

化学の出題形式/内容と適性

理科2科目で100分。マーク式（複数選択あり、計算問題では桁ごとに数字をマークする場合あり）。大問3問。

出題範囲に偏りはないが、理論範囲の問題では分野を超えた総合的な内容の問題も出題されているので、苦手範囲を作らないようにしたい。試験時間が理科2科目で100分なので、時間配分にも注意が必要。

生物の出題形式/内容と適性

理科2科目で100分。マーク式 。

基礎知識を問う問題については、標準レベルの知識で十分対応できる。グラフを読み取って考察する問題が多く出題される。計算問題も多い。

新出の実験・考察問題への対応力が問われるため、丸暗記型の生徒には薦められない。制限時間から考えると、解答速度を上げないと全てを解き切るのは難しい。

物理の出題形式/内容と適性

理科2科目で100分。マーク式（択一式。数値問題は各桁の数値をマーク）。大問4題（小問集合2題）

難易度は基本的な問題が多く、典型題が多い。2021年度は例外的に平易な問題ばかりが並んだものの、例年は一部にやや高度な思考力を試す問題もある。小問集合が2題あり、ここで全5分野の基礎的な計算が満遍なく設問になっている。1科目あたり50分しかないため、時間的な余裕はなく、素早く正確に計算を進める必要がある。

京都医塾の入試問題分析と相性評価

京都医塾では、毎年すべての入試問題を全教科の講師陣が実際に解いて、その大学の問題傾向を分析し、年ごとの傾向変化もしっかり把握しています。

その上で、入試直前期、受験校を決定する一助とすべく、すべての生徒に対して、『生徒ひとりひとりの学力分析（学習の習熟度やクセ、分野ごとの得意不得意など）』と『各大学の入試問題傾向分析』とを照らし合わせて、相性評価を作成いたします。

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