京都医塾英語科です。
このページでは「東京医科大学の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“東京医科大学”の受験を考えている方
・“東京医科大学の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2022年度(最新の問題より)
形式: マークシート(一部記述あり)
制限時間:60分
配点: 100点
出題の傾向と特徴
形式に加え、大問数も固定されてきた2017年度以降の6年分についての傾向をまとめます。
【毎年恒例の出題形式】
①アクセント問題
②文法・語法問題
③並べ替え
④長文問題(2題)
【制限時間に対する問題量】
60分という制限時間で800語と900語の長文を含むこの問題を解くのは至難の業です。
2022年度(最新の過去問)の分析
ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】(難易度:標準~やや難)
5つの語群からアクセントが違うものを選ぶ問題です。毎年見慣れない単語は出題されるのですが、今年はその割合が高いように感じます。ただ、全ての問題が難単語ばかりというわけではありませんから、普段からしっかり学習している人なら確実に解ける問題があります。発音・アクセント問題が苦手な人は、この段階で大きく出遅れてしまう可能性が高いです。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…3問正解
他教科を得点源にしたい受験生…3問正解
【第2問】(難易度:標準~やや難)
全体的に文の意味をしっかり考えてないと解けない問題になっています。標準的な問題から、あまり見たことのない選択肢や語法が問われるものまで幅広く出題されます。分からないものに時間をかけるより、確実に解ける問題でミスをしないことが重要でしょう。また、できるだけ速く解きたいセクションではありますが、問題文をちゃんと読むことが必要です。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…2問ミス
他教科を得点源にしたい受験生…3問ミス
【第3問】(難易度:難)
昨年度までとはうって変わって非常に難しい語句整序問題になっています。もちろん解ける問題もあるのですが、おそらく全体的な印象は「難しい」だと思いましたので、難易度を「難」としておきます。全部で6問出題されていますが、そのうち2つは「無理」な問題で、さらに1つは「間違える可能性が高い」という感じです。ですので、英語が得意、不得意に関わらず3問確保できればいいところでしょう。正直、第1問は出題ミスでは?と思うのですが…(こちらの知識不足ならごめんなさい)。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…3問ミス
他教科を得点源にしたい受験生…3問ミス
【第4問】(難易度:易)
日本のマスクの歴史がテーマの文ですが、非常に読みやすく、また設問も簡単です。昨年度までとは全くレベルが違うので、難問を予想していった受験生は拍子抜けしてしまったのではないでしょうか。普通に読んで、普通に解いて下さい。英語が得意でも不得意でも満点を取るべきす。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…満点
他教科を得点源にしたい受験生…1問ミス
【第5問】(難易度:標準)
こちらも長文問題です。設問は内容一致なので、これまた珍しい形式ではありませんが、20個の選択肢から本文に合うものを6つ選ぶという他では見ない設問になっていましたが、今年度から12個の選択肢から4つ選ぶ問題になりました。。以前は25個の選択肢から6個選ぶ問題だったので、だいぶ解きやすくなったと言えるのでしょう。とはいえ、解きにくい問題です。あとは、下線部の意味を問う問題が6つ出題され、さらに和訳問題が続きます。昨年度よりは易化していますが、これら全てを解き切るのは容易ではないでしょう。本文にざっと目を通し、選択肢も素早く正誤を判断する必要がありますので、「所詮満点は取れない」という割り切りが大切です。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…記号で2問ミス、和訳で満点
他教科を得点源にしたい受験生…記号で4問ミス、和訳で8割の部分点
【総評】
全体として東京医科大学の英語は「得点が伸びにくい」と言えます。他の大学ではあまり見かけない形式の問題が多く出題されていることは間違いありませんので、過去問を2017年度くらいまでは遡って解き、「東京医科大学的な問題」に十分慣れておく必要があるでしょう。また、本番で「できた」という感触が得にくい問題でもあるので、仮に「うまくいかなかった」と感じても落ち込みすぎないようにしたいものです。
まとめ
というわけで、今回は東京医科大学医学部の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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