京都医塾英語科です。
このページでは「産業医科大学の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“産業医科大学”の受験を考えている方
・“産業医科大学の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2022年度(最新の問題より)
形式: 記述
制限時間: 100分
配点: 200点
出題の傾向と特徴
産業医科大学は1次試験として共通テストを受験しなければなりませんが、ここでは2次試験の問題のみを扱います。
【2022年度の出題形式】
- 長文問題(3問、うち1つは空所補充)
- 自由英作文(100語程度)
【制限時間に対する問題量】
「余裕をもって解ける」ということもないでしょうが、かといって「これは量が多過ぎる」ということもありません。常識的な分量でしょう。
2022年度(最新の過去問)の分析
さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】(難易度:標準)
友情を続けることの難しさがテーマのエッセイから取られた長文問題です。長文とは言っても記述や内容一致は一切なく、全て空所補充問題です。ただ、空所に補充する単語は選択式ではなく、自分で考えないと駄目なので、空所補充問題としてはやや難易度が高いと言えます。また、入れる単語も語法、文脈、文法など様々な側面から解く問題が混在しているため、英語が苦手な受験生にとっては点が取りにくい問題でしょう(今年に限って言えば文脈から意味的に解く問題が多い)。文章の内容自体は標準的ですが、得点には差がつきそうです。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…7割
他教科を得点源にしたい受験生…5割
【第2問】(難易度:標準)
「約束の時間にどのくらい遅れてもいいのかは文化によって異なる」というテーマの長文です。異文化論の中でも時間の捉え方というのは非常にありがちなテーマで決して珍しいものではないでしょう。設問は、説明問題が2つ、和訳が1つ、内容一致が5問という設問構成です。どの問題も標準的なもので、逆に言うとちょっとしたミスが命取りになる可能性があります。素早く的確に解くことが求められますので、その意味では実力がもろに出る問題とも言えるでしょう。とはいえ、落ち着いて解きさえすれば大きな失点はしないはずです。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8割
他教科を得点源にしたい受験生…6割
【第3問】(難易度:標準)
「食品を生で食べることは健康にどのような影響を与えるか」というテーマの文です。説明問題1つ、和訳が2つ、内容一致が5問という構成で、第2問と同じく標準的な問題です。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8割
他教科を得点源にしたい受験生…6割
【第4問】(難易度:標準)
「100年後の社会はどのようになっているか」という質問に100語程度の英語で答える自由英作文問題です。かなり抽象的なテーマ設定で、何を書けばいいのか戸惑う人もいたかと思います。硬軟取り混ぜて、様々なテーマで自由英作文を訓練してきた人でないと、まとまりに欠ける文章になった可能性も高いでしょう。産業医科大学を本気で受験するなら自由英作文の練習は必須です。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8割
他教科を得点源にしたい受験生…6割
【総評】
産業医科大学に合格するためには、記述式の問題や自由英作文の書き方について習熟しておく必要があります。基本的には国公立に似た形式の問題なので、産業医科大学の過去問だけではなく、国公立大学の問題も活用しながら対策することが効果的でしょう。
まとめ
というわけで、今回は産業大学の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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