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2022年度日本医科大学医学部の英語過去問対策・分析

2022年度日本医科大学医学部の英語過去問対策・分析

京都医塾英語科です。
このページでは「日本医科大学の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“日本医科大学”の受験を考えている方
・“日本医科大学の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。

概要

【形式・制限時間・配点】2022年度(最新の問題より) 

形式: マークシート+記述
制限時間:90分
配点: 300点

出題の傾向と特徴

形式に加え、大問数も固定されてきた2018年度以降の5年分についての傾向をまとめます。

【毎年恒例の出題形式】

① 長文問題(1~3題)
② 発音・アクセント・語の定義問題(1題)
③ 自由英作文(1題)
年度によって長文問題の大問数が1~3題と変動しています。2021年は1題でした。今回分析する2022年度入試の問題も、長文問題は1題でした。この傾向が続くかどうかは何とも言えないので、解答始めの合図とともに、どのような形式の問題が何問あるかを確認したうえで、時間配分を設定してから解答に取り組むべきです。

【制限時間に対する問題量】

自由英作文や、解答根拠まで日本語で説明させる問題など、解答には一定程度の分量の記述が求められます。ただし、制限時間は90分と余裕もあり、発音・アクセント・語彙からなる小問集合の難易度もそれほど高くないため、短時間で解けることもあって、時間の圧迫感は大きくは感じられません。

2022年度(最新の過去問)の分析

ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。

【第1問】(難易度:やや易~標準) 

発音・アクセントを問う問題や、単語の定義をたずねる問題からなる小問集合です。選択肢の単語を見ると、どれも市販の標準的な単語帳に掲載されているレベルの語が中心になっており(ただし、後半以降に出てくる単語主体で構成されています)、難しさはそれほど感じません。ただし、出題形式には多少慣れが必要であり、「あてはまるものをすべて選べ」という設問では、単語自体の難易度が高くはなくとも、理解が曖昧な受験生は失点してしまう恐れが高まります。音声面も含めた英語学習を普段から丁寧にできているかどうかをはかる出題といえるでしょう。


≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8割以上
他教科を得点源にしたい受験生…6割

【第2問】(難易度:標準~やや難) 

例年、長文問題の出題は2題~3題でしたが、2021年度入試では1題になり、それが2022年度も踏襲されました。単語数は2021年度と変わらず2000語程度です。入試で読む英文としては長く感じられますが、1題だけということと試験時間時間(90分)とを考えれば、時間が足りなくなる心配はそれほどありません。また、英文自体も各パラグラフで言いたいことを踏まえながら読み進めれば、全体の要旨がわからなくなることもないでしょう。テーマは、デジタル環境におけるオンラインコンテンツの読解方法とそのメリット・デメリットです。
本文そのものよりも、本文内容に関する問いの根拠となる場所を、分量の多い長文のなかから見つけ出す必要があるので、解答作成に手間取る可能性はあります。その場合は、難しそうな問題や解答作成に時間のかかりそうな問題は後回しにして、手のつけやすい問題を先に解きましょう。問6では、解答を記号で選ぶだけでなく、「さらにそのように判断した理由を、本文および選択肢の具体的な内容に照らして日本語で説明せよ。」という、日本医科大学独特の出題もあります。このような出題形式に対しては事前に演習しておいて、耐性をつけておくのがよいでしょう。ちなみに、この形式の問題は2021年度入試とくらべると1題減りました。


≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…7割
他教科を得点源にしたい受験生…5割

【第3問】(難易度:やや難) 

テーマを与えられてそれについて意見を述べる自由英作文です。設問文は次のように英文で書かれています。”In your own words, explain the author’s views about online reading as expressed in the text in [Ⅱ]. Then, explain to what extent you agree with the author’s views. Write your answer in academic style, in one or two paragraphs, using examples to support your opinion” ここで求められている、本文中の筆者の主張を自分の言葉で要約し、その次に、それについてどの程度賛成か反対かを書く問題です。語数指定はないものの、解答欄の大きさ(19.7cm×16行)となっています。これは、2021年度入試とくらべると2行分増えています。そうすると少なくとも150語程度は書く必要がありそうです。オンラインリーディングの長所と短所は筆者が出してくれているので、それについて同意する/しないの立場を鮮明にして、実体験(フィクションでもかまいません)をサポート文にして書いていけば、語数自体は、それほど問題はありません。


≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…6割5分以上
他教科を得点源にしたい受験生…5割

【総評】

日本医科大学の英語は、制限時間に対する解答の量は多くはないものの、問いの形式自体には、過去問演習を通じて耐性をつけておく必要があります。また、自由英作文は毎年出題されていますから、100~150語程度の英文は、ある程度の速度で書き慣れておく必要もあるでしょう。まずは6割台の得点を目指しつつ、英語に自信のある受験生はそれ以上の7割を超える得点を、英語が苦手な受験生はなんとか5割は切らない程度に踏みとどまることができれば十分戦えるでしょう。

まとめ

というわけで、今回は日本医科大学の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!

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投稿者:野口 剛

  • 役職
    英語科主任/英語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    9年
  • 出身大学
    京都大学教育学研究科
  • 特技・資格
    なし
  • 趣味
    読書
  • 出身地
    愛媛県
  • お勧めの本
    最高の任務

受験生への一言
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