京都医塾生物科です。
このページでは「杏林大学医学部の生物」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“杏林大学医学部”の受験を考えている方
・“杏林大学医学部の生物がどのような問題か知りたい”という方
にオススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2022年度
形式: マークシート式
制限時間: 理科2科目100分
配点: 理科2科目150点
出題の傾向と特徴
知識問題に関しては、教科書レベルの標準的な知識が身についていれば対応できる問題のみ出題されています。
実験考察問題や計算問題の分量が比較的多く、受験生にとって初見となる題材が扱われていることも多いです。長い文章から素早く正確に情報を抜き出して整理する必要があります。過去問の類題を多く解き、十分な対策しておきましょう。
【頻出の出題単元】
代謝、遺伝、発生、動物の環境応答の分野からの出題が多いですが、大問1の小問集合において全範囲から出題されますので、植物生理やマクロ分野も含めて万遍なく知識習得を完了させておく必要があります。
【制限時間に対する問題量】
解答時間は短いですが、マークシート形式でかつ知識問題は易しいので、問題量は多くありません。計算や実験考察が苦手な受験生はすべての問題を解ききるのはやや大変です。問題全体を見渡して確実に得点できるものから優先的に取り組みましょう。
2022年度(最新の過去問)の分析
さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】
2018年以降恒例となっている小問集合でした。
ヒトのゲノムサイズ、オーキシンの働き、交感神経の働き、選択的透過性、細胞小器官、生態系、生殖の7題が出題されました。
すべて易しい問題でしたので、満点必須です。
【第2問】
受容器から眼に関する知識問題、生態系からエネルギー収支の知識問題と図表読解問題、発生から母性効果遺伝子に関する知識問題と図表読解問題が出題されました。
いずれも複雑な考察は要求されていませんので、ここも満点で切り抜けたいです。
【第3問】
遺伝から不完全連鎖、ホルモンが配偶行動に与える影響の考察問題が出題されました。
遺伝については配偶子形成について、染色体の分配の様子をイメージする習慣がついていれば難しくない内容でした。
ホルモンについては、情報量が多く一見すると難しそうに見えますが、設問で要求されている通りに作用機序を段階的に整理していくことで、処理する情報量を減らして解くことが可能です。
【第4問】
受容器、神経から耳と膜電位に関する知識問題とグラフ読解問題が出題されました。
グラフ読解に関しても音の高低の聴き分け方の知識が必要でしたが、出題の意図が読めると難しくありません。
【総評】
例年と比較しても難しい計算問題や複雑な読解問題の出題は少なく、非常に解きやすい問題のみであり、満点を狙うことも十分に可能な内容でした。
≪2022年度の目標値≫
生物を得点源にしたい受験生…9.5 割
他教科を得点源にしたい受験生…8 割
まとめ
というわけで、今回は杏林大学医学部の生物についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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