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2022年度産業医科大学医学部の生物過去問対策・分析

2022年度産業医科大学医学部の生物過去問対策・分析

京都医塾生物科です。

このページでは「産業医科大学の生物」についての過去問分析コメントを紹介します。

・“医学部受験に興味がある”という方
・“産業医科大学”の受験を考えている方
・“産業医科大学の生物がどのような問題か知りたい”という方

にオススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。

概要

【形式・制限時間・配点】2022年度 

形式:記述式
時間:理科2科目100分
配点:100点

出題の傾向と特徴

 標準レベルの用語を問う問題がメインではありますが、それ以外に、論述問題が多く、実験考察問題、計算問題も絡んでいます。

【頻出の出題単元】

 【代謝】【遺伝情報の発現】【生物の生活と環境】の分野からは出題が非常に多いです。

【制限時間に対する問題量】

 上記のように論述問題が多く、実験考察問題、計算問題も絡んでくるため、制限時間に対する問題量は多いです。しかし、大切なのは、標準レベルの問題を取りこぼさないことです。過去問を解き、解くべき問題を取捨選択する練習を重ねましょう。

2022年度(最新の過去問)の分析

 さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
 

【第1問】 

 「細胞骨格」に関する出題でした。
 ・3つの細胞骨格の名称、その直径、その役割を問う記述問題が6題出題されています。まずはここで確実に得点できるようになりましょう。
 ・微小管の細胞内での分布を問う描図問題が出題されています。図説などで確認してみてください。
 ・「微小管に作用する薬が、どのような病気の治療に効果があるか」を理由と共に答える問題が出題されていました。”微小管の働きを抑える→細胞分裂を止めることが出来る→がん細胞の増殖を抑えることが出来る”という論理が答えなのですが、そう考えることが出来た学生は多くはないでしょう。残り時間を意識し、解けなくても仕方のない問題なのかどうか判断しましょう。

【第2問】 

 「循環系」に関する出題でした。
 ・体液の分類、血球の名称とその直径、肺循環に関する問題が6題出題されています。まずはここで確実に得点できるようになりましょう。
 ・酸素解離度と、組織に受け渡される酸素量を問う計算問題が出題されています。典型的な問題なので、ここも得点したいところです。
 ・ヘモグロビンの特徴について「結合」と「解離」という語句を用いて説明する記述問題があります。これも基礎的なレベルですから、しっかりと記述できるよう練習しておきましょう。

【第3問】 

 「内分泌」に関する出題でした。
 ・内分泌に関する用語、内分泌と外分泌の違いを記述する問題など、基本的な問題が4題出題されています。これまでと同じく確実に得点できるようになりましょう。
 ・「体液量を調節するホルモンと心不全の関係」を問う実験考察問題があります。応用レベルであり、多くの生徒が解けるとは思えません。残り時間を考え、取捨選択していきましょう。

【総評】

 論述問題は、標準的な内容に関しては、確実に得点できるよう徹底的に固めていきましょう。そのためにも、普段勉強する用語を丸暗記するのではなく、その定義まで20~50字程度で書くことが出来るよう訓練を積んでいきましょう。
 また、複数の分野にまたがる知識がなければ解くことが出来ない問題の出題があるので、体系的に知識を整理していくようにしましょう。

≪2022年度の目標値≫

生物を得点源にしたい受験生… 8割
他教科を得点源にしたい受験生… 6割

まとめ

というわけで、今回は産業医科大学の生物についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!

京都医塾ではご相談・体験授業を随時募集しています。下記リンクからお気軽にお問い合わせください。

投稿者:廣瀬 希

  • 役職
    生物科統括/生物科講師
  • 講師歴・勤務歴
    11年
  • 出身大学
    京都大学大学院理学研究科
  • 特技・資格
    中高の理科教員免許所持
  • 趣味
    読書
  • 出身地
    岐阜県
  • お勧めの本
    ざんねんないきもの事典

受験生への一言
興味を持つこと、が理解に近づく第一歩です。いきものに興味を持って、生物の学習に取り組んでほしいです。