京都医塾生物科です。
このページでは「金沢医科大学の生物」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“金沢医科大学”の受験を考えている方
・“金沢医科大学の生物がどのような問題か知りたい”という方
にオススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2022年度
形式:マーク式(択一式が多いが、複数選択する問題もある)
時間:理科2科目90分
配点:理科2科目150点
出題の傾向と特徴
生物は大問のうち1つが小問集合の形で、毎年あらゆる分野から出題されています。
【頻出の出題単元】
上記のように、小問集合にて、あらゆる分野から出題されていて、偏りがありません。
【制限時間に対する問題量】
問題の分量はそれほど多くありません。基本的な知識を問われるような問題でのちょっとしたミスによる失点が、他の受験生との間で大きな差になると考えられますので、時間を気にして焦ることなく、一つ一つを丁寧に解き進めることが大切です。
2022年度(最新の過去問)の分析
さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】
小問集合です。
「アクアポリンの働き」「ヒトの呼吸」「被子植物の生殖と発生」「ニューロン」「光周性」「生物多様性」「類人猿と人類の特徴」に関する、いずれも教科書レベルの基本問題ばかりでした。
択一式ばかりではないため、そこは注意しておきましょう。
【第2問】
「バイオテクノロジーと遺伝子発現」に関する出題です。
・まず、この分野での基本知識である「プロモーター」や「オペレーター」などの空欄補充問題が4題出題されており、得点必須です。
・コドン表が与えられていない中で、開始コドンである「AUG」、終止コドンの「UAG」を自分で見つけて問かなければいけない問題が出題されていました。普段、コドン表に頼っており、覚えきっていなかった生徒は、これを機に覚えておきましょう。
・与えられたDNA鎖を複製するPCR法で用いるべき2種類のプライマーを選ぶ問題があります。5‘末端側なのか3’末端側なのか、向きに注意して選べるよう注意しましょう。
・PCR法で生じる、長さの異なる新生鎖の本数を問う問題もあります。プライマーで挟まれた領域のみからなる新生鎖が最も短くなり、そのメカニズムを把握できていれば、問題ありません。
・プライマーが結合できる場所が理論上何か所あるかを確率によって計算する問題も出題されています。典型問題ですから、苦手な生徒はテキストにて練習しておきましょう。
【第3問】
「ヒトの血液」に関する出題です。
・「血球」「血管」「血液凝固」に関する基礎知識問題があり、ここは得点必須です。
・「ヘモグロビンの酸素運搬」に関する計算問題も出題されています。典型問題ですから、苦手な生徒はテキストにて練習しておきましょう。
【総評】
1つ1つの問題はさほど難しくないものの、出題分野が多岐に渡ることから、全ての範囲について満遍なく学習を進めておく必要がある大学です。少なくとも教科書レベルの用語や現象については、正しく理解して説明できる状態になるまで学習を繰り返して試験に挑みましょう。
≪2022年度の目標値≫
生物を得点源にしたい受験生… 9割
他教科を得点源にしたい受験生… 8割
まとめ
というわけで、今回は金沢医科大学の生物についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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