京都医塾化学科です。
このページでは「杏林大学医学部の化学」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“杏林大学医学部”の受験を考えている方
・“杏林大学医学部の化学がどのような問題か知りたい”という方
オススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2023年度
形式: マーク式
制限時間: 2科目100分
配点: 2科目150点
出題の傾向と特徴
【毎年恒例の出題単元】
各範囲から比較的満遍なく出題され、単元としては恒例とまで高頻度に出題される分野はないでしょう。
【頻出の出題単元】
理論化学の気体、溶液、化学平衡は比較的よく出ている範囲といえるでしょう。計算問題もこれらの分野から出題されていることが多く、しっかり対策しておく必要があります。また、無機化学から出題されることも多く、知識に関しても一通り押さえておきましょう。
【制限時間に対する問題量】
標準的な知識問題や計算問題が中心で、制限時間に対する問題量も適切な範囲と言えます。しかし、配分をミスすると時間不足に陥りかねないので、計算力はつけておきたいところです。
2023年度(最新の過去問)の分析
さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】
毎年様々な分野から小問集合が出題されています。2023年度は化学基礎から2題、化学基礎を除いた理論化学から3題、無機化学から1題、有機化学から2題の出題となりました。複数選択問題や計算問題もあるものの、標準的なレベルの問題がほとんどであるので、落ち着いて確実に得点しておきたいところです。
≪2023年度の目標値≫
化学を得点源にしたい受験生… 9割
他教科を得点源にしたい受験生… 7割
【第2問】
前半の問1で無機化学の陰イオンに関する問題が、後半の問2で高分子化学の天然高分子の糖に関する問題が出題されています。知識問題が多く、しっかり理解していれば即答できる問題も多かったので、ミスなく解き切りたいところです。
≪2023年度の目標値≫
化学を得点源にしたい受験生… 9割
他教科を得点源にしたい受験生… 8割
【第3問】
理論化学の気液平衡と熱化学に関する問題で、知識を問うというより、与えられた条件から考察する問題でした。特に後半では、蒸気圧曲線の読み方を問われている問題も見られ、化学で出てくるグラフについても理解しておく必要がありました。一方で、他の大問ほど多くはありませんが、基本的な知識を問うものもあるので、しっかり取れる問題を判断して得点したいところです。
≪2023年度の目標値≫
化学を得点源にしたい受験生… 7割
他教科を得点源にしたい受験生… 5割
【総評】
2023年度は第1問と第2問を正答して、第3問でどれだけ稼げるかがポイントとなりました。知識問題も多く、様々な分野から出題されていたので、あまりヤマを張らず一通り押さえておきたいところです。また、グラフに関する問題も見られ、化学で扱う図に関しても慣れておきたいところです。複数選択など選択肢を落ち着いて吟味する必要がある問題も出題もされます。関連知識がすぐ出てくるくらいまで反復し、計算問題を演習する中で計算力をつけるなどして、制限時間を無駄なく使いきれるように対策しておくことも重要です。
≪2023年度の目標値≫
化学を得点源にしたい受験生… 8割
他教科を得点源にしたい受験生… 7割
まとめ
というわけで、今回は杏林大学医学部の化学についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです! 京都医塾ではご相談・体験授業を随時募集しています。下記リンクからお気軽にお問い合わせください。