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2024年度川崎医科大学医学部の英語過去問対策・分析

2024年度川崎医科大学医学部の英語過去問対策・分析

京都医塾英語科です。

このページでは「川崎医科大学医学部の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。

・“医学部受験に興味がある”という方

・“川崎医科大学医学部”の受験を考えている方

・“川崎医科大学医学部の英語がどのような問題か知りたい”という方

オススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。

概要

【形式・制限時間・配点】2024年度 

形式: マーク式

制限時間: 80分

配点: 100点

出題の傾向と特徴

出題形式は近年は以下で固定されています。

①文法問題(1題)

②長文読解問題(2題)

【制限時間に対する問題量】

全体として量は多くはありませんが、長文2題のうち、1題は語数が800語程度なので、長文読解の苦手な受験生のなかには制限時間ぎりぎりになってしまう人がいるかもしれません。

2024年度(最新の過去問)の分析

さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。

※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。

【第1問】 

文法・語法・語彙問題が18問出題されています。市販の標準的な文法問題集を何周かしておけばマスターできる基礎~標準レベルの知識が多く問われています。

≪2024年度の目標値≫

英語を得点源にしたい受験生… 8割以上

他教科を得点源にしたい受験生… 7割

【第2問】

例年、長文読解問題は2題出題されますが、これまでは第3問目で出題されていた長い長文が、第2問目で出題されています。「創造性の評価と定義」がテーマの長文問題です。導入部分が若干読みにくいものの、第2パラグラフを読んで、第3パラグラフまで進めば、科学者たちが「創造性とは何か」をめぐって様々な研究や定義をしていることが知れます。多少読みにくい文章であっても、根気強く丁寧に読み進めていけば、決して難しい英文ではありません。

小問は13問あり、内容一致問題は、文中の空所補充問題、語句整序問題などさまざまな問いで構成されています。いずれも奇抜なたずね方はしていないので、選択肢を丁寧に読み、根拠となる本文中の該当箇所との照合を行えば、解ける問題も多いはずです。英語の苦手な受験生は、語句整序問題では2箇所に入る語(句)の候補があらかじめ与えられていますから、選択肢に与えられた語をXとYの箇所に試しに入れてみて、(少し時間はかかりますが)そこから検討していくという方法もとれるでしょう。

≪2024年度の目標値≫

英語を得点源にしたい受験生… 7割以上

他教科を得点源にしたい受験生… 5.5割

【第3問】 

文章は、節制を決意した男の話です。一人称”I”を主語として語られている文章のため、こうした語り方の英文を読み慣れていない受験生は少し苦労するかもしれません。導入部分でうまく状況がつかめない場合は、しばらく我慢して読み進んで、確実に分かるところから状況を把握していくようにしましょう。そうすると、”I had ballooned up to 210 pounds…”や、”I had somehow become insulin resistant, one of the first steps down the road to type 2 diabetes” などの文が見つかり、語り手が健康面からするとよろしくない状態にいることが分かります。そこから、知識をつけていくにしたがって、語り手がこのままでは見通しの明るくない未来が待っていることを認識し、節制を決意する流れまでが抑えられれば、全体の構成は捉えられたと言えます。

小問は9問あり、出題形式は、語句整序問題がないことを除けば、第2問とほぼ同様です。難易度も変わりませんから、いかに解答根拠となる該当箇所を見つけられるか、そしてその根拠となる箇所を選択肢と丁寧に照合できるかがポイントです。

≪2024年度の目標値≫

英語を得点源にしたい受験生… 7割

他教科を得点源にしたい受験生… 5.5割

【総評】

2024年度の出題構成は例年通りで、難易度も例年とほぼ変わりませんでした。長文読解は、医療系テーマの長文と、それ以外の分野がテーマの長文とが1題ずつ出題されるのが通例です。読解問題で採用される英文は、部分的には読みにくい箇所も含まれます。そのような箇所が設問に関わらない限りは、無視してかまいません。設問に関係なさそうな箇所に拘泥すると無駄に時間を浪費しますから、いかに効率よく、解答根拠となる箇所を見つけ、丁寧に照合を行えるかが得点を上げるポイントです。もちろんそのためには、受験生として標準的な(医学部受験生であれば、全国レベルの模試で偏差値60前後をとれる)英語力を持っていることが前提となります。

まとめ

というわけで、今回は川崎医科大学医学部の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!

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