京都医塾英語科です。
このページでは「帝京大学医学部の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“帝京大学医学部”の受験を考えている方
・“帝京大学医学部の英語がどのような問題か知りたい”という方
オススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2024年度
形式: 一部記述あり
制限時間: 60分
配点: 100点
出題の傾向と特徴
①長文問題(空所補充、下線部の意味を問う、記述問題など総合的な長文問題)
②長文問題(それほど長くない文の空所補充)
③長文読解問題(内容一致中心)
④並べ替え問題
【制限時間に対する問題量】
制限時間当たりの分量はやや少なめです。空所補充なども前後の文脈からじっくり意味を考えて解答しましょう。
2024年度(最新の過去問)の分析
さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】
「睡眠の効能」についての長文問題です。頻出のテーマであるため、同様の文章を読み慣れているかどうかで読解の精度やかかる時間に大きく差がでてくるでしょう。比喩表現の意味内容や空所補充、内容一致から和訳まで多岐に渡る問題が出題されます。それぞれの出題形式に合わせた解き方を身につけた上で、しっかりと読解をしなければならず、総合力が問われます。問5の空所補充問題は”自然な”英語のコロケーションを知っているかが鍵となる良問です。taxを「税金」という意味でしか覚えていない人は単語学習の仕方を見直す必要があるでしょう。
≪2024年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生… 満点~1問ミス
他教科を得点源にしたい受験生… 2~3問ミス
【第2問】
消化器官の可変性についての短い文章です。本文も設問も標準的な語彙で構成されています。 (3)や(5)は前後の言葉との組みあわせを考える問題ですが、要求されている知識のレベルはさほど高くはないでしょう。英語を得意とする人なら満点を目指すべき問題です。
≪2024年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生… 満点
他教科を得点源にしたい受験生… 1問ミス
【第3問】
「怒り」という感情を歴史的に考える長文です。固有名詞やラテン語が出現し混乱するかもしれませんが、問題を解くだけならすべてを集中して読む必要はありません。先に設問を確認してキーワードとその同意表現を頭に入れた上で本文を読み進める練習を積みましょう。
≪2024年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生… 満点~1問ミス
他教科を得点源にしたい受験生… 2問ミスまで
【第4問】
日本語訳のヒントがある並べ替え問題です。標準的な難度ですので『vintage』レベルの文法・熟語問題集をマスターしていれば全問正解できるはずです。日本語の主語・述語にあまりとらわれすぎず、選択肢の動詞と接続詞を確認して英語だとどんな構造になるのか意識することが大切です。
≪2024年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生… 満点
他教科を得点源にしたい受験生… 1問ミスまで
【総評】
2024年度の出題構成は例年通りで、難易度も例年とほぼ変わりませんでした。長文読解は、医療系テーマの長文と、それ以外の分野がテーマの長文とが1題ずつ出題されるのが通例です。読解問題で採用される英文は、部分的には読みにくい箇所も含まれます。そのような箇所が設問に関わらない限りは、無視してかまいません。設問に関係なさそうな箇所に拘泥すると無駄に時間を浪費しますから、いかに効率よく、解答根拠となる箇所を見つけ、丁寧に照合を行えるかが得点を上げるポイントです。もちろんそのためには、受験生として標準的な(医学部受験生であれば、全国レベルの模試で偏差値60前後をとれる)英語力を持っていることが前提となります。
まとめ
というわけで、今回は帝京大学医学部の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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