京都医塾化学科です。
このページでは「金沢大学医科医学部の化学」についての過去問分析コメントを紹介します。
・ “医学部受験に興味がある” という方
・ “金沢医科大学医学部” の受験を考えている方
・ “金沢医科大学医学部の化学がどのような問題か知りたい” という方
オススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
概要
【形式・制限時間・配点】2024年度
形式:全問マーク式
制限時間: 2科目90分
配点: 75点
出題の傾向と特徴
小問集合形式で、例年7〜9問程度です。内訳としては理論化学がやや多く、次いで有機化学、無機化学となっています。
【制限時間に対する問題量】
理科2科目で90分と、他の大学よりもやや短めになっています(大抵理科2科目で120〜150分が多いです)。基本的な問題が多いですが、計算にやや時間がかかる問題も一部含まれているので、知識問題や簡単な計算問題などの取り組みやすい問題から順次解答していくことが必要になります。
2024年度(最新の過去問)の分析
さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】
(1)原子やイオンの大きさに関する基本的な問題です。
(2)無機化学の基礎知識です。
(3)molを用いた基本的な計算問題です。
(4)水酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合溶液と塩酸との中和という典型問題のため、見たことのある受験生も多いと思います。滴定の各段階でどのような反応が起こっているのかをよく考えて解きましょう。
(5)アミノ酸に関する計算問題ですが、実質的には分子量を用いてmolを求め、質量を計算するだけの問題です。計算ミスなく取りきりたいところです。
(6)酸化還元の基本的な問題ですが、最後の計算問題は少々煩雑なのでミスの無いよう気をつけましょう。
(7)ステアリン酸を用いてアボガドロ数を求めていく問題です。初見の受験生は少し戸惑ったかもしれません。
(8)基本的な有機化学の問題です。少しでも知識が抜けていると特に構造推定などで大きく苦労することになるので、普段から学習を行っていきましょう。
≪2024年度の目標値≫
化学を得点源にしたい受験生…8割
他教科を得点源にしたい受験生…6.5割
【総評】
理論化学からの出題が多いですが、有機化学や無機化学からも出題はされています。したがって、全分野に渡って学習を重ねておきましょう。とりわけ、有機化学に関しては、少しでも知識に抜けがあると問題が解けなくなってしまうことが多々あるので、反復を繰り返して知識を確実なものにしておきましょう。難易度としては基本的なものが多いため、素早く確実に解けるように問題集等で練習を積んでおきましょう。
まとめ
というわけで、今回は金沢医科大学医学部の化学についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
京都医塾ではご相談・体験授業を随時募集しています。下記リンクからお気軽にお問い合わせください。