こんにちは、京都医塾です。
5月は大型連休がありましたね。
学生のみなさんにとっては、「学校が休みだ!勉強も遊びも、GW充実させるぞ!」という方も多かったかと思います。いかがお過ごしでしたでしょうか。
今回は、
・連休開けの”だるさ”を解消する方法
・5月の科目ごとの勉強アドバイス
をお届けします。
目次
大型連休後、疲れが出やすい理由
「GWは楽しく過ごしてリフレッシュしたはずなのに、なんか眠いな…」
「GW明けの学校、いつもより疲れるなあ」という方、いませんか?
そもそも、大型連休に自分で時間の使い方を決めやすいのに、なぜ疲れがたまってしまうのでしょうか。
疲れがたまる理由
環境の変化に気づいてしまう
4月が過ぎ学年が新しくなり、クラス替えや…身のまわりの環境に変化が多くありましたね
学年が変わり、受験への意識ができるように塾に通い始めた方もいるのではないでしょうか。
「学年も切り替わったし、頑張るぞ!」とエネルギッシュに過ごした毎日かと思いますが、気づかぬうちに小さなストレスがたまっていったのかもしれません。
生活リズムが変わってしまう
大型連休だから、「いつもより夜更かしして、朝はゆっくり起きよう」なんてこと考えませんでしたか?体内時計にズレが生じたまま、そのズレを修正できない状態が続くと、眠気や食欲不振、体調不良を引き起こす原因にもなります。
リフレッシュ方法
では、どうやってその疲れをとるのか見ていきましょう。
規則正しい生活を取り戻す
ルーティン的に行っている、「朝起きて登校する」これだけでも十分な生活リズムの改善になります。毎朝決まった時間に起きて、家から出て日光を浴び、登校をするという行動によって、体内時計を整えることができます。もちろん、就寝時間にも気を付けて毎日を過ごしましょうね。
食事から自分のリズムを整えよう
連休中は、家族でのイベントごとや友達との食事等、コントロールが難しいですよね。食事の際は、ビタミンやミネラル、たんぱく質などの栄養バランスと腹八分目の食事をこころがけて過ごしてみませんか?一日3食、同じ時間帯で摂ると体内時計も整いやすいですよ。
各科目のアドバイス
4月に立てた勉強計画はうまく活用できていますか?
適宜、修正しながら自分の勉強を進めていきましょう。
各科目の講師から、5月の学習アドバイスです!
英語
別のブログ記事にも書きましたが、4~7月中旬くらいまでは「基礎固め」の時期です。その中でもまずは語彙の学習を継続していきましょう。「システム英単語」なら1200までを覚えきるために、4月は1~400、5月は401~800といった具体的な目標を定めましょう。そうなると1日15個くらいの単語を覚えていく計算になります。大事なことは本当に覚えたかどうか確認することです。要するにテストをしてみるということですね。1週間で大体100個覚えることになりますから、1週間ごとにテストをしてみて下さい。また、4月に覚えた分についても、何もしなければどんどん忘れてしまいますから、4月分についてもテストしてみた方がいいです。
同じように、NextStageなどを使って文法問題を解き、語法・イディオムセクションの暗記も同時に行う必要があります。こちらも1日に解く問題を計算できるはずです。NextStageを例に取るなら、大体1日5~6問解けば3ヶ月で文法セクションを一通り解くことができます。
そして共通テストや日東駒専・産近甲龍レベルの長文をゆっくりとでもいいので読んで(そして解いて)、長文に慣れることも必須です。
数学
【数ⅠAⅡBについて】
夏休みが始まるまでに1周することが目標なので、5月末までに全体の4割程度は終えたいところです。教科書を前から地道に進めるよりは、関連する単元を体系的に学習する形が効果的です。以下に例を挙げますので、参考にしてみてください。
(4~5月の学習例)
数Ⅰ:第1章「数と式」 第2章「集合と論証」
これらは、高校数学の基礎となる計算や論理を扱う単元です。必ず最初に学習しましょう。
ただし、国立や難関私立の医学部を目指しているわけではない受験生に関しては、第2章「集合と論証」は、「集合」を中心に学習すれば、ひとまずOKです。
数Ⅰ:第3章「2次関数」
高校数学で大きなウエイトを占める「関数」の基礎となる単元です。これも、必ず最初に学習します。
数Ⅰ:第4章「図形と計量」 数Ⅱ:第3章「三角関数」
三角比(sinθ,cosθ,tanθといった方がピンとくるかも?)を扱う単元です。数Ⅰ→数Ⅱと一気に学習することが可能です。
数Ⅱ:第4章「指数関数・対数関数」
いろんな種類の「関数」を一気に学びましょう。
※数Ⅱの単元を学習しているときに、3次方程式が出てきて困ったときは、
数Ⅱ:第1章「方程式・式と証明」の該当範囲を確認しましょう。
【数Ⅲについて】
ここでは、“数Ⅲ”と言いながらも数ⅠAⅡBの単元を挙げます。
(4~5月の学習例)
数B:第Ⅰ章「数列」
数Ⅲ:第3章「関数の極限」に繋がっていく単元です。ⅠAⅡBで紹介した「関数」シリーズや「数列」を学習することで、数Ⅲ:第3章「関数の極限」を学ぶ土台を作ります。逆に、土台がない状態で学習することはできないと考えてください。
以上、ざっくりではありますが、学習順のアドバイスでした。
化学
5月は基本的な知識をしっかりとまとめましょう。特に理論化学の序盤で扱った原子の構造や周期律、結晶の構造などはこの時期にきちんと整理しておきましょう。余裕のある人は酸・塩基、酸化還元まで進んで各反応の原理や滴定実験の基本事項をしっかりと身に付けましょう。上記の化学基礎で学習する分野の基本が確実に身につけば、この先、無機化学・有機化学の学習を自分で進めていくときにも必ず助けになります。
模試等も実施され自分の実力が点数として表れ、焦る方も出てくる時期ですが、いま焦って難しい問題に手を出しても時間の無駄に終わる可能性が高いです。まずは基本をしっかりと押さえて標準的な問題を確実に正解するための地盤を固めることが重要です。また、模試等で間違えた問題についても類題を探して数をこなすのではなく、解説分に書いてある基本事項をまずはしっかりと理解し、次に同じ分野が出題されたときにはその知識がスムーズに取り出せるように、何度も定義や定理を復習するようにしましょう。
物理
5月はまだまだ力学の基礎固めに時間を使う時期です。この力学をどれだけ丁寧に勉強できたかで、それ以降に学ぶ分野の理解の度合いが大きく変わります。この時期は、多くの学校で「円運動」、「単振動」、「万有引力」といった特殊な運動を扱う単元に入っていると思います。そのため、これらの単元のみの勉強で満足してしまう受験生が多いですが、これが落とし穴になります。なぜならば、力学の基礎は、むしろそれ以前の単元ですべて構成されているからです。
したがって、自分の勉強としては、学校で今習っている以前の単元に注力してください。力の描図、運動方程式の立式、仕事とエネルギーの関係(力学的エネルギー保存則の成立条件)、力積と運動量の関係(運動量保存則の成立条件)、慣性力の発生条件などは、どのような物体の運動の考察においても基本となります。すべてを正しく理解し、スラスラと適用できるようにしなければなりません。教科書を何度も読み直して理解を確かにし、問題集(学校で配られたもので十分です)を何度も解き直して解法を定着させましょう。
生物
5月は基礎知識の確認を進めていく期間です。特に高1から学び始めた生物基礎の内容を中心に、生物の前半で学んだ細胞・代謝・遺伝子発現など、しばらく触れていなかった内容から順に丁寧に学び直していきましょう。休日などにまとめて大量に学習を進めるのではなく、毎日少しずつの時間を確実に取って、継続して学習することを習慣づけていくことが大切です。また、この時期に学校の授業で学んでいる内容も最終的に受験には必要となる知識ですから、学校の授業は集中して聞き、授業内で内容を理解するように努めましょう。一度理解した経験があると、後からの知識確認がぐっと楽になりますよ。
短時間で効率よく学習を済ませようとした結果、知識確認のための学習が「眺めるだけ」のものになってしまっていませんか?図や説明を見ていると、その時には分かったような気になるのですが、見ているだけでは内容がすぐに記憶から抜け落ちていってしまい、かえって効率が悪くなってしまいます。何も見ない状態で白紙に学んだ内容を再現できるかを確認し、出来るまでこれを何度も繰り返して、確実に知識を身につけていくようにしましょう。
国語
5月は基礎固めの時期です。特に古文・漢文は、現代の日本語と地続きな分、何となく読めてしまうことがあるのが困りものです。模試などで、「おや、意外と読めるではないか」と勘違いしてしまいやすいのもこの時期です。安易な成功体験にすがらないように。日々、単語・文法・句法を中心に、知識を固めていきましょう。例えば古文単語。センター/共通テスト対策で鉄板とされる『マドンナ古文単語』は230個だけです。ひとまずそれで十分です。得点をアップする上で、なんとコストパフォーマンスのいいことか!必ずサボらず取り組むこと。
次に現代文について。一朝一夕では上がっていかないのが、この科目の難点です。しかしそれは諦める理由にはなりませんよね。まずできることは、読み方の改善です。現代文で点を取るには、「本文の読解」「設問の把握」「選択肢の吟味」の「ちゃんと読める」フェイズと、「ちゃんと解ける」フェイズがあります。5月は基礎固めの時期です。まずはゆっくりでいいので、「確実な読み」を意識してください。接続詞は交通標識。逆接の後の文など、決まり切って大切となる箇所に、丁寧に線を引いて読むこと。この時期培った読み方が、夏期以降伸ばしていく「実戦力」を跳ね上げる地盤になります。
まとめ
GWが終わり、また普段通りの毎日がはじまりますが、生活リズムを整えるチャンスだと思って、今日からまた頑張っていきましょう!
京都医塾では現役生も随時募集しています。また、遠方の方にはオンライン授業も行っています。
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